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一時的にしまっておいた車椅子を、使用しようとして出したところ、いつのまにかシートやグリップがカビだらけでショックを受けたことはないでしょうか。
つい濡れたまましまってしまったのが原因かと、後悔することもあるかと思います。
しかし車椅子のカビが出たたときや、グリップやシートが汚れていても、しっかり対処する方法はあるのでがっかりしないでくださいね。
今回は、車椅子のカビ取り、グリップ、シートなどの洗い方をご紹介します。
車椅子にはカビが出やすい場所がある?
(カビが出たやすいのはシートとグリップ)
車椅子は主に金属、ビニール系のシートや背もたれ、グリップなどの組み合わせで出来ていますが、カビが出たやすい場所と言えば、使用者が座るシートなどの座席部分と介助者が手で握るグリップ部分になります。
これらの部分は金属でできていないので、素手で触ることや汗がつくなどのほか、湿気のある場所や水が付いたまま長時間使わないままでいると、カビが出たやすい場所なのです。
特にシート部分は汚れることが多いので、濡れた布巾で拭くことや、洗ったりすることが多いと思いますが、せっかく拭いたり洗ったりしても、その後処理をきちんとしないといけません。
車椅子グリップのカビ取り方法は?
(グリップは定期的に清掃)
グリップを触るのはほとんど介助の人ですが、他の人も何気なく触ってしまうことがあります。
そのようなときに手の脂や汚れが付いてしまうのは、仕方ないことです。
ただし、そのまま放置しているとカビが出たてくる可能性が大きいので、定期的に清掃をする必要があります。
(グリップのカビを取る方法)
普段からグリップを清掃していると、カビが出ることはほとんどありません。
しかし、ついおろそかにしてカビが出てしまったときは、次の方法を行なってください。
用意する物
・・・中性洗剤(重曹+クエン酸でも可)、布巾、スポンジ(メラニンスポンジでも可)または柔らかいブラシ。
①グリップ部分を布で拭き取る
・・・布に中性洗剤を浸み込ませて、樹脂製のグリップを軽く拭き取ります。
②カビ部分をスポンジで取り除く
・・・カビの部分をスポンジか柔らかいブラシで、丁寧に取り除いてください。
③水で洗い流す
・・・流水で洗剤を洗い流して、陽当たりの良い場所で乾燥させて保管します。
(グリップの交換)
グリップが劣化することや、カビがひどくて取れないときは、市販されているグリップと交換してください。
車椅子のシートの洗い方、カビの取り方
(シートの洗い方)
車椅子を利用していると、シートにも汗が付くこともあり、汚れたりカビが発生していまうこともあります。
用意する物
①中性洗剤が染みた布で拭き取る
・・・シートの汚れた部分を滑らすように拭き取ります。
②水で濡らした布で拭き取ります
・・・シートに洗剤が残らないように水で拭いてください。
③乾燥させて保管する
・・・シートを洗った後は、しっかり水気を取ってください。
洗った後は、明るく風通しの良い場所で保管します。
(シートのカビを取る方法)
シートにカビが出てしまったときには、すぐにカビを取り除いてください。
シートを外したほうがカビ取りをしやすいという方もいますが、自分でお好きな方法でカビ取りをしてください。
必ずシートを外した方が良いというわけではありません。
用紙する物
・・・ゴム手袋、消毒用アルコールまたはハイター(塩素系漂白剤)、布巾、柔らかいブラシ
①シートのカビを取る
・・・ゴム手袋をしてアルコールかハイターを使い、丁寧にカビ取りをしてください。
②カビがひどい場合はブラシ
・・・ブラシでカビの生えたところを、丁寧に取り除いてください。
まとめ
車椅子は放置しないで、適切に清掃をしていれば、ほとんどカビが出ることはありません。
もし、カビが出た場合は、洗い方、管理方法に問題があると思いますので、洗い方や保管方法の見直しをしましょう。