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賃貸契約で部屋を借りる場合、申し込みの時には契約者本人の他に連帯保証人が必要となるのが一般的です。
そのため、学生の一人暮らしなら、親や親類などが連帯保証人になることが多いです。
しかし、親や親類がそばにいないなど、周りに保証人になってくれる人がいない場合、契約が結べず困ってしまいますよね。
でも近頃は、学生一人暮らしで保証人なしでもOKという賃貸契約もあるようです。
今回は、学生が保証人無しでも賃貸契約ができる場合、どのような条件が必要なのかについて解説します。
賃貸契約で連帯保証人が必要な意味は?
(なぜ連帯保証人が必要か)
契約者本人以外に連帯保証人が必要なのは、次の理由があります。
①入居者が家賃滞納
・・・入居者が家賃を滞納して大家さんに損害を受けても、借地借家法による保護があるため、大家さんは一方的に契約解除ができません。
そのため、入居者が家賃を払えない場合に、連帯保証人がいれば家賃を請求することができます。
大家さんとしては、入居者の家賃滞納に対して担保を取っているということです。
②入居者に代わり家賃を払う
・・・入居者に代わって家賃を支払ってもらいます。
連帯保証人は入居者と同等の義務を背負うので、入居者に代わって家賃を払わなければなりません。
連帯保証人は、大家さんの請求を拒否することはできません。
(連帯保証人になれる人)
連帯保証人は、滞納した家賃を払う義務があるので、次のような人物でなければなりません。
①継続的な収入がある
・・・一定の収入があって、入居者に代わって家賃が払える人でなければなりません。
無職で収入の無い方はなれません。
②反社会的な人物ではない
・・・暴力団やヤクザ、犯罪者はなれません。
③連絡先がはっきりしている
・・・住所が不定な人はなれません。
④社会的に信用がある
・・・嘘を言う人、約束を破る人、不誠実な人、責任逃れをする人など。
⑤高齢ではない
・・・高齢者で支払い能力がない人など。
学生が一人暮らしを始めるとき、賃貸の大家さんにより連帯保証人が必要と言われたら、誰かに連帯保証人になってもらわないと賃貸契約が結べないということになります。
そのようになると、連帯保証人のいない学生はいつまでも一人暮らしはできないことになりますが、実は学生で保証人なしでも、賃貸契約をする方法があるのです。
保証人なしでも賃貸契約できる方法は?
連帯保証人がいなければ、賃貸契約ができないとなれば、一人暮らしができない人が続出してしまいますよね。
そうすると、借りるほうも貸す方もお互いに困ってしまいます。
そこで、近頃では保証人がいなくても賃貸契約ができる物件も増えてきました。
保証人なしでも賃貸を借りることができる方法には、次のものがあります。
(保証会社が利用できる)
①保証会社に保証を依頼する
・・・保証会社に定められた保証料を支払うことで、保証会社が保証人の代わりになってくれる物件を探します。
物件の中には、連帯保証人ではなく、保証会社に保証金を支払うことで、連帯保証人が無くても良い物件があります。
②保証会社は自分で選べないことが多い
物件によって保証会社が異なることや、自分で保証会社を選択することはできません。
契約書で保証会社が指定されていることもあります。
(保証金の相場は?)
保証金には、主に次のような費用がかかります。
例として
①初回のみ・・・家賃の100%を支払う。
②初回に家賃の50%+月額(毎月)家賃の1%、更新料あり。
③初回金なし、毎月家賃の2%を支払う。
(保証人なしの物件)
不人気やワケありなので、保証人なしでも入居してほしい物件です。
はっきり人に言えない理由があるのかもしれません。
借りる本人の気持ち次第ですね。
学生が一人暮らしで賃貸契約する場合、一般的に必要なものは?
一般的に賃貸契約を結ぶときは、次のものが必要です。
(賃貸初期費用)
賃貸料金(1か月分)、敷金、礼金、仲介手数料、損害保険加入金など。
物件が同じようでも、契約内容が異なることもあるので、確認してください。
(本人書類等)
住民票、印鑑、印鑑証明等、身分証明書など本人が確認できる物。
(連帯保証人の同意書・印鑑証明)
連帯保証人がいる場合です。
保証人の印鑑証明書が必要なこともあります。
(保証会社への保証金)
連帯保証人なしの場合で、保証金を保証会社に支払います。
(まとめ)
身内の人が連帯保証人になってくれる場合は良いですが、身内の人に頼むのが嫌だと思う方や頼むのが面倒だと考える人はいます。
保証金はかかりますが、他の人に負担をかけるのが嫌な方は、保証会社に依頼するのも一つの解決法です。