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お歳暮は、何かとお世話になった上司や親せき、仲人などに感謝の気持ちとして12月の中頃に贈り物を渡す習慣です。
でも、上司とも転勤などで付き合いが薄くなることや、お歳暮のみの付き合いになってしまったなど、そろそろやめたいと思うこともありますよね。
しかし、そのやめるときのマナーやタイミングなどが気になり、なかなかやめることができない人もいると思います。
そこで、お歳暮のやりとりをやめたい方に、やめる時のマナーと挨拶の例文をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
【目次】
お歳暮をやめるタイミングはいつ頃?やめ方はどうする?
お歳暮をやめるタイミング
としては、次のものがあります。
・仲人・・・ほとんど結婚式だけに頼まれる仲人が多いので、三年程度でやめる人がほとんどです。やめたからといって、気にする仲人もほとんどいません。
・会社の上司・・・恒例として贈っていた場合は、会社を退職したとき、遠方に転勤になったときなど、お互いの関係に変化があったときにやめると良いでしょう。
このタイミングでお歳暮が来なくなっても、ほとんどの上司は気にしません。
・両親や親せき・・・一般的な親、親せきであれば、いつやめるのも自由です。
お歳暮を贈らないから失礼だと怒ることはないでしょう。
本来は感謝を形にするものなので、虚礼になってしまう方が失礼になります。
ただし、先方が贈ってきたときは、一応お返しはするようにしましょう。
・友人、知人・・・お歳暮は、恒例化すると形だけのものとなりやすいので、友人、知人には始めから贈らないほうが良いです。
お世話になったときはお歳暮ではなく、そのときにお礼や感謝として贈るようにしましょう。
・お中元も贈っている・・・一年に二回贈っている方もいますが、どちらかをやめる場合は、一年の締めくくりとするお歳暮よりは、お中元をやめるほうがマナーです。
お歳暮をやめるときは、手紙で知らせるのがマナー?
お歳暮はいつでもやめることができる?
お歳暮はあくまでも、贈り主が相手に感謝を表すものなので、贈り主の自由でいつやめても良いとされています。
やめたからといって、マナー違反ということはないのです。
ただし相手によっては、お歳暮が届かないことで次のように考える人がいます。
①お歳暮が今年届かないのは何故だろう。
②知らなかったけど相手に何か、不幸でもあったのだろうか。
このように思われないためには次のようにすると、相手に気を使わせないで済みます。
③お歳暮の金額をすこしずつ下げる・・・お歳暮の金額を少しずつ低くしていき、そのうち挨拶状だけを出すようにします。
④退職、転勤になった場合・・・退職や転勤をしたときに挨拶状を出しますが、そのタイミングでお歳暮を贈るのをやめます。
挨拶状は、お世話になった感謝の意を伝えますが、お歳暮については触れないようにします。
⑤ハガキだけにする・・・お歳暮をやめて、年賀状や寒中見舞いを出すだけにします。
お歳暮をやめるときに出す挨拶状の例文は?
どうしても、いきなりやめるのは抵抗があるので、挨拶状だけでも送りたいという方は、次の例文を参考にしてください。
(例文1:会社を転勤、退職した場合)
①拝啓・・・頭語
②ますますご清栄のこととお慶び申し上げます・・・時候の挨拶
③このたび ○○会社を退職(転勤)いたしました・・・報告の言葉
④前職在任中は公私ともに大変お世話になり 誠にありがとうございました・・・感謝文
⑤これからはお気兼ねなく お付き合いいただければと存じます・・・内容として、さりげなく関係が薄くなることを連想させます
⑥今後もご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます・・・定番の言葉
⑦敬具・・・結び語
(例文2:一般的な辞退の場合)
①拝啓
②師走の候、〇〇様におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
③さてこの度はご丁重にお歳暮をお送りいただき、誠にありがとうございます。
④家族でさっそく素敵な品物を美味しくいただきました。
⑤しかしながら、ご厚意を頂きながら大変心苦しいのですが、今後についてはお気持ちのみ有難く頂戴したいと思っています。
⑥何卒、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
⑦誠に勝手ながらお礼かたがたお詫び申し上げます。
⑧敬具
まとめ
お歳暮を習慣として毎年続けるのは、精神的・経済的な負担になっている方は多いと思います。
そのようなときは、自分と相手との関係を見直し、お歳暮のやりとりをやめても支障が無いと思える場合は、きっぱり辞めるのもお互いのマナーの一つです。