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甘酒は白く混濁している日本の伝統的な夏の甘味飲料で、起源は古墳時代に遡ると言われています。
酒と言う文字が付いて見た目は「どぶろく」と似ていますが、アルコールはほとんど入っていないので、現在の日本ではソフトドリンクとして子供から大人まで飲まれています。
そして甘酒にはビタミンB群、葉酸、植物繊維、オリゴ糖、ブドウ糖などが含まれているので、夏バテ予防の栄養剤としても人気があります。
今回はその甘酒を、自宅で酒粕と麹を使い簡単に作るレシピをご紹介します。
甘酒にはどんなものがあるの?
甘酒には酒粕と米麹をそれぞれ使う方法と、二種類を合わせた甘酒があります。
(酒粕で作った甘酒)
①ほとんど甘みは無い
・・・酒粕は麹菌と酵母菌を発酵させているものなので、ビタミンB群やタンパク質、植物繊維が多く含まれています。酒粕自体の栄養価は高いですが、ほとんど甘味がないので、砂糖などの甘味を加えます。
(米麹で作った甘酒)
①自然な甘みがある
・・・麹菌が分泌する酵素により、米に含まれているデンプンが分解しブドウ糖などに変化します。
このブドウ糖が甘味を、米のタンパク質から作られるアミノ酸がうま味を出し、自然な甘みを出します。
(酒粕と米麹で作った甘酒)
①森永製菓の缶入り甘酒は?
・・・日本で現在最も人気のある森永製菓の缶入り甘酒は、酒粕と麹の両方を使用し、砂糖、食塩、酸味料加えられています。
甘酒の栄養効果は?
甘酒には様々な栄養が含まれていますが、特に豊富に含まれているということではないので、過度に期待を持つことは控えましょう。
薬ではなく甘味飲料なので、少しくらいは効果があるかもと言う気持ちで考えてくださいね。
①腸内環境を整える
食物繊維により腸内の善玉菌を増やし、便通を良くすることでスムーズな排便を促します。
②高血圧・高コレステロールの改善
甘酒に含まれるビタミンB群は、糖代謝や脂肪燃焼を促すため、高血圧や高コレステロールの改善に役立ちます。
③疲労回復
甘酒に含まれるアミノ酸は、疲労回復や筋肉増量など体力増強に役立ちます。
酒粕だけで作る甘酒レシピは?
酒粕だけで作る甘酒レシピは?
酒粕だけでも簡単に甘酒を作ることができます。
以下に、酒粕だけで作る甘酒のレシピを紹介します。
(作り方)
材料:酒粕60g・砂糖大さじ2杯・水300cc・塩適量
①鍋に酒粕と水を入れ12時間ほど放置
・・・鍋に酒粕と水を入れ、12時間ほど放置します。
放置して2時間ほど経ったら、軽くかき混ぜてください。
②放置している間、時々混ぜる
・・・適当な時間ごとにかき混ぜて、ほろほろ崩れたら崩れたままにしておきます。
③12時間経ったら加熱し、砂糖と塩を加えてください。
・・・甘さはお好みで調整してください。
④強火で沸騰したら、弱火にして全体をなじませます。
・・・弱火で適当に数分間加熱します。
⑤火を止めて適当に放置して出来上がりです。
・・・火を止めてからすぐはとても熱いので、火傷をしないよう注意してください。
以上のように、酒粕だけでも簡単に甘酒を作ることができます。
麹だけで作る甘酒レシピは?
麹だけでも簡単に甘酒を作ることができます。
以下に、麹だけで作る甘酒のレシピを紹介します。
材料:米麹200g・水200cc
①炊飯器の中に米麹と水を入れてください。
・・・米麹と水を混ぜて、炊飯器の中に入れます。
②蓋を開けたまま、湿った布巾を被せます。
・・・炊飯器の本体に湿った布巾を被せ、蓋と本体の間に挟みます。
③蓋を半開きのまま閉めて、保温ボタンを押します。
・・・蓋を完全に閉めないように、注意してください。
④4時間ほど経過した後、米麹と湯を均一にかき混ぜてください。
・・・米麹をかき混ぜ、均一に発酵させるのに必要です。
⑤さらに4時間保温すると出来上がりです。
・・・甘酒が完成したら、別容器で一度沸騰させてから冷蔵庫へ入れると長期間保存できます。
⑥カップなど容器に入れて、冷やして飲んでくださいね。
・・・甘酒はとても甘いので、豆乳や水で少し薄めて飲んでも大丈夫です。
また、加熱して熱い甘酒にしても美味しいですよ。
まとめ
甘酒は、酒粕でも麹でも、どちらでも簡単に作ることができます。
甘酒には様々な栄養素が含まれており、健康に良い影響を与える可能性があります。
甘酒を飲んで、元気を出して、健康的な生活を送りましょう。