寒い冬になると、人の集まる居間などのメインの部屋だけでなく、個室の方も暖かくしたいですよね。
そのようなときに便利なのが、どの部屋にも持ち運びできるポータブルストーブです。
ポータブルストーブと言えば、石油ストーブとファンヒーターが主流です。
しかし、部屋を暖めるためには、その違いや暖かさ、経済的にどちらが得かなど知りたくありませんか?
そこで今回は、石油ストーブとファンヒーターを比較してみましたので、どちらかの購入を検討している方は参考にしてくださいね。
石油ストーブとファンヒーターの違いは?
石油ストーブとファンヒーターの主な性能を比較すると、次のようになります。
(石油ストーブの性能)
①燃焼:石油(灯油)
・・・石油(灯油)など燃料を直接燃焼させて、その熱を放射、拡散することで部屋を暖めます。
ポータブルでは、送風装置が付いていないのがほとんどです。
②電源:乾電池
・・・電源は乾電池で、停電時でも使用できます。
災害時で一般の電気が使えないときも、乾電池があれば火が点くのがメリットですね。
③火災の危険性はある
・・・燃焼した熱を直接出すので、紙や布など燃えやすいものが触れると火が付き、火事になる危険性があります。
燃えやすいものを置かなければ解決します。
④ストーブ周辺を集中的に温めます
・・・ストーブから離れると、少し寒いかもしれません。
しかし、ストーブ周辺を集中的に温めることができるため、寒い部屋でも暖かく過ごすことができます。
⑤天井版でお湯が沸かせる
・・・ストーブの天井盤に、やかんなどを載せると加湿ができ、お湯を沸かすことができます。
⑥音は静か
・・・石油ストーブは、ほとんど音がしないので、静かです。
このため、寝室で使用するのにも適しています。
⑦不完全燃焼に気を付けなければならない
・・・石油ストーブの火力の調整は手動で行うことが多く、きちんと調整しないと、不完全燃焼を起こすことがあります。
不完全燃焼が起きると、有害物質が発生し、健康に悪影響を与える可能性があります。
⑧燃費は石油代のみ
・・・燃費は石油代(乾電池代を含む)のみ。
火力調整を細かくすることで、省エネになります。
(ファンヒーターの性能)
①燃焼:石油(灯油)又は電気
・・・ファンヒーターは、燃料をガス化して燃焼させるか、電気を使って暖めます。
その熱を送風ファンで対流により部屋内を暖めます。
この方法は、石油ストーブとは異なる暖房方法です。
②電源:通常の家庭電源
・・・ファンヒーターの電源は、通常の家庭用電源が必要です。
停電時は使用できないため、災害時にはほとんど使えません。
③火災の危険性は少ない
・・・燃焼した熱は温風にして出すので、火災の危険性は石油ストーブより少ないです。
④部屋全体を温めます
・・・ファンヒーターは、温風で部屋中を暖めるのが得意です。
そのため、石油ストーブよりも広い範囲を暖めることができます。
⑤天井版は無いのがほとんど
・・・ファンヒーターには、天井盤が無いものがほとんどです。
そのため、上にやかんなどを載せても加湿することや、お湯は沸かせません。
⑥石油ストーブよりは音がする
・・・ファンなどの多少の音がします。
⑦不完全燃焼することはほとんどない
・・・火力の調整は自動で設定でき、手動で調整することはありません。
⑧燃費:石油代または電気代
・・・タイマーや細かい温度調整ができるので、石油ストーブよりも省エネになることが多いです。
コロナ SLシリーズ ポータブル石油ストーブ SL-6623-W
石油ストーブとファンヒーターはどちらが暖かいか?
(部屋の広さで比較すると?)
暖かさの感覚については、部屋の大きさや人数など環境によって変わってきます。
①6畳以下で、ストーブ周りを温める
・・・石油ストーブです。ストーブ周りをすぐに温めます。
②6畳以下で、全体を暖める
・・・対流で全体を暖めるファンヒーターです。
送風により部屋全体を暖めます。
③6畳以上
・・・部屋が広くなると、どっちも暖かさはあまり変わりません。
ただし、ファンヒーターの方は省エネ機能があり熱を対流させるので、部屋全体を効率的に温めることができます。
Dreo セラミックヒーター 小型 電気ストーブ 省エネ ファンヒーター
アイリスオーヤマ セラミックファンヒーター 人感センサー付 1200W ~8畳
石油ストーブとファンヒーターは、どっちを選ぶ?
(使用する条件で考える)
石油ストーブの最大のメリットは、災害などで停電時でも使用できることです。
このことは大きいですね。
でも、普段使用するには、ファンヒーターの方にメリットが多いと思います。
それぞれメリット・デメリットがあるので、どちらを選ぶかは悩むところですね。
どちらを選ぶかは、次を参考としてくださいね。
①たまにしか使用しない
・・・石油ストーブ。停電時も使用できる。
②普段も使用する
・・・ファンヒーター。省エネで温度調整ができる。
部屋を外しても、自動運転なので安全性が高い。
③災害時が心配な方
・・・石油ストーブ。災害時は考えないという方はファンヒーター。
④2台購入の場合
・・・石油ストーブ、ファンヒーターの両方を購入する。
これらのようにどちらを購入するかは、災害時のことを考慮するか、しないかによるところが大きいですね。
【トヨトミ】限定カラー 反射形石油ストーブ RS-23N(H)
まとめ
どちらを選ぶかは、使う目的にもよりますが、どちらを選んでも間違いということではないので、自分の生活に合わせたストーブを購入することをおすすめします。