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神棚封じは身内に不幸があったときに行うものなので、毎年行うとか頻繁にあるわけではありません。
実際には、葬儀前に葬儀屋さんがパッと神棚を閉じて、半紙を貼ることが多いです。
そのため、神棚封じを行った家庭では、意味をわからないこともあり、
・半紙はいつまで・・・葬儀は終わったけど、神棚封じの半紙はいつまで貼ったままなのか?
・半紙の処分は・・・神棚封じが終わった後に半紙を処分するには、神社でお焚き上げしないとだめなのか?
・お供えと参拝は・・・神棚封じをしている忌中のときに神棚のお供えや神社の参拝は、どうしたらよいのだろうと、気になることもあるかと思います。
それらの神棚封じについての疑問について、お答えします。
神棚封じ封じはいつまで行うの?期間中に半紙が剥がれたらどうする?
(神棚封じは50日まで)
①神棚封じは49日間ではない
・・・間違えてしまいそうなのは、仏教の四十九日と混同してしまうことです。
神棚封じは神道の行いなので、身内が亡くなった日から数えて50日間神棚に半紙を貼って目隠しをします。
仏教の四十九日と関係はありませんが、四十九日の次の日と覚えておくと良いでしょう。
②貼るには画びょう針は使わない
・・・半紙は、画びょうや針などを使用しないで、セロテープなどで神棚に貼ることになります。
これは、神棚は神様を祀る場所なので、先の尖ったものを突き刺すと神様に失礼なのと縁起が悪いためです。
③仏壇は仏壇封じをしない
・・・神棚と仏壇がある場合、仏壇のほうも封じるのか気になる方はいると思います。
しかし、仏壇は神道ではなく仏教でつかうものです。
仏教では死を穢れとは考えないので、仏壇を封じるということはしません。
普段通り、お線香をあげて合唱してもかまいません。
したがって、積極的に線香を立ててお参りするようにしてください。
(半紙が剥がれたら張り直す)
①神棚から半紙がはがれたら?
・・・たまにあることですが、神棚に貼ってある半紙が剥がれることがあります。
剥がれた半紙はどうしたらよいのか、迷う人もいるかと思いますが、神棚封じの期間中に半紙が剥がれて神棚から落ちても、単に新しい半紙で貼り直すことで問題はありません。
②貼るときは身体を塩で清める
・・・ただし、すぐに貼り直すと神棚に穢れを近づけることになるので、貼り直すときは身体を塩で清めて穢れを祓ってから行うようにしてくださいね。
神棚封じが終わったあとの半紙処分はどうするの?神棚封じを解くには?
(半紙は燃えるゴミ)
①半紙は供え物ではない
・・・半紙自体は、神棚に付属のお供え器でも、お札やお守りなどのように神社から頂いたものではありません。
神棚封じに使用した半紙は、期間が終了すると不要なので、一般のごみ(燃えるゴミ)として処分しても構いません。
あくまで、神様封じの神棚の目隠しとして使用したものなので、単なる紙と考えてもよいです。
(神棚封じを解く方法は)
①神棚封じは50日
・・・50日を過ぎてから解くようにします。49日ではありません。
②塩で身体を清める
・・・封じを解く前に、穢れを祓うために身体を塩で清めてください。
③解く前に礼拝
・・・神棚へ向かって礼拝をしてから、神棚前の半紙を取って扉を開きます。祝詞は唱えなくても良いです。
④お供えを戻す
・・・封じる前の神棚と同じように、榊、米、水、酒、塩などをお供えします。これで、神棚封じは解かれたことになります。
本来は、身内以外の第三者に行ってもらうのがよいのですが、第三者がいなければ自分で行ってもよいとされています。
忌中で神棚封じをしているときのお供えや神社の参拝は?
(神社の参拝は避ける)
神棚封じの期間中は、神様へ穢れを近づけないため、神棚へのお供えや礼拝は一切行いません。
また、神社への参拝も50日間は控えるようにしてください。
新年などの祝い事に対する行事も控えて、神社への初もうでなども封じが解かれたあとに行くようにしてください。
(寺院への参拝は問題ない)
寺院への参拝はどうするのか気になる方はいると思いますが、仏教には「穢れ」という考えは無いので、普段どおりお供えやお参りを行うことで問題はありません。
神道と仏教では喪中の考え方が異なり、神社と寺院は別の宗教なので同じ扱いにはなりません。
(まとめ)
神棚封じについての半紙の取扱いなど、ちょっとしたマナーがあるので注意してくださいね。
また神道と仏教は別の宗教で、別の考え方を持っていることも理解してくださいね。