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子供や大人がチック症になる原因と治療法は?原因が親の場合どうする?

チック症とは、本人が意識しないのに関わらず突発的に体が動くことや、特殊な発声を繰り返してしまう疾患のことを言います。

突然起きることで周りはびっくりしますが、実は比較的によく見られる疾患なのです。

この症状に慣れていないと、大丈夫なのだろうかと心配になってきますよね。

そしてチック症は、子供だけでなく大人にも症状が現れることがあります。

チック症について、子供・大人別の原因と治療法子供のチック症の原因が親の場合にどうしたらよいのかについて、ご紹介します。

子供がチック症になる原因と治療法は?

子供にチック症の症状が見られるのは3~4歳からで、小学生の男子に多く症状が現れ、大人になるにつれて、徐々に減少していきます。

子供の10%~20%が経験する症状なので、1クラス30人としたら、3人から6人もいるのです。結構な比率なのですよ。

意外と症状がでる子供は多いということを知っておきましょう。

(症状)

①単純運動チック

・・・顔をしかめる、口をとがらせる、まばたきをする、舌を出す、首をふらふら動かす、肩をピクッと動かすなどの症状があります。

どちらかというと、単純な動作が多いです。

②複雑運動チック

・・・腕を振り回す、地団太を踏む、飛び上がる、倒れる、人を叩く、人を蹴る動作をするなど。

単純運動チックよりも、大きな動作の症状がでます。

③単純音声チック

・・・鼻をフガフガする、舌を鳴らす、ウーなどのうなり声、咳払い、奇声、「ん」というような声を出します。

④複雑音声チック

・・・わいせつや汚い言葉、バカなどの悪口など人の嫌がるようなことを言います。

(原因)

根本的な原因は未解明ですが、次のような精神的要素が大きいと言われています。

①学校生活の中の緊張やストレス

・・・勉強が進まないことや、発表会・運動会などのイベントの準備期間中の緊張やストレス。

②学校生活での疲労、不安

・・・体力的な疲労や何らかの悩みや不安。

③過度な興奮状態

・・・何らかの出来事で、興奮状態になった場合。

(治療法)

①過度に干渉せず、じっくりと見守る

・・・ほとんどの場合、治療は必要ありません

本人は意識していないので、無理に症状を止めさせると逆効果になり、余計ストレスがたまり症状がひどくなることがあります。

②気にしないように接する

・・・できるだけ子供をリラックスさせ、ゆったり過ごすようにします。

③日常生活の見直しや遊び

・・・日常生活を見直し、ストレスの溜まるような遊びは避けて、子供のストレスを感じないような遊びをすることで、周りの環境に慣れて自然に症状が無くなっていきます。

大人がチック症になる原因と治療法は?

チック症が発症するのは子供だけではありません。大人でも発症する人はいます。

(症状)

①一般的なチック症の症状

・・・落ち着きが無い状態に見えます。何かそわそわしています。

②必要以上に物にさわる

・・・異常な動きで物に触るので、変な癖があるように見えます。

まわりの物に必要以上触れるので、異常に見えます。

③独り言などが目立つ

・・・静かな場所で、咳払いやうなり声、不自然なあくびをします。

また、ぶつぶつと良く聞こえないけど、独り言を言います。

④異常な動きをする

・・・腕が動いて、自分自身や他の人をたたいてしまう。急に飛び上がる。周りの人がびっくりするような動きをします。

⑤会話の内容がおかしくなる

・・・人との会話で、品の無い言葉や乱暴な言葉を使う。

悪口を言うことや、にらみつけたりします。

(原因)

①常用の薬の副作用

・・・薬の影響や飲みすぎ、または身体に合わないことや、薬の副作用で精神的に落ち着かないでイライラすることがあります。

てんかんなどの脳神経疾患や神経過敏症

・・・何んらかのきっかけで、突然発症してしまいます。

③日常生活や会社でのストレス

・・・仕事上悩みがあるとか、うまくいかない場合にストレスを感じてしまいます。

また、だんだん憂鬱になることもあります。

(治療法)

①休養を取ります

・・日常生活に支障が無い場合は、リラックスする時間を確保して休養を取ります。

焦らないで落ち着きを取り戻しましょう。

②周りの人に理解してもらう

・・・チック症の症状がでることを、前もって周囲の人に伝えておくことで、配慮や支援を受けやすくします。

③専門医の診断や治療を受ける

・・・歩行困難や相手に暴力をふるうことがある場合など、日常生活に支障がでるような場合は、専門医の診察やカウンセリングを受けるようにします。

子供チック症の原因が親の場合に注意することは?

親の中には、子供に対して成績の順位や運動の結果を無理に聞いたり求めたりする人がいます。

そして、親のプレッシャーが原因で、チック症を発症する子供もいます。

また、チック症の原因は、精神的なストレス以外にも、遺伝のように生まれつきチックを起こしやすい脳体質もあると言われています。

そのような子供は、大きなきっかけがなくても、チック症の症状が出る場合があります。

親としては次のことに注意してください。

(親として注意することは?)

①注意したり叱ったりしない

・・・悪いこと以外、叱っても早く治るわけではないので、解決にはなりません。精神的に追い詰めることは避けてください。

②子供のイベントが終わると治ることがある

・・・イベントのストレスから解消されて、自然に治ることがあります。イベントがあるときは、過度に干渉しないで、少し様子を見るほうが良いです。

③基本的に薬は必要ありません

・・・薬に依存するより、周囲が必要以上に反応しなければ、いずれは自然に治っています。親自体が焦ってはいけません。

④リラックスできる環境をつくる

・・・気にしないで接することで、子供もプレッシャーから解放させるのが良い方法です。親子ともにリラックスすることを心掛けましょう。

まとめ

チック症自体は、周りに暴力をふるうとか日常生活に支障するのであれば別ですが、周りが反応しなければ、いつの間にか治ってしまうことがほとんどです。

なるべく相手を刺激しないように接してあげましょう