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マンションは気密性が高いので、冬でも暖かいし住むには最適という方もいますが、窓の結露が凄いのには驚いたという方もいます。
その結露の原因は湿気なのですが、その湿気のせいでクローゼットやトイレ、浴室や押し入れなどにカビが発生してしまうことが多いようです。
そのカビは放置しているとだんだん増えてしまい、やがてお気に入りの服などにカビが生える場合があります。
今回は、マンションでのカビ対策にはどのようなものがあるのか解説します。
マンションの湿度が高い原因は?
(水分が発生する原因は?)
マンションの湿度が高いのは、何らかの原因で建物内部に発生した水分が 気密性の高い建物から外部へ出ることができないため、中にこもって湿度を高くするものです。
この水分が発生する原因には次の物があります。
①お湯沸かしと煮炊き
・・・換気扇を回さずにお湯を沸かすことや、煮炊きをしている。
部屋中に水蒸気が溜まってしまいます。
②加湿器の使用
・・・部屋が乾燥するので、加湿器を使っている。
加湿器によって部屋の湿度が上ってしまいます。
③結露している部屋がある
・・・暖房している部屋としていない部屋があり、暖房をしていない部屋が結露したままにしている。
部屋別の温度の違いと湿度で、結露が進んでしまいます。
④洗濯ものの部屋干し
・・・洗濯物を部屋の中で乾かしている。洗濯物の水分が部屋の湿度をあげます。
⑤結露をそのまま
・・・窓にできた結露を放置したままで、拭き取っていない。
窓の水滴が蒸発して部屋の湿度をあげます。
⑥入浴後の換気をしていない
・・・入浴後の浴室の湿気をそのままにして、換気を行なっていない。
お風呂の湿気が部屋に溢れてしまいます。
⑦浴槽の湿気
・・・浴槽にお湯を入れたまま蓋を開けている。
お風呂のお湯が部屋の方へ行きわたってしまいます。
⑧クローゼットの換気が悪い
・・・押し入れやクローゼットに物を入れているので、風通りが悪い。
風の通り抜けができなくなります。
⑨家具の風通りが悪い
・・・家具を壁に隙間なく置くことにより、風通しが悪くなっている。
壁側がいつも湿度が高い状態になってしまいます。
⑩結露に気づいていない
・・・カーテンで閉め切っているので、結露が起きても気が付かない。
部屋の湿度や風の通りを理解していないと、カビのできる原因を防ぐことができません。
⑪欠陥住宅
・・・欠陥工事などで、どこかで内部結露を起こしている。
自分ではわからない場合があり、なかなか原因を判明させることができません。
⑫陽当たりの悪い部屋
・・・日当たりの悪い部屋の湿気が漂っている。北側の部屋が日当たりの悪い状態になることが多いので、特に注意しましょう。
このように多くの原因が考えられるので、気になることをチェックしてみましょう。
マンションのカビ対策は?
(結露対策はカビ対策!)
外気温で冷やされた窓や壁などに部屋内部の水分が触れると、水滴になってやがて結露になってしまいます。
カビが発生しやすいのは、押し入れやクローゼット、浴室、台所などです。
そして結露はカビの原因の一つとなるので、結露を防ぐことはカビを防ぐことになります。
①湿気の発生を抑える
・・・調理や煮炊きするときや、お湯を沸かすときは必ず換気扇を回す。
②部屋の換気をする
・・・部屋の風通しや風の循環を促すため、窓を開けるか換気扇を回す。
③加湿器を使用しないで、除湿器を使用する
・・・必要以上に暖房をしないこと。
④洗濯物は部屋干ししない
・・・洗濯物はなるべく乾燥機を使う。乾燥機が無い場合はエアコンや除湿器を使用して短時間で乾かす。ベランダなどで乾かすのも良いですね。
⑤入浴後は浴室を換気する
・・・浴室の換気口で換気して、家族全員入浴した後は浴槽にお湯を溜めた状態にしない。
⑥家具は壁に付けない
・・・家具と壁に隙間を作り、風通しを良くする。
カビ対策はクローゼットから始まる!
クローゼットから始めよう!
クローゼットには大事な衣服が保管されているので、カビが発生しないようにしましょう。
①クローゼットの扉はたまに開ける
・・・冷暖房の時にクローゼットの扉を開けて、温度差が生じないようにします。日中に扉を開けておくのも良い方法です。
②衣服は余裕を持って入れる
・・・入れすぎると風通しが悪くなります。
③除湿剤を入れる
・・・除湿効果は常にチェックするようにします。
④脱いだ服は乾かしてから入れる
・・・着ていた服は湿気を含んでいるので、乾かしてからクローゼットに入れましょう。
⑤服を適宜入れ替える
・・・扇風機やエアコンの除湿機能を使いながら、入れ替えると湿気が取れます。
⑥長期間使わない衣類は圧縮袋を使用する
・・・圧縮袋に入れると真空状態になります。カビは真空状態では発生しません。
(まとめ)
部屋の結露は、ある程度湿度を低くすることですくなくすることができ、カビの発生を抑えることにつながります。
常に部屋の気温差や湿度のチェックを心がけましょう。