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車椅子の方が行う「ボッチャ」は、パラリンピックでも行われていたので、どんなスポーツなのか見た方は多いと思います。
目標とする白いボール(目標球)に赤や青のボールを投げ合い、相手よりも白いボールに近づけたチームあるいは個人が勝者となります。
そのボッチャで使うボールは、マイボール制を採用しているので、重さ、大きさなどの基準を満たしていれば自分で作ったマイボールでも使えます。
ボッチャボールを自分で作るときの、基準に合わせた調整についてご紹介します。
【目次】
ボッチャボールの重さ、大きさなどの規定は?
公式ボールの基準は
大会など公式ルールで行う場合は、次のボールの基準を満たしていなければなりません。
・重さ・・・275g±12g
・周長・・・270mm±8mm
・転がり具合・・・審判員などによるボールを転がすテストで判定します
・赤と青の色が明確に判別できること
・明らかな切れ目、シールなどを貼った改造をしてはいけません。
重さ、周長は器具で計量するので、はっきり数値で合否がわかります。
ボールは、転がりすぎると目標球から離れてしまい勝負に不利なので、あまり転がりすぎず投げても止まる材質が必要ですが、材質については特に規定はありません。
市販のボールの場合は、細かいプラスチックの小粒が入っているのが一般的です。
自作ボールの中身は、豆や米などを入れている方が多いようですね。
自作ボールの重さと大きさの調整は?
市販のボールセットを購入すると結構高価になるので、基準を満たした自作マイボールを使う
選手もいます。
調整方法
①ボッチャボールの型紙を用意する・・・ネットなどで検索すると作り方がたくさん出てくるので、それらを利用します。
②外皮を選ぶ・・・外皮は持ちやすくて滑り過ぎないため、合成皮革を使用するのが一般的です。
③ボールを組み立てる・・・皮革を型紙に合わせて縫い合わせ、中身に米などを入れて球状に組み立てます。
④重さ・大きさを計る・・・組み立てが進んだら、重さと大きさを調整しながら、糸で縫います。結構手間がかかるので、慎重に作りましょう。
⑤基準をクリアできれば完成です。
慣れないと形がイビツになることもあり、上手にできないのが普通です。
そのような方の中には、大会などは市販の球や基準をクリアしたマイボールを使用し、うまく作れなかったボールを練習に使用している方もいます。
自作ボールの硬さの調整はどうするの?
ボッチャボールは、ルールで相手ボールにぶつけたり弾いたりして、ずらすことが可能です。
目標球にマイボールを近づけるのが目的なので、柔らかすぎると転がらない、硬すぎると転がりすぎるとか投げにくいということもあります。
自分好みに調整する
そのため、自分好みに硬さを調整する必要があります。
・外皮の使い分け・・・合成皮革や豚皮など、材質や皮の厚さで硬さを調整します。
・ボールの中身で調整・・・ボールの縫い目に合わせ、小さく切り開き穴を開け、中身を取り替え、減らす、増やすなどで硬さを調整します。中身を調整する場合は、大きさ、重さを計りながら行いましょう。基準内を確認したら、しっかり縫い合わせます。