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車が浸水した時に修理はどこまでできる?クリーニングする方法は?

ここ数年の間では、台風・大雨などの他にも、異常気象によって道路や住宅地、農地などが冠水しているニュースを見ることが数多くなりました。

ニュースを見ていると、電車などの交通機関や一般の乗用車も、同じように水浸しになっていることもあります。

個人的に身近なものと言えば車ですが、もし自分の車が大雨などで浸水したときに、どのように対処したらよいのかお分かりでしょうか?

経験のある方ならある程度のことはわかるかもしれませんが、経験のない方なら浸水した車の危険性や対処方法はわからないことが多いと思います。

そこで今回は、車が浸水してしまったときの対処法として、浸水した場合保険で補償されるのか、浸水の許容範囲と廃車の決断、車内クリーニングなどをご紹介します。

車が浸水した場合はどうすると良いの?保険は補償されるのか?

(車が浸水した場合どうするか?)

車が浸水したときには、主に次のことが気になると思うので、どう対処するかをご紹介します。

①浸水したけど、車が乾いたらそのまま乗れるのか。

・・・一般的に車のドア下程度の浸水であれが、車の走行には支障ないと言われています。

マフラーが水没している状態であれば、排気ができないので新鮮な空気も入りません。

そのため、エンジントラブルでエンストを起こしてしまい、車は動かなくなってしまうので、エンジンはかけないでください。

②水が引いたので、エンジンをかけて動くかどうか試したい。

・・・水が引いたからといって安全になったわけではありません。

どこまで浸水していたかにもよりますが、深く浸水した場合はエンジンや空調や電装品などが故障している可能性もあります。

故障していた場合、または故障の可能性がある場合に修理できるかは、修理屋さんに見てもらわなければわかりませんので、素人判断でエンジンをかけるのは避けた方が良いでしょう。

エンジンをかけないで、レッカー車などの手配をして、修理業者に見てもらってください。

(修理費用は車両保険で対応?)

故障することや動かない場合は、車の保険で補償されるのか心配ですよね。

浸水した場合、修理屋さんに点検してもらう必要がありますが、修理するにしてもかなり高額になることもあります。

そのようなときは、保険を使った修理した方が良いでしょう。

ただし、入っている保険が対人・対物の保険だけの場合には保険金はでないので、「車両保険」に入っている必要があります。

車両保険に入っていると、台風・竜巻・洪水・高潮などの災害(地震・噴火・津波などは予測不能なので除きます)による車の損害に対して保険金はでます。

①「一部損害」車両保険額=車損害額-免責金額(自己負担額)

例えば修理に100万円かかり、免責が3万円のばあいは、100万円-3万円=97万円が補償されます。

②「全損」車両保険額=車両保険額が80万円の場合は80万円。

修理不能や修理代が保険金額を超える場合は、全損扱い(満額)になります。

修理に120万円かかったとしても、車両保険の車の査定額が80万円の場合は、80万円が限度額です。

保険を使用した場合は、等級が1年間1段階下がる(保険会社によって異なる)ので、保険料が少し上がります。

車の浸水はどこまでが許容範囲?廃車の決断は?

(浸水した車は、廃車を検討が必要です)

①どこまで浸水したかによる

・・・車が浸水してしまったとき、車のドア下程度であれば良いですが、座席シートの上や車のほとんどが浸水した場合は、廃車の決断をすることを検討しましょう。

中古車の販売において修復歴という項目がありますが、「修復歴有」の車は、車の基本骨格部分まで修理・補修を行ったもので、いずれどこかに不具合が生じる可能性が大きい車です。

そのため、見た目よりもかなり低い金額で売られていることが多いです。

②冠水歴車の判定になる。

・・・また浸水した車は「冠水歴車(浸水車・水被害車)」という判定になり、修復歴有の車よりも嫌われる傾向がある車になります。

冠水歴車になると、外見に傷がなくても修理する場所の判別が難しく、エンジン修理、電気系統の修理交換、トランスミッションなどの交換費用に約50万円以上かかるのが相場です。

③修理費が高額になる

・・・車によっては修理費に100万円以上かかることもあるので、いつ故障するかわからない車に100万円もかけるのはバカバカしいですよね。

(廃車の決断をする範囲は?)

どこまで浸水したら廃車にするのかは、車の種類などによって異なりますが、一般的には次のように考えられています。

①シートの下

・・・車のクリーニングで済む場合が多い。

②シートの上

・・・保険を使って修理したとしても、いつ故障するかわからない状態で乗ることになるので、廃車または売却を検討した方が良い。

②の状態の場合、例えば5年以上乗っている車を補償金で修理したとしても、その後の保険金月支払い額が上がりまた安全性を考慮すると、乗り続ける価値があるのか疑問です。

その場合は、私的意見ですが廃車を決断するほうをおすすめします。

まだ新車だったので車のローンが残っている、修理金額も保険でカバーできる、修理屋さんが見て修理が可能ということであれば、廃車ではなく乗り続けることを選んでも良いかなと思います。

車が浸水した場合のクリーニングは?

(専門業者にクリーニングを依頼)

①部品交換や分解清掃が必要

・・・車が浸水した場合、水には泥やゴミなど様々な異物が車に入り込み、車内シートやフロアカーペット、スポンジ遮音材などがその汚水を吸収するため、細菌が繁殖し強烈な悪臭を発することがあります。

当然車全体のクリーニングが必要となりますが、車の部品交換や分解して清掃し、除菌と消臭を行うのは素人にはできません。

車の分解清掃、除菌と消臭を行う、車の清掃専門業者に依頼することをおすすめします。

②細部まで分解清掃するのは難しい

・・・ただし、どうしても細部のところまで分解して清掃するのは無理なことが多いので完璧には匂いは消えないようです。

匂いについては、車の香水や消臭剤を設置することで我慢できる人もいるので、各個人の許容範囲によります。

まとめ

車が水浸しになった場合、水が引いたあとの外見が何ともないように見えても注意が必要です。

いきなりエンジンをかけると、電装品などがショートすることや、最悪火災が起きる可能性もあるのでとても危険です。

天気予報で大雨や災害の危険性があるときは、事前に低い場所から高い場所へ車を移動させておきましょう。