彼氏彼女や旦那、妻などが周りで一緒に寝ているときに、相手のいびきがうるさくて眠れないという苦情が実に多いようです。
始めのころは一緒に寝るのが当たり前と思っていたけど、いびきが気になり始めるととても一緒に寝ていられないということですね。
そして残念なことにいびきの場合は、いびきをしている人よりも、周りにいる人の方がツライということなのです。
いびきをしている本人は寝ているし、わざとしているわけではありません。
愛するパートナーのために、いびきの原因を知ることで、対策を考えましょう。
いびきの原因は?
(いびきとは?)
睡眠中に鼻や喉など息や空気の通り道(気道という)が狭くなることで、空気が出入りするときに気流が乱れ、鼻や喉の周囲の組織を振動させて音が出ることを言います。
(いびきをすると良く眠れない)
いびきをしていると、よく眠っていると思うことがありますが、実は睡眠中にいびきをすることは、呼吸に余計な労力を使うことなので、睡眠不足の原因の一つなのです。
(いびきの原因は?)
①鼻詰まり
・・・鼻詰まりが原因で無意識に口呼吸になり、鼻呼吸よりも口呼吸の方が気道が狭いのでいびきになります。
②扁桃腺肥大
・・・成長に伴い扁桃腺は小さくなりますが、成人になっても肥大のままの人がいます。
また口蓋垂(のどちんこ)が大きい人もいるので、それぞれ気道が狭くなることでいびきをしてしまいます。
③過労、ストレス、飲酒など
・・・これらにより、睡眠時に舌の筋力が落ち、気道を狭くすることで起きます。
④花粉症など
・・・花粉症などのアレルギーにより、鼻詰まりを起こして口呼吸になりいびきをしてしまう。
⑤仰向け寝
・・・仰向けに寝ることで、舌が気道に落ち込み狭くなることでいびきが起きます。
⑥肥満
・・・口の中や喉周りに脂肪がつくことで気道が狭くなります。
⑦睡眠時無呼吸症候群
・・・睡眠中に無呼吸を繰り返すことで睡眠不足になり、いびきも発生する病気です。
いびきの対策は?
いびきがうるさいので耳栓をするという方法もありますが、基本的ないびき対策にはなりません。
また、いびきを放置すると身体に不調をきたすこともあるので、本人のいびき対策を行うことが基本的な方法です。
(基本的ないびき対策)
①鼻詰まり対策
・・・日頃から鼻呼吸を意識して行い習慣化します。
鼻詰まりの原因が疾患やアレルギーの場合は、治療をします。
②扁桃腺肥大
・・・扁桃腺の肥大などの肉体的に気道を狭くする場合は、専門医を受診し治療しましょう。
③過労、ストレス、飲酒など
・・・適度な運動によるリフレッシュや、寝る前の飲酒を控えましょう。
④仰向け寝から横向き寝へ
・・・仰向け寝から横向きで寝る習慣を付けます。
横向き寝で気道が狭くなるのを防ぎます。
⑤肥満対策
・・・生活習慣の見直しや運動で、ダイエットを目指しましょう。
⑥睡眠時無呼吸症候群
・・・疑いがある場合や、診断された場合は専門医を受診して治療を受けます。
⑦いびき防止グッズを使用
・・・市販されているいびき防止グッズを試してください。
ただし、自分に合わないものや効き目の無いものもあるので注意して使用し、何か違和感があるときは使用を辞めるようにしてください。
治すために行くのは病院の何科?
(一般のいびきの場合)
一般のいびきだけの場合は、鼻や喉に問題があることが多いので、「耳鼻咽喉科」を受診すると良いです。
(睡眠時無呼吸症候群などの場合)
睡眠時無呼吸症候群であるときや、極度に肥満している人などは、「耳鼻咽喉科」ではなく、「呼吸器内科」の方が適切なときがあります。
しかし、原因が色々考えられるときは、耳鼻咽喉科と呼吸器内科が連携して治療を行わなければならないときもあるので、両方の科がある総合病院を受診するほうが良いでしょう。
でもどこが良いか迷うときは、耳鼻咽喉科から受診し、必要に応じて他の科を紹介してもらうほうがよいと思います。
また病院にいびき専門の「いびき外来」がある場合は、その病院を受診することをおすすめします。
まとめ
いびきは彼氏彼女、旦那、妻を選びません。
いびきが激しくて恒常的な場合は、身体に疾患や異常があることや、疾患や異常につながることもあるので、適正な病院を選んで受診しましょう。