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法隆寺五重塔の心柱とは?日本の五重塔の高さランキングは?

最終更新

世界文化遺産に指定されている世界最古の木造建築である法隆寺には、同じく世界最古の五重塔があります。

法隆寺にある金堂、大講堂、夢殿、鐘楼など多くの素晴らしい木造建築物のなかでも、観光客が最も多く写真を撮るのは、金堂とその隣にある五重塔が並んだ写真ではないでしょうか。

その五重塔は7世紀頃に建てられたと言われていますが、現在まで多くの地震があったにも関わらず、倒壊しなかったというのは不思議ですよね。

法隆寺五重塔の特徴を始め、心柱の構造、日本全国の五重塔の高さランキングをご紹介します。

法隆寺五重塔はどんな建物?

五重塔はいつ頃建てられた?)

法隆寺五重塔の建築時期については「諸説あるため」推定ですが、次のように言われています。

①創建 607年頃

・・・聖徳宗の総本山として創建しました。

②再建 680年頃

・・・焼失したあとに再建?

五重塔の特徴は?)

①高さ 32.55m
②材質 檜(ひのき)

・屋根の逓減率 高い・・・初重から五重までの屋根の逓減率(大きさが減少する率)が高く、上にいくほど屋根が小さくなり、五重目の屋根の一辺は初重の屋根の一辺の約半分になっています。

③建築構造 積み上げ構造

・・・塔の中心に1本の柱(心柱)がありますが、その柱に各階の軸部や軒を組み立てて、帽子を重ねるように順々に積み上げています。

また全ての木材は構造上重要な役目があり、装飾だけに使用されている部材は存在しません。

そして各階はそれぞれ独立しており、堅固に柱に各階をつなげていないのです。

いわゆる「柔構造」というもので、大きな地震が起きても各階がそれぞれ互い違いに揺れることで振動を吸収する構造となっています。

五重塔が建ってから約1300年以上も経過し、マグネチュード7クラスの地震が約170回以上あったと言われています。

それらの大地震にも耐えてきたという、この五重塔の耐久力には驚いてしまいます。

法隆寺五重塔の心柱の構造は?

(心柱とは何?)

心柱(しんばしら)・・・五重塔の中心に建っている約30mの柱です。

建築当時では約30mの太くてまっすぐな原木はほとんど無いので、2本を足して約30mの柱を作りました。

それでも原木は割れやすいので、柱をくさびで半分に割り角材にして運搬します。

現地に着いたら角を削り八角形に仕上げます。

心柱自体は八角形の 2本の木材をつないで1本の柱としており、心礎という礎石の上に垂直に建てます。

五重塔の組み立て方は)

①礎石の上に心柱を建てる

・・・地下深くに礎石を埋め、その礎石の上に心柱を建てますが、心柱の一部は土の中に埋まるタイプです。

②四天柱、側柱を建てる

・・・心柱を中心にして四隅に四天柱を建て、四天柱の外側に12本の側柱を建てます。

③一重目を完成させる

・・・心柱を中心に16本の柱で中央部を堅固にし、塔の骨組みを組んで屋根をつけて一重目を完成させます。

④二重目~五重目を重ねる

・・・同じように骨組みを組み合わせながら屋根を付け、五重目を完成させます。

⑤露盤と相輪を取り付け完成させる

・・・五重目を完成させたら、心柱に露盤をつけ相輪を通してから屋根瓦を上から下へ張り、五重目を完成させます。

全国の五重塔の高さランキングは?

法隆寺五重塔は高いというイメージがありますが、実は高さランキングでは第9位です。

他に9塔も高い五重塔があるとはびっくりですね。

江戸時代以前に建てられ現在も存在している五重塔の高さ(基壇上から相輪を含めた先端まで)ランキングをご紹介します。

(第1位~第10位まで)

第1位:東寺:54.84m京都府京都市

・・・日本一の高さです。

第2位:興福寺:50.1m奈良県奈良市

・・・創建当初は約45mでしたが、再建のたびに高くなりました。

第3位:法観寺:46m京都府京都市

・・・八坂の塔として知られています。

第4位:醍醐寺:37.44m京都府京都市

・・・相輪は塔の約1/3で約13mあります。

第5位:仁和寺:36.18m京都府京都市

・・・下層、上層の幅はほとんど変わりません。

第6位:寛永寺:36m(東京都台東区

・・・五重塔は東京都に寄託されました。

第7位:大石寺:34.3m静岡県富士宮市

・・・日蓮正宗の総本山です。

第8位:妙成寺:34.18m(石川県羽咋市

・・・日蓮宗の総本山です。

第9位: 備中国分寺:34.32m岡山県総社市

・・・屋根の上層と下層の大きさがほぼ同じです。

第10位: 法隆寺:32.45m奈良県生駒郡斑鳩町

・・・世界一古い木造五重塔です。

まとめ

皆さんご存知の日本を代表する高層建築物「東京スカイツリー」の構造も、法隆寺などの五重塔の心柱の構造を参考にしています。

また心柱で建てられている五重塔は、度重なる地震でもほとんど倒れていません。

建築当時の宮大工の知識や技術と努力の結果だと思います。素晴らしいですね。