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「インカレ」は、大学で行うスポーツ競技大会などで、よく使われている言葉です。
これらの大会は、学生たちが競技力を磨き、交流を深める場として重要な役割を果たしています。
また、インカレバスケ2022やインカレサッカーなどのスポーツ以外にも、「インカレサークル」などと使われることもあります。
箱根駅伝でも以前は、関東大学の中でインカレ成績枠などという、箱根駅伝の予選を免除される優先枠がありました。いわゆるシード枠ですね。
今回は「インカレ」とは何か?箱根駅伝のインカレ成績枠とは?またインカレはプロへの近道か?について解説します。
インカレとは何?インカレサークルとは?
(インカレは全日本大学選手権大会の通称)
①インカレの意味
・・・インカレとは、インターカレッジ(英語)の略称であり、「カレッジ(大学)間の」という意味です。
本来は、「全日本大学選手権大会」の通称として使われてきました。
②インターハイとの違い
・・・高校で言えば、インターハイ(全国高等学校総合体育大会)に該当するものです。
ただし、インターハイはその大会の中で色々な競技を行いますが、インカレの場合はバレー、バスケット、サッカーなどそれぞれの競技ごとに行われています。
③スポーツ以外にも使用される
現在はスポーツ以外でも「インカレサークル」という言葉が使われています。
(インカレサークルとは)
①スポーツ以外の集まり
・・・インカレサークルとは、同じ大学内ではなく、他の複数の大学などから集まった学生で構成されているサークルのことです。
インカレサークルには、趣味や研究、スポーツ、芸術、アウトドアなど、幅広い分野でサークル活動をしています。
また、インカレサークルに参加することで、大学生活をより充実させることができます。
インカレサークルを通じて、新しい友達を作ったり、自己成長の機会を得たり、大学生活を思い出深いものにすることができます。
箱根駅伝と関東インカレ成績枠との関係は?
(関東インカレとは?)
関東学生陸上競技対抗選手権大会は、関東学連に加盟している大学による陸上競技大会ですが、これを別名「関東インカレ」と呼んでいます。
関東の大学のみなので、関西の大学は含まれません。
関東インカレは、1919年から始まり現在まで100回以上開催されている歴史ある競技大会で、
同じく関東学連が主催する「箱根駅伝」と並ぶ有名な一大イベントなのです。
(関東インカレ成績枠とは?)
①箱根駅伝の優先枠
・・・箱根駅伝には、「関東インカレ成績枠」という制度があり、関東インカレで行う各競技の成績により大学にポイントが付き、過去5年間の総合得点が最も多い大学に、箱根駅伝の記念大会(90回、95回など5年に1度)に出場権が与えられていました。
②関東インカレ成績枠は不公平?
・・・これには競技エントリーの数や大学の規模(選手数)などが影響するので、不公平ではないかという声もでました。
明らかに選手人口の多い大学が有利になるので、選手人口の少ない大学はよほど優秀な選手がいなければポイントが獲得できません。
(2019年度で廃止になった)
このようになぜ駅伝以外のポイントによりシード権が与えられるのか疑問?などの問題点があり、2019年度の第95回大会を最後に廃止になりました。
確かに、日本大学のように選手人口の多い大学が、各競技でポイントを集めれば、駅伝の成績にまったく関係なく、駅伝へのシード権が与えられるとしたら、変なシステムだと考える人も多いと思います。
インカレに出場する意味は、プロへの近道?
(プロになるのは、高校かインカレか?)
①高校からプロは限られている
・・・野球やサッカーなどの人気スポーツであれば、高校を卒業すると同時にプロ入りする人もいますが、その数は限られています。
したがって、高校卒業後にプロ入りすることにこだわるのは、あまり現実的ではありません。
そこで高校からプロになれなかった選手は、次のチャンスとしてインカレが重要となるのです。
②インカレで注目を浴びる
・・・インカレは、日本中の大学日本一を決める選手権大会です。
そのため、全国的な規模で人気のある駅伝、サッカー、バスケ、陸上など注目を浴びテレビなどでも中継されることが多いです。
もちろん、高校卒業時にプロになれなかった人は、大学を経てからプロを目指すか実業団に入ろうとするでしょう。
しかし、プロや実業団に入るためには、インカレで注目を浴びる選手になることが、近道の一つになることがあります。
実際にプロや実業団野球、マラソン、駅伝、サッカー、バスケット、バレーなどには、インカレ出場の経験者が多く活躍しています。
インカレで活躍してプロの道を目指すか、インカレ出場を目指して努力することは決して無駄にはならず、人生の経験値として意味があるものになると思います。