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野幌森林公園を歩いていると、草藪の中に赤いウィンナーソーセージがたくさんあるのを見かけます。
赤いウィンナーソーセージの正体は、「ツチアケビ」でした。
ツチアケビはラン科の植物で、オニノヤガラと同じ腐生植物の一つです。
図鑑によると高さが1mに達すると書いてありますが、実際には大きくても50~60㎝程度のものしか見たことはありません。
1~2本のものや、十数本まとめて咲いているのもあります。
野幌森林公園のあちらこちらにありますが、大きく赤いウィンナーソーセージのような果実がつくので、結構目立ちます。
ツチアケビはこんな植物?
花盛りです。
(花茎はアスパラガスに似ている?)
初夏になると、同じ場所にピンクと茶色が混ざったような色の花茎が伸びてきます。
見た目は、何かアスパラガスに似ているような気がするのは、私だけでしょうか。
夏になるとたくさんの枝から黄色い花が咲き、鈴なり状態でとても賑やかです。
夏から秋へ変わる8月下旬頃から、花に代わってウィンナーソーセージのような果実がたくさん出現します。
花茎も、夏の終わりころにはどんどん赤くなってきます。
見た目は食べることができそうな気がしますが、強烈な匂いと苦味があって、とても食べられるようなものではありません。食べたことはありませんが。
上の写真のような色なので、結構目立ちます。
以前生育していたもので消滅したものもありますが、他の場所で以前よりも、増えてきたような気がします。
桂コースのツチアケビ
(ツチアケビと時計クモ)
大沢口入り口から大沢園地へ向かうと、右手に大沢園地のトイレが見えます。
その手前の左側に、りっぱなツチアケビが咲いています。
遊歩道より何mか離れていますが、時々手前に木の枝などのバリケードをしている人がいるので、かえって目立ってしまいます。
ここのツチアケビは何本かまとまって生えているので、ちょっと迫力があります。
近くに寄らなくても、望遠カメラならアップの写真が撮れます。
近くによったら、ぜひ見学してください。
以前にエゾフクロウがいた樹木の対面の場所ですね。
何故か、ツチアケビには時計クモがいることが多いです。
モミジコースのツチアケビ
(無くなったツチアケビ)
数年前の台風で倒木がひどく、一時通行止めになっていましたが、現在は既に通行できるようになっています。
しばらく行っていなかったので、様子を見にいってきました。
以前咲いていた場所でも、無くなったところもあるし、そのまま懐かしい姿を見せてくれたところもあります。
モミジコースのメイン的な存在で、多くの人を楽しませていたツチアケビの群生は無くなっていました。
そのうち、またひょっこり姿を現してくれないかな。
でもモミジコースの他の場所では、遊歩道際に元気に咲いているので一安心です。
中央線からモミジコースへの近道に咲いているツチアケビ
モミジコースへの近道の途中のツチアケビ。
(現在もあったツチアケビ!)
本来のモミジコースは、志文別線か登満別園地からでないと入れません。
現在は、倒木の関係で登満別園地からは、通行止め(2021年9月末時点)になっています。
そのため、志文別線からしか入ることができません。
ただし、作業用通路から入ることができますが、一般の方は立ち入り禁止です。
その他に、中央線からモミジコースへ入る近道があります。
これも一般の方は立ち入り禁止ですが、倒木の影響でコースがちょっと変わっているようです。
事実関係だけ言えば、この中央線からモミジコースへの近道の途中にツチアケビの群生があります。