野幌森林公園を散策していると、珍しい花や植物を見つけることがあるので楽しいですね。
でも次の年に行ったら、今年は姿が見えないというものもあります。
その年だけ偶然に発生したものもあれば、ひょっとしたら盗掘されたのかな?というものもあります。
今回は、以前あったけど、現在は同じ場所から無くなったという植物を、一部ですがご紹介します。
【目次】
同じ場所から見かけなくなった植物
中央線のキツネノロウソク
これはある年の8月7日に、中央線を大沢口から基線方面へ歩くときに、よく立ち寄る右側の林の中で見つけたものです。
キツネノロウソクは、スッポンタケ科のキノコで、直径2㎝位の卵状のものから生えていました。
長さは約10㎝くらいですね。先端はこげ茶の粘液が2㎝位付いています。
始めは何かが落ちているように見えたので、近寄ってみました。
なんだこれはと思ってよく見ると「キツネノロウソク」でした。
確かにロウソクのように見えます。
キツネのろうそく
似ている植物に「キツネノエフデ」がありますが、比べるとちょっと違いがあります。
キツネノエフデは先が赤く短いですが、キツネノロウソクの方が少し長いですね。
この場所のキツネノロウソクは、同じ時期に見に行くのですが、もう何年間も見たことがありません。
大沢コースのチョウセンゴミシ
大沢コースの途中のベンチのそばにあります。
以前はチョウセンゴミシの赤い色が目立っていたので、遊歩道から見てもすぐに場所がわかりました。
でも近頃は、姿を見失ってしまいました。
または、何らかの理由で枯れてしまったかも。
チョウセンゴミシは、マツブサ科の植物で小さくて赤いぶどうのような実がなり、漢字で書くと朝鮮五味子になります。
食べると5つの味がするといいますが、食べたことは無いです。
上の写真は10月26日に撮ったのですが、その時はまったく気がつきませんでしたが、後ろにでっかいスズメバチの巣があったのです。いやー危なかった。
秋だったので、スズメバチも巣から出て空っぽだったので刺されないですみました。
私は以前、富山県のアルプスでハチに刺されて、腕がポパイのように腫れたことがあるのです。
ハチに2度刺されるとアナフィラキシーショックで、大変なことになったかも・・・。
四季美コースのヤマハハコ
ヤマハハコは、キク科で高さ30㎝~70㎝の多年草です。1個所に密生します。
大沢園地から四季美コースを南方向へ向かい、大沢の池を超えた右側にありましたが、咲いていた場所がわからなくなってしまいました。
通路からすぐの場所だったのですが、入る場所の目印が見つからないのです。
過去の大強風で野幌森林公園の樹木が大規模に倒れてしまったので、ここら辺の場所も風景が変わって、目印が無くなってしまいました。
そのうち、場所を思い出すかもしれません。
ヤマハハコ
ツブツブの頭花は、全て花なのですよ。
花が筒状というか丸く包むようになり、長期間枯れずに残っています。
白い花なのでそれほど目立ちませんが、野幌森林公園でも珍しいほうの花だと思います。
瑞穂の池のネジバナ
高さ10㎝から30㎝で、らせん状のピンクの花がとても可愛らしいですよ。
茎が螺旋状に曲がっているので、茎に付いている花が同じように捻じれて咲くので、まさにネジバナです。
瑞穂の池の上る階段のふもとに群生していましたが、現在は数本だけになってしまいました。
完全に無くなったわけではないようです。
でも、気が付かないで踏まれて、だいぶ無くなってしまいました。
咲いている数が多い場合は、トラロープで円形状に取り囲み、保護しています。
盗掘?無くなってしまった植物
下野幌線のサンカヨウ
以前は、中央線から下野幌線に入ると道の両サイドに何カ所か咲いている場所がありました。
それが今では、見当たらないようになりました。
ダメ押しで下手稲線に咲いている、毎年楽しみにしていた一番大きな株が盗まれてしまいました。
現在は、運が良ければ左右の側溝のそばに数株確認できるかもしれないです。
高さ30㎝~のくびれ状の切り込みの入った大きな葉が特徴です。
花が落ちてしばらくすると直径1㎝ほどの果実がなります。
白い可愛い花が咲きますが、さらに人気があるのは雨の降ったあとです。
花が透き通るように、透明感がある花に変身します。
みずみずしい花はとても可愛いですよ。