船に酔うとめまいや吐き気、または嘔吐などが起こり、動けない状態になることもあり、とても苦しいものです。
旅行や魚釣りなどで船を利用する場合、船酔いした経験のある人は、また酔うのではないかと心配になりますよね。
でも、事前に船に乗ることがわかっている場合は、しっかり船酔い防止対策をしましょう。
船酔い防止に効果のある食べ物・飲み物や、酔ってしまったときに効果のある食べ物・グッズをご紹介します。
なぜ船酔いしてしまうのか?
船酔い以外にも自動車やバス、電車、飛行機などで乗り物酔いになる人がいます。
その乗り物酔いの原因としては、次のように考えられています。
(乗り物酔いのメカニズム)
①船などの乗り物が揺れる
・・・前後、左右、回転、上下などの揺れを身体のバランスを司る内耳が受け、揺れの情報が脳に伝えられます。
②目の情報
・・・一方、目は周囲の景色が動いていないため、体が動いていないという情報脳に送ります。
③内耳と目の情報の錯覚
・・・脳はこの二つの相反する情報を受け、混乱してしまいます。
これが乗り物酔いの根本的な原因となります。
④自律神経の乱れ
・・・脳の混乱や錯覚により自律神経の乱れを引き起こし、あくび、顔面蒼白、生つば、吐き気、手足の冷え、気持ちが悪いなどの症状になります。
場合によっては身体の具合が悪くなり、最終的には嘔吐してしまいます。
⑤乗り物酔いには個人差がある
・・・内耳や目の感度、自律神経のバランスなどには個人差があります。
そのため、同じ揺れでも、人によっては乗り物酔いしやすい人とそうでない人がいます。
船酔い防止に効果のある食べ物は何がいいの?
乗り物に弱い人は、乗り物の振動や揺れによって、耳の奥の三半規管などが刺激を受け、自律神経が乱れて吐き気、めまいなどの症状が起き、嘔吐をすることもあります。
また、満腹のときや空腹のときには胃に負担がかかり、乗り物酔いを引き起こすとも言われています。
そのため、船に乗る1時間ほど前に軽く食事をして空腹を避け、胃の負担を軽くしたほうが良いです。
そして食後にすぐ船に乗るのも避けましょうね。
船酔い防止のための食べ物・飲み物には、主に次のものがあります。
(船に乗る前の食べ物)
①酔い止め薬
・・・予防薬として最適です。酔ってから飲むタイプもあります。
②ご飯、パン、そば、うどん、雑炊
・・・胃にもたれず、消化しやすいものです。
③豆腐、野菜、魚など消化の良い食事
・・・あっさりした物や胃に負担がかかりません。
④バナナ、リンゴなどのフルーツ
・・・食事がちょっと物足りない場合に食べます。
オレンジなどの柑橘系は酔いがひどくなりやすいので避けましょう。
(船に乗る前の飲み物)
①生姜すりおろしなどを入れたハチミツ漬け、シロップ漬け
・・・生姜は吐き気を抑える効果があるとされています。
飲みやすく甘めにして飲みます。
②紅茶、ペパーミントティーなど
・・・胃の不快感を抑え、清涼感があり予防する飲み物として人気があります。
これらの他に、体調を整えていくというのも、効果的です。
(避けた方が良い食べ物・飲み物)
①脂っこい食べ物
・・・消化に時間がかかり、胃に負担をかけるため、船酔いを悪化させる可能性があります。
②アルコール
・・・脱水を引き起こし、船酔いの症状を悪化させることがあります。
(カフェインを含む飲み物)
・・・利尿作用があり、脱水症状を引き起こす可能性があるため、避けた方が良いです。
船酔い対策、船酔いしたときに効果のある食べ物は?
船酔いしてしまったときには、次の食べ物やアイテムを使ってみましょう。
効果には個人差がありますが、食べやすい食べものなので、苦しい時は試してくださいね。
(船酔いしたときの食べ物)
①船酔い薬
・・・事前に飲み忘れた場合や酔ってしまった後でも効果がある薬です。
センパア、トラベルミンがあります。
②チョコ、ガム、キャンディ
・・・噛むことで血糖値が上がり唾液がでて、覚醒効果もあります。
③梅干し
・・・唾液の分泌を促し、酸っぱさが自律神経を刺激して正常に戻します。
④生姜
・・・ショウガは古くから船酔いの予防に効果があるとされています。
抗炎症作用や胃腸の働きを整える効果があります。
(船酔いしてしまったときの飲み物)
①水
・・・脱水症状を防ぎ、体内の水分バランスを整えるために重要です。
水分補給は非常に重要で、こまめに少量ずつ飲むことが勧められます。
②炭酸水
・・・清涼感のある炭酸のアルカリ成分が、自律神経を整えます。
③スポーツドリンク
・・・電解質を補給することで、体内の水分バランスを整え、脱水を防ぎます。
(船酔い止めアイテム)
・リストバンド
・・・乗船中に手首に付けるリストバンドです。リストバンドで、ツボ押しをします。
船酔いしたときに効果のある行動は?
船酔いしてしまったときに、食べ物や飲み物以外にも、効果があるといわれる行動があります。
これらの効果も個人差がありますが、試してみてはいかがでしょうか。
(船酔いを和らげる行動)
①スマホや読書をしない
・・・下を向いて一点を見つめる行為と三半規管が感じる揺れる情報により、自律神経が乱れてしまいます。
船酔いの時は、避けてください。
②風通しの良い場所になるべくいる
・・・風通しの良い場所と言えば外になりますが、近くを見ないで遠くの水平線など遠くを眺めましょう。
③ベルトをゆるめる
・・・ベルトを緩めたりボタンを外し、なるべくリラックスします。
④嘔吐を我慢しない
・・・我慢していると余計苦しくなることが多いので、無理しないで嘔吐したほうが楽になることが多いです。
嘔吐の後は、口をゆすいですっきりさせてください。
・なるべく周りの人と話す
・・・一人のときは仕方ないですが、複数の場合は会話を続けると気がまぎれます。
・睡眠をとる
・・・とりあえず、体を横にして休息し、港に帰るのを待ちます。なるべく楽な姿勢で体調を整えてください。
まとめ
船に酔ってしまうのは、どうしようもないことです。
でも、体調管理など自分でできることを前もって行うことで、酔うことを防ぐこともできます。
自分が船に弱いなどと始めから自己暗示をかけないようにして、ゆったりとした気持ちで船に乗ることを心掛けましょう。