<けものはこの森からやってくる>
今回は、我が家の庭に動物が来る様子と公園から見えなくなった植物、公園でばったり出会った動物についてのお話です。
3本分をまとめたので、結構長いですが、我慢してくださいね。
我が家は野幌森林公園のすぐそばにあり、森の動物が結構現れます。
一番多く現れるのはエゾリスで、二番目はキタキツネです。
まるで、我が家の庭が「けもの道」のようになっています。
けもの道とは、山や森の中で野性動物が使用している小径で、動物はいつも同じ道を通ると言われています。
窓から外を眺めていると、毎日歩いているのではないかと思うほど、キタキツネを見ることができます。
ただ通るだけなら良いけど、ちょっとエキノコックスが心配です。
- 野幌森林公園にはアライグマがいる!
- 庭にキタキツネが、たまに来ます!
- エゾリスは毎日のように来ます
- ネズミが庭の中にトンネルを掘っている!
- 会いたくないよ!シマヘビ!
- 以前に有った植物が無くなった!
- 中央線のキツネノロウソク
- 大沢コースのチョウセンゴミシ
- 四季美コースのヤマハハコ
- 瑞穂の池のネジバナ
- 下野幌線のサンカヨウ
- たまに会うとびっくりする動物!
- エゾシカと出会った!
- エゾノウサギと出会った!
- カラスヘビの言い伝えとは?
- まとめ
野幌森林公園にはアライグマがいる!
<我が家のけもの道を歩くアライグマ>
(アライグマが自宅に庭に現れた!)
ある日の夜に何気なく外を見ると、庭の中に何か黒っぽい姿の動物がごそごそしていました。
なんだろうと思って、よく見たらアライグマでした。
我が家の庭には、アライグマが食べるような作物はないのですが、ごそごそしているのは気持ちの良い物ではありません。
カメラのフラッシュを焚いたら逃げるかなと思ったら、まったく逃げる素振りも見せず、ゆったりと動いていました。
アライグマはペットじゃないので、いつ襲われるかわかりません。
結構凶暴だと言うし。
でも、しばらく庭をごそごそ歩き回って、やがて玄関の前を通ってどこかへ行ってしまいました。
人間に比べると小さい動物ですが、いざそばに現れると怖いので、ただ見ているだけという状態ですね。
いなくなって一安心と思っていたら、この後何回か来たんです。
(トゲトゲネットは忌避に効果がある?)
うちに来るのが習慣になったら嫌だなと思い、100均で動物忌避に役立つというトゲトゲのついた地面に敷くネットを買ってきて敷きました。
それが効果があったのかはわかりませんが、来なくなったようです。
ネットの効果というよりも、食べるものがないので、よその畑などに行ったのかもしれません。
庭にキタキツネが、たまに来ます!
(キタキツネが必ず通る道)
冬の間は、一時期毎日のように我が家の庭にキタキツネが来ていました。
足跡を探ると、裏の方から居間の窓の前を通り、庭を眺めて野鳥がいるかを確かめて、向かいのアパートの横を通ってどこかへ行きます。
たまには、道路をそのまま、スタスタと歩いていくこともあります。
ただ、どちらにしても、自宅の居間の窓の下は通るのが決まっています。
<庭でポーズをとるキタキツネ>
冬毛はフワっとして、黄金色に輝いていますが、エサが捕れずに痩せているときは、ちょっと毛色も悪いです。
冬の温かい日には、庭の雪の上でくつろいでいる時もありました。
ここの団地は住宅地で家も建ち並んでいるのですが、結構平気な顔でキタキツネは道路を歩いています。
住んでいる人もキタキツネは見慣れているので、近くにいても追っ払ったりしないで、知らんぷりしています。
キタキツネと人間が共存しているという感じですかね。
(キタキツネはルールールーでは来ない)
なお、キタキツネは、ルールールーと呼んでも来ません。
<庭の上で日向ぼっこするキタキツネ>
(キツネはコンコンと鳴きません)
キツネを見るようになってから思ったのですが、キツネは「コンコン」とは鳴きません。
一匹で叫んでいるときや猫と喧嘩しているときを見ましたが、「キャァオ、クァアアン」とか「グアンアン、ガァオォオ」みたいな意味不明の悲鳴のような鳴き方をします。
ちょっと人に説明できないような鳴き方ですね。
参考のために「Ylvis(イルヴィス)-TheFox(ザ・フォックス)」をユーチューブで聞いてください。
そういえば現在、日本ハムファイターズのダンスで全国的にブレイクしています。
エゾリスは毎日のように来ます
<エゾリスは、ほぼ毎日来ています>
(エゾリスはヒマワリの種を狙っている)
多いときは4匹のエゾリスが、庭で鉢合わせしたことがあります。
野鳥の餌やヒマワリの種を狙ってきているようです。
まあ、何個か置いてあるクルミの実を、色々なところに隠しています。
油断すると、庭にクルミの木が生えていることがありました。
ネズミが庭の中にトンネルを掘っている!
