観桜者が密集する名所の桜ではなく、温かいお家の中でゆったりと桜の花を愛でることができる「桜の盆栽」が大人気です。
小まめなお手入れをすることで、名所の桜よりも早い時期から桜の華やかさが楽しめます。
今回は、その桜の盆栽の育て方・お手入れをご紹介します。
また、北海道のような寒くて雪が降る地方での、桜盆栽の越冬の仕方もご紹介します。
桜の盆栽の育て方・お手入れは?
(購入するのはどこ?)
現在は桜の盆栽をしようと思ったら、園芸店やホームセンターなどのほかに通販サイトでも購入できます。
ただし、通販サイトの場合は見本写真と現物とは違う商品なので、そこはご理解くださいね。
(育て方の基本は?)
①盆栽を置く場所
・・・基本的にお家の中ではなく、「室外の風通しの良い場所」に置きます。基本的に陽当たりの良い場所に置きます。
半日陰でも育たないわけではありませんが、花芽がでるのが遅れることや枝が弱ることもあるので、なるべく陽を当てるようにしましょう。
開花したときは2日程度であれば、室内で観桜しても大丈夫です。
夏の日差しの厳しい時は、暑さに弱い品種もあるので、一時的に半日陰に置いても良いです。
②冬に置く場所
・・・冬は風や雪、霜の当たらない、陽当たりの良い場所に置きます。
寒さの厳しい地方の越冬は、別の項目に書いてあるので、そちらを参考にしてください。
③水遣り
・・・桜の盆栽は、水を好みます。
春と秋は1日1~2回、夏は1日2~3回、冬は2、3日に1回程度、鉢底から水が出るくらいの量をかけます。
ただし、土が湿っているときは、水遣りの日を土の表面が乾くまでずらしてください。
④肥料
・・・4月~10月中(梅雨と真夏は除きます)、月1回有機性固形肥料を置いてください。
(お手入れ)
①花ガラ摘み
・・・開花が終わった4月頃には、花ガラを摘んで、実が付かないようにします。
②剪定
・・・1年に2回剪定をします。
11月~12月上旬は花芽と葉芽を確認して、不要な枝は整理しましょう。
観桜が終わった頃の4月頃にも剪定をします。
葉芽が動く前に適当に芽摘みを行います。分岐した根本から2~3芽を残して、その先をハサミで切ります。
切り口には、癒合促進剤を塗り消毒してください。
③針金
・・・盆栽の形を自分好みにして育てますが、6月頃に針金で枝を曲げていきます。
④害虫
・・・アブラムシの予防のため、4月~10月に様子を見ながら、殺虫剤を3回程度散布します。
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桜の盆栽で毎年花を楽しむには?
(毎年花を咲かしましょう)
①1年のスケジュールを守る。
・・・せっかく盆栽を始めたのならば、毎年ピンク色のきれいな花を咲かせたいですよね。
そのためには、1年間の作業スケジュールをしっかり守りましょう。
もし、桜の花が開花しない場合は、前年からの管理方法にミスがあったのかもしれません。
(作業内容の点検を忘れずに)
①スケジュールと作業内容を振り返って点検する。
・・・よくあるミスは、剪定のミスで花芽を全部落としてしまったということがあります。不用意に剪定をすることは避けましょうね。
花の咲いた芽は、適切に残すように剪定してください。
また、置いたままで長期間放置することなく、定期的に盆栽の様子を眺め、極端な変化がないか観察するようにしたほうが良いですよ。
育て方・お手入れを適切に行うことで、毎年同じ時期に桜の花が見事に開花します。
桜の盆栽で寒い地方で越冬するには?
(北海道など、寒い地方での越冬は?)
①室内で育てることはしない。
・・・北海道のような雪国でも、野外の桜は自分で越冬して毎年花を咲かせています。
そのため、盆栽の桜を冬の間は室内で育てるなど、特別なことをする必要はありません。
かえって冬の間に室内に置いておくと、桜自身が季節を勘違いして、開花するタイミングがずれてしまうこともあります。
桜の盆栽を北海道など雪国で越冬させる方法には、次のものがあります。
(越冬方法)
①室外で越冬させる
・・・底に穴を開け水が抜けるようにした、発泡スチロールに入れて室外で越冬させます。
②発泡スチロールの中に鉢を直接置かない
・・・盆栽を入れた鉢の底が、発泡スチロールに直接触れないように、木のクズなどで土台を作ってその上に盆栽を置きます。
③盆栽の越冬する時期
・・・越冬準備するのは、11月下旬から12月上旬頃で良いです。
越冬するときは盆栽を入れた発泡スチロールに蓋をして暗くし、蓋が飛んでいかないように重しをしてください。
④寒くなるころに雪入れ
・・・外気温が氷点下になる頃、発泡スチロールの中に雪を入れます。
⑤越冬には水遣りをしない
・・・越冬中は発泡スチロールの中は雪だけにして、盆栽には水遣りをしません。雪を入れることができない場合は、2~3日ごとに1回水遣りをします。
⑥3月中旬に越冬から解放
・・・3月中旬は雪解けの時期なので、発泡スチロールの蓋を外して、外気や日光をあててください。
⑦春の桜を開花を待ちます。
まとめ
盆栽はこまめな手入れが必要ですが、過保護になるまでする必要はありません。
環境をきちんとすることで、毎年桜の花は開花します。
名所の桜に先駆けて、お家で桜の開花を楽しんでくださいね。