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北海道では、暑い夏も落ち着きを見せ、ちょっと涼しくなってきましたね。
野幌森林公園では、9月初旬頃にアケボノソウが咲いてきます。
以前は、所々でみられたのですが、近頃は咲いている場所が減ってきたような気がしますね。
そこで、今回は例年のようにアケボノソウが咲いている場所と写真をお伝えしますので、自然観察の時に参考にしてください。
ただし、毎年咲いているとはかぎりませんので、ご了解ください。
アケボノソウとはどんな花?
アケボノソウ(曙草)は、リンドウ科センブリ属の2年草で、花が咲くときは茎の高さが70㎝~1m程度になり、直立して枝分かれした先に花が数個ずつ咲きます。
多くは数本から群生状態で育っています。
(基本的なのは、花冠5個タイプ)
基本的には、5個の白色の花冠になり、各花冠には黄緑色の2個の紋様と、黒っぽい斑点が多数現れます。
でも花冠はそれだけじゃありません。
十文字のものや5個以上あるものもあります。
数が多い花冠を見たときは、何かラッキーと思って1日が楽しくなりますよ。
ふれあい交流館の周辺では、夏の間に展覧している写真集がありますが、その中にもアケボノソウの写真も紹介されています。
(花冠が少ない十字タイプもあります)
何故か、5個タイプの中には、4個(十文字)タイプも混ざっています。
花自体は小さい花ですが、夏が過ぎたときに見かける代表的な花です。
十文字タイプも意外とあります
野幌森林公園のアケボノソウの場所
(瑞穂連絡線のアケボノソウ)
大沢口から中央線を通って瑞穂連絡線へ入り、百年記念塔へ向かう道と瑞穂の池へ向かう交差点のそばです。
この交差点を百年記念塔へ向かって約100mの右手にある場所です。
お散歩するほとんどの人が、見かける有名な場所で、いつも前の道路がジメジメしています。
瑞穂連絡線の交差点:百年記念塔へ向かう道です
2021年のときは、この場所ではなくて、50mくらい手前に1本だけ咲いていました。
小さな蕾から、次から次へと花が咲いてきます。
ここら辺のアケボノソウは、どちらかというと茎の高さは低いですね。
(中央線のアケボノソウ)
中央線を南に基線方向へ約1.5km行くと、右側に古くなった鉄扉があります。
そこからさらに基線方向へ向かう途中の左側の側溝の中です。
以前は目立っていたので、多くの人が写真を撮っていましたが、現在は前ほど目立たなくなりました。
中央線の鉄扉:昔はこの奥に建物がありました。
下の写真は、よく見かけたときのもので、側溝の横に咲いていたものです。
遊歩道沿いですが、写真を撮るために周りの草を踏んだ跡があります。
以前はすぐ場所がわかりましたが、2021年のときはちょっとわかりにくくなっていました。
(モミジコースのアケボノソウ)
モミジコースの中で、中央線と平行する路線の途中の場所になります。
エゾマツコースとモミジコースの交差点からモミジコースを約250m南へ行くと、東3号作業道と交差します。
さらに中央線と平行するモミジコースを南へ行くと、左側にアケボノソウの群生があります。
モミジコース自体は、遊歩道の中でも狭い路線なので、通行には注意してくださいね。
モミジコースの中央線と並行している遊歩道
そこそこの群生です。
(瑞穂線のアケボノソウ)
瑞穂の池から瑞穂口へ向かう途中の左側にあります。
瑞穂口へ向かう途中の左側にベンチのお休みどころがありますが、そこから少し瑞穂の池のほうに戻った場所ですね。
少し開けた場所で、水溜りがあったりするジメッとした場所です。
以前は株数もかなりあったのですが、現在は少なくなりました。
ここのアケボノソウは、他の場所よりも花冠が多いものがあります。
(珍しい6枚タイプ)
上の写真の6枚タイプは、バランスが取れた素敵な花冠です。
これが一番、好きなタイプかな。
超珍しい7枚タイプ
上の7枚タイプは、この場所で見つけた花です。
さすがに8枚タイプはみかけませんね。
インターネットで写真を検索しても、7枚タイプはありますが、8枚タイプは無いようです。
(遊歩道の他の場所)
その他にも散策していると、アケボノソウを見かけることがありますが、群生しているものは毎年見ることができますが、単独で咲いている場合は、いつも間にか無くなってしまうものもあります。
1本咲きを偶然見つけると、とてもうれしい気分になります。