当たり前ですが、野幌森林公園には、野鳥や草花の他にキノコがいっぱい生えています。
キノコは、花や鳥に比べると地味と言うか、あまり注目を集めていません。
でも、キノコをよく見ると、個性・色彩・不気味・デザイン・異端なフォルムなど、他の植物にはない魅力があります。
何か妙に可愛いですし。
そして、ふと「食べることができるかな」と思わせる植物なのです。
まずは、野幌森林公園のキノコワールドから3個のキノコをご紹介します。
- キノコと言えばベニテングダケ?
- ちょっと一杯!シロキツネノサカズキモドキ。
- 皮が付いているキノコの名前はツチグリ!
- この花は何かに似ている?なんだろう?
- エゾトリカブトは鳥兜・鳥帽子に似ている?
- イヌゴマは、ピンクのドレスを着ている?
- ギンリョウソウは、ユウレイタケとも言う。幽霊に似ている?
- サルメンエビネは、猿に似ている?
キノコと言えばベニテングダケ?
(不思議の国にアリスに登場)
不思議の国のアリスでも、キノコは重要な役割がありました。
キノコの片側をかじると背が伸び、反対側をかじると背が縮むというシーンがあったのを覚えていますか?
覚えている方は、かなりのディズニー通ですね。
(絵本などにもよく登場)
また子供が良く見る絵本や民話、童話などでも、キノコはよく出てきます。
そのユーモラスな恰好は、不思議の国を表現するにはぴったりな気がします。
そして、キノコの中でも最も人気があるのが、ベニテングダケではないでしょうか。
赤い傘に白のツブツブが可愛いですね。
傘は6㎝~15㎝になりますが、上の写真のキノコはまだ高さが7㎝くらいでしょうか。
美味しそうに見えても、このキノコは毒があるので、食べてはいけません。
次の日も写真を撮ろうかなと、同じ場所に行きましたが、なぜか無くなってました。
人が見ていないうちに、どこかへ出かけたのでしょうか。
ちょっと一杯!シロキツネノサカズキモドキ。
(盃に似ているキノコです)
かなり長い名前ですが、シロキツネノサカズキモドキは、確かに盃に似ていますね。
大きさは直径1㎝くらい、お椀の内側の色は緋色で、先には白い毛が生えています。
小さいキノコで、何個かまとまって生えてきます。
生えている姿は、色が少し派手なのでちょっと目立つキノコです。
キノコの中でも可愛い部類なので、結構好きなタイプです。
毒はないかもしれませんが、食べるキノコではありません。
名前はサカズキですが、とても小さいので、お酒の盃にも使えませんよ。
決して多く生えているわけではないので、見つけると今日はツイテいると思ってしまいます。
上の写真は3個のうち、2個が縮んているような恰好をしています。
皮が付いているキノコの名前はツチグリ!
(結構見つけるのは大変)
このキノコは成熟すると地表に現れます。
始めは直径2~3㎝位の球状の汚い球が出てきますが、この時点で、ツチグリを見つけるのは至難の業です。
探して歩いても、今までで数回しか見つけることができませんでした。
それなのに探すわけでもなく歩いているときに、偶然見つけることが多いキノコです。
(クルミの実と間違えやすい!)
普通は、キノコだと思わないでしょう。どちらかというとクルミの実?と思うかもしれませんね。
ツチグリの本体は球状の形をしていて、その球がやがて頂点から放射状に裂けてきます。
6~15の破片になり、ちょうどお星さまのように開きます。
(子泣きじじいに似ている)
なんとなく、子泣きじじいに見えるのは、私だけでしょうか。
ちょっと頭を撫でてしまいたくなります。
私の好きなキノコの一つです。
開くと中に直径2㎝ほどの淡灰褐色の袋が入っており、先っちょに穴が開いています。
その穴から胞子を噴出させ、仲間を増やしていきます。
上の写真は、異星人が何かが現れるような風景です。
ちょっと気になる姿をしています。
上の写真の場所では、3個のツチグリが見られました。
3人(3個)が揃って、何かのお話をしているのでしょうか。
頭のてっ辺の穴からは、パフパフとした煙がでます。
この花は何かに似ている?なんだろう?
野幌森林公園の花の中で、どこかで見たことがあるような、何かに似ていると言われる花があります。
確かに言われるように似ているものと、ちょっと結び付かないものもあるかもしれませんが、イマジネーションを膨らませて眺めてくださいね。
だんだん似ているように思えるかもしれませんよ。
エゾトリカブトは鳥兜・鳥帽子に似ている?
(公家の帽子に似ている?)
花の形が、古来の日本で使われていた鳥兜・鳥帽子に似ているという話があります。
昔の日本の公家がかぶっている帽子ですね。
また、鶏のとさかにも似ているからと言われています。
公園の中では、夏の終わり頃8月~9月にかけて花盛りです。
遊歩道を歩いていると、結構目立ちますよ。
花自体はとても綺麗な花です。
強烈な毒性のある植物として有名で、茎や葉、花全てやばいそうですよ。
横溝正史の金田一耕助シリーズの「八つ墓村」の連続殺人にも使われました。
現実の殺人事件にも使われこともありますよね。
あー、恐ろしい。
イヌゴマは、ピンクのドレスを着ている?
(じっくり見ると綺麗!)
シソ科イヌゴマ属。
公園の中では雑草のごとく、7月~9月にあちこちで咲いています。
いっぱい咲いているので、雑草と言われることが多く珍しい花ではありませんが、花をアップしてよく見ると、ピンクの模様がとても綺麗です。
まるでファッションドレスを、気取って着ているように見えます。
大きいものだと、80㎝くらいになります。
ギンリョウソウは、ユウレイタケとも言う。幽霊に似ている?
(生えてる場所が少なくなった)
ツツジ科ギンリョウソウ属。
詳しい場所は言えませんが、瑞穂連絡線沿いと駐ひつの碑のそばにあります。
瑞穂の池の階段のところにもありましたが、無くなりました。
以前は遊歩道沿いや日陰に結構あったのですが、いつの間にか生えなくなった場所もあり、以前よりは、数が少なくなりました。
腐生植物の中では有名で、日陰にボーっと生えています。葉っぱはありません。
白い透明感のある植物で、花は幽霊の手というか、ちょっと不気味です。
やがて、とっくりみたいになって、黒く腐っていきます。
上の写真のようにそれほど大きなものではありません。10㎝くらいですかね。
ただ生えるときは写真のように、群生して生えるようです。
球形上の実が「とっくり」に手足が生えたように見えます。
らっきょうにも似ているかな?
サルメンエビネは、猿に似ている?
(確かに猿に似ているかも!)
ラン科エビネ属。
四季美コースや桂コースの遊歩道際に結構生えていましたが、かなりの数が掘られて無くなりました。盗掘ですね。
現在もわかりにくい場所にはあるのですが、数は少なくなりました。
見つける人は、見つけ出すのが得意なのですね。
花が赤茶色で、猿の顔に似ているということで、このような名前になったようです。
確かに猿に似ているような気がしますね。
(すぐに盗掘される花です)
毎年、同じ場所になるので、盗掘されなければ毎年楽しめるのですが、いつの間にか姿を消しているのが多いです。
開拓の村の裏道の崖の上にもありますが、ここは周りから見えるので、今のところ無事で毎年咲いています。