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クマゲラは日本のキツツキでは最大種で、全長が50㎝前後あります。
ハシブトガラスより一回り小さくて細い感じでしょうか。
黒い体と頭のてっぺんが赤いのが特徴で、森の中でも意外と目立つ鳥です。
なんとなく、クマゲラは神聖な鳥で、森林の奥深くに住んでいて、コーンという木を突く響きが遠くから聞こえるようなイメージがありました。
多くの人もそのようなイメージを持っていると思います。
ところが、野幌森林公園では意外と身近なところにいる鳥で、運が良ければ1日に何回も出会うことがあるのです。
【目次】
クマゲラは深い森だけにいるわけではない
家のそばにクマゲラがいた!
野幌森林公園の中でも、比較的多くクマゲラを見かけるエリアがあります。
桂コース、四季美コース、瑞穂連絡線、モミジコースは、クマゲラの食痕も多く、実際に見かけることも多いです。運が良ければですが。
我が家も森にとても近いので、クマゲラの「キョーン、キョーン」と鳴く声が聞こえる時があります。
その日もキョーンという声が聞こえたので、とことこ森に近づく(家から歩いで10秒で森です)と、なんと道路から5m位の見えるところにクマゲラがいるじゃないですか。
慌てて、家に戻りカメラを持って来ました。
するとまだ逃げもしないで、木をコンコン突いていました。
自宅から大沢口まで野幌森林公園の縁を歩いていくのですが、意外と姿を見たり声が聞こえたりします。
クマゲラは結構長い間、木を突いている
長い時は20分くらい突いています
いつもではないにしろ、クマゲラは同じ木を長い間突いていることが多いです。
そのため、長時間にわたり写真を撮ることができます。
最初は珍しくて、写真をバンバン撮りますが、いつまでも同じことをしているので、そのうちこちらの方が飽きてくるのが多いですね。
結構、野幌森林公園のなかで出会っているので、今では5分程度写真を撮ったら「またね」と言って別れています。
その後でもクマゲラは、コンコン穴を掘り続けています。
雄雌の2羽が飛んでいることもあり、1羽が飛ぶともう1羽がつられて飛んで行きます。
クラゲらはアリが大好物なのです
クマゲラの舌は長い!
クマゲラの木を突く音は、特別大きくありません。
アカゲラが木を突く音とそれほど、変わらない大きさですね。
でも、アカゲラはコンコンと木を突く音が短いですが、クマゲラはしばらくの間「コンコンコンコン」と突いています。
目星をつけた木にいるアリや昆虫を食べるのに夢中で、長時間突いているのです。
よく見ると、クマゲラの舌は細長くてミョーンと伸びるようなイメージですね。
一生懸命舌でアリを食べているようです。
そして、キョーンとよく鳴くので、近くにいるのがわかります。
よく鳴くので、アイヌの間ではヒグマの居場所を教えることや、道案内をしてくれる神と崇められていたそうです。
でも、眺めていると勝手に鳴いてどっかへ飛んで行くことも多いですよ。
クマゲラの首はどうなってるの?
上の写真もそうですが、クマゲラを見ていると、時々妙な角度に首を曲げて食事をしています。
他の鳥も首は柔らかいですが、クマゲラは大きくて身体が黒いので、変な恰好をしているとすぐにわかります。苦しくはないのでしょうか。
シマエナガは可愛いけど、スピードが速くて写真を撮るのは難しいです。
野幌森林公園では、じっとしている時のエゾフクロウと、姿を現した時のクマゲラが写真を撮りやすいです。
そして夏以外の季節が、黒い姿がはっきり見えてシャッターチャンスですね。