庭を作ろうとしたときに、最初から植栽用の用土をたっぷり入れてあれば別ですが、一般的に庭を植栽でいっぱいにしたいときは、土壌改良が必要です。
別にこのままの土でいいや、なんて思ってはいけませんよ。
植栽を始める前に土を改良しなければ、植栽をしている過程で土はどんどん硬くなって痩せていきます。
庭を作るには、最初に土壌改良をした方が楽ですよ。
そこで今回は、庭づくりをしたい方に、土壌改良にはどのような資材を使うと良いのかをご紹介します。
また、庭が砂質の場合にDIYで土壌改良する方法も併せてご紹介します。
土壌改良の資材は品質に関する表示基準で選ぶ?
(土壌改良とは?)
土壌改良とは、植栽や耕作に向いていない土壌を改良することです。
しかし、土壌改良資材は種類が豊富で、どの資材が適しているのかわかりにくいものです。
そこで、資材の品質に関する表示の基準に注目して選ぶことが大切です。
以下に、土壌改良資材を選ぶ上でのポイントをご紹介します。
①粘土質→砂質土投入
・・・水はけの悪い粘土に対して、排水性に優れた砂質土を投入します。
こうすることで、水はけが改善され、植物が育つ環境が整います。
国産 淡路島産 真砂土 まさ土 まさど まさつち 20kg袋 3mmまで
②砂質土→粘土質の土やピートモスを投入
・・・砂質土には、保水性が足りないため、保水性の高い粘土質の土やピートモスを投入します。
こうすることで、植物が必要とする水分を確保でき、育成環境が整います。
土壌改良資材には、品質の表示基準がある?
(品質の表示基準がある)
土壌改良資材には、地力増進法大1条第1項の規定に基づき、土壌改良資材の品質に関する表示の基準が定められています。
土壌改良資材を製造・販売する業者は、この基準に基づき原料名や用途などを表示しなければなりません。
・参考:農林水産省HP
(表示が必要な土壌改良資材は?)
表示が必要な土壌改良資材は12種類あります。
①泥炭
【 土壌改良剤 】 ピートモス 『 特号 (短繊維と粗目の間)』大容量の50L! 【1袋】 2袋以上同梱不可商品 pH無調整 北海道産
②バークたい肥
③腐植酸質資材
Nakahara Co.,ltd 土壌の改良・地力増進・施肥の省力化に 粒状 腐植酸 プロ農家も使ってる土壌改良材 (1kg)
土壌の改良・地力増進・施肥の省力化に 粒状 腐植酸 プロ農家も使ってる土壌改良材 (20kg)
④木炭
炭職人 炭 オガ炭 10kg 20kg 30kg オガ備長炭 高火力 長時間燃焼 煙少 白炭
⑤けいそう土焼成粒
⑥ゼオライト
⑦バーミキュライト
⑧パーライト
⑨ベントナイト
⑩VA菌根菌資材
⑪ポリエチレンイミン系資材
⑫ポリビニルアルコール系資材
(表示内容は?)
この土壌改良資材について、次の項目を表示します。
①土壌改良資材の名称
・・・文字のみで表示します。
②土壌改良資材の種類
・・・12種類の名称です。
③表示者
・・・製造業者又は販売業者です。
④正味量
・・・キログラムかリットルで記載します。
⑤原料
・・・(例)木炭は広葉樹の樹皮を炭化したものと表示します。
⑥有機物の含有率等
・・・試験結果に基づいて%で表示します。
⑦用途(主たる効果)
・・・バークたい肥の場合は、土壌の膨張化を目的としています。
⑧施用方法
・・・使用上の注意などを表示します。
⑨保管条件
・・・温度、保管する場所など。
⑩保存期限
・・・保存期限を年月で記載します。
土壌改良をするときは、表示されている品質や内容、施用上注意することなどをしっかり読んでくださいね。
庭の砂質をDIYで改良するには?
庭の土壌が砂質の場合、水はけが良すぎて水分や養分を保つ力が弱いと言えます。
それゆえ、土が乾きやすく肥料不足な庭になることが多く、せっかく植えた花や樹木が育ちにくくなってしまいます。
(砂質の土を土壌改良するには?)
①土壌改良材を用意する
・・・土壌改良材とは、保水力アップと栄養分を含む土壌を目指すために使用する材料です。
砂質の土壌を改良する場合には、以下の3つの材料を用意することをおすすめします。
・パーミキュライト・・・PH中性、多孔質なので軽く、保水性・通気性・保肥性をアップします。
・パーライト・・・PH中性、人工発泡体ですが保水性・通気性に優れています。
・バークたい肥・・・窒素分の少ない有機質肥料で植物の栄養となります。
②土壌改良する面を深さ30㎝程度掘り起します
・・・土壌を改良する面を、深さ30㎝程度掘り起します。
このとき、雨の降った次の日など、土が柔らかくなったときが掘りやすいでしょう。
③土壌改良材を散布・すき込む
用意した土壌改良材を、以下の量を目安に散布します。
・パーミキュライト・・・1㎡当たり約2リットル
・パーライト・・・1㎡当たり約2リットル
・バークたい肥・・・1㎡当たり3kg
④散布量を確認
・・・土の混ざり具合を見ながら、散布量を調整してください。
⑤数日間放置する
・・・土壌改良材を散布した面を、数日間放置します。
状態が落ち着いてきたら、植栽を始めましょう。
まとめ
土壌は、場所によってその状態が異なるため、散布する土壌改良材の量も異なります。
そのため、ある程度感覚に任せて散布量を決めることもできます。
また、土壌改良は、真剣に考えずに楽しみながら取り組むことができます。以上を参考に、庭の土壌改良に挑戦してみてください。