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高齢者の中には、経済的な心配がない、自分の持ち家から離れたくない、子供と同居したくないなど、一人暮らしでも不満がないという方がいます。
しかし、高齢者が一人暮らしをしていると、どうしても体力の衰えなどで生活が不自由になる場合があるため、自宅をバリアフリー化する検討をする人が増えています。
その高齢者がバリアフリーにリフォームする場合ですが、条件を満たすことにより改修費の助成金を受給できる制度があります。
その制度を利用すると、経済的負担を軽減できるので、利用できるかどうか確認してみましょう。
その「高齢者住宅改修費用助成制度」の利用条件と高齢者の一人暮らしをするときに便利なグッズをご紹介します。
高齢者住宅改修費用助成制度の利用条件は?
(どんな制度なの?)
①高齢者住宅改修費用助成制度とは?
・・・要介護者や要支援者が住宅をバリアフリー化に向けて工事をする場合、介護保険か
ら工事費用が助成される制度です。
②助成額(限度額あり)
・・・工事費用の「9割を限度」として助成される制度です。
③限度額
・・・支給限度基準額は20万円なので、全体で30万円かかったとしても
20万円×0.9=18万円が支給限度額となります。
工事費が20万円だったとしたら、18万円が補助で2万円は自己負担となります。
(受給対象となる人は?)
①高齢者で要介護、要支援(要支援1・2、要介護1~5)の認定を受けている人。
・・・要介護、要支援の認定を受けていない人は、先に認定の申請をして認定を受けなければなりません。
②リフォームする住宅の住所と被保険者の住んでいる住所が同一であること。
・・・対象住宅は、被保険者が実際に住んでいる場合、賃貸や分譲マンションでも助成を受けることは可能(大家や管理組合の許可は必要)です。
しかし、一時的に身を寄せている家族の家は対象になりません。
給対象となる工事とは?
受給対象となる工事は、あくまでバリアフリーのために行う工事です。
(バリアフリー工事の例)
①手すりの取り付け
・・・廊下、玄関、浴室、トイレなど、移動をスムーズにすることや転倒防止のための工事。
②段差解消
・・・各部屋間の段差を解消するため、スロープを付けることや敷居を低くする、床を嵩上げするなどの工事。
③床材の変更
・・・滑り防止、移動をスムーズにするため、滑りにくい床材に変更します。
④扉の取り替え
・・・扉の構造をバリアフリータイプに変更することや、ドアノブや戸車の設置も該当します。
⑤トイレの構造変更
・・・和式から洋式への取り替えや、洋式の暖房便座、洗浄機能への変更も該当します。
⑥その他、バリアフリーに付帯して必要な工事
高齢者の一人暮らしにあると便利なグッズは?
(お好みで揃えてください!)
①杖、ステッキ
・・・折りたたみや伸縮するタイプだと、手元に置いて無くすことが少ないです。
ホルダーと一緒に使いましょう。
②杖ホルダー
・・・杖やステッキに付けて、テーブルなどにかけると、杖が倒れません。
③キーファインダー
・・・置いた場所を忘れそうな物にキーホルダーを付け、場所が分からなくなったら、スイッチを押すと音と光で反応します。探し物発見器ですね。
④背中軟膏塗りステッキ
・・・一人で手の届かない背中へ軟膏を塗ることや、湿布を貼ることができます。
⑤お風呂シャワーチェア
・・・頭を洗う時に座ります。転倒する恐れがありません。
⑥缶ジュースキャップ
・・・缶ジュースを飲みきれないときに缶に蓋をします。
⑦踏み竹
・・・足がだるい時に踏むと気持ち良くなります。
⑧シルバーカー
・・・四輪で散歩やウォーキングで体を支えることや荷物を積むこともできます。
疲れた時は椅子替わりにもなり便利です。
⑨電動爪切り
・・・安全にゆっくり爪を削ります。深爪の心配はありません。
⑩ペットボトルオープナー
・・・蓋がきつくて開けにくくなったときに、簡単に開けることができます。
まとめ
高齢者の方も、子供と同居したいと思っている方だけとは限りません。
でも一人で住む場合は、元気なうちにバリアフリー化することをおすすめします。