(ネズミの正体はエゾヤチネズミ)
雪が少し溶けてきたら、何やらトンネルのような穴ができていました。
その穴から、庭にヤチネズミが可愛い姿をみせました。ちっちゃいですね。
最初は普通のネズミかなと思いましたが、よく見るとネズミよりも形が丸っこいですね。
ふっくらした小さなネズミで、エゾヤチネズミと言います。
体長は10㎝くらいです。
会いたくないよ!シマヘビ!
(蛇も通るけもの道、どっきりします)
姿を見て思わず立ちすくむ動物に蛇がいます。
シマヘビなので、それほど凶暴ではないですが、会うとどっきりします。
なるべく会いたくないけど、近くが野幌森林公園なので、たまに見かけます。
家ではヒョウモントカゲモドキ(レオパ)を飼っていますけど、大きい蛇はいやですね。
以前に有った植物が無くなった!
野幌森林公園を散策していると、珍しい花や植物を見つけることがあるので楽しいですね。
ところが次の年に行ったら、今年は姿が見えないというものもあります。
その年だけ偶然に発生したものもあれば、ひょっとしたら盗掘されたのかな?というものもあります。
今回は、以前あったけど、現在は同じ場所にはないというものを、一部ですがご紹介します。
中央線のキツネノロウソク
これは8月7日に中央線を大沢口から基線方面へ歩いているうちに右側の林の中で見つけたものです。
キツネノロウソクは、スッポンタケ科のキノコで、直径2㎝位の卵状のものから生えていました。長さは約10㎝くらいですね。先端はこげ茶の粘液が2㎝位付いています。
確かにロウソクのように見えます。
キツネノエフデは先が赤く短いですが、キツネノロウソクの方が少し長いですね。
(ここ数年は見ていません)
数年前に強風で樹木が倒れ、この場所も結構樹木が倒れました。
その前から姿は見かけていません。
大沢コースのチョウセンゴミシ
(現在は姿がみえなくなりました)
大沢コースの途中のベンチのそばにあります。現在は樹木が茂ってちょっと場所がわからない状態です。
以前は赤い実が実って、すぐに場所がわかりましたが、今はわかりません。
チョウセンゴミシは、マツブサ科の植物で小さくて赤いぶどうのような実がなり、漢字で書くと朝鮮五味子になります。食べると5つの味がするといいますが、食べたことは無いです。
(ゴミシと一緒にスズメバチの巣が・・・)
写真は10月26日に撮ったのですが、その時はまったく気がつきませんでしたが、後ろにでっかいスズメバチの巣があったのです。いやー危なかった。
秋だったので、スズメバチも巣から出て空っぽだったので刺されないですみました。
私は以前、富山県のアルプスでハチに刺されて、腕がポパイのように腫れたことがあるのです。
ハチに2度刺されるとアナフィラキシーショックで、大変なことになったかも・・・。
四季美コースのヤマハハコ
(ヤマハコは一体どこにあった?)
大沢園地から四季美コースを南方向へ向かい、大沢の池を超えた右側にありましたが、詳しい場所を失念してしまいました。通路からすぐの場所でしたよ。
過去の大強風で野幌森林公園の樹木が大規模に倒れてしまったので、目印が無くなってしまいました。そのうち思い出すでしょう。
ヤマハハコは、キク科で高さ30㎝~70㎝の多年草です。1個所に密生します。
瑞穂の池のネジバナ
瑞穂の池の高い階段のふもとに群生していましたが、現在は数本だけになってしまいました。
高さ10㎝から30㎝で、らせん状のピンクの花がとても可愛らしいですよ。
気が付かないで踏まれて、だいぶ無くなってしまいました。
(去年はあった)
去年、瑞穂の池の芝広場に見に行ったら、数本でしたが生えていました
下野幌線のサンカヨウ
(一番大きな株が無くなった)
中央線から下野幌線に入ると道の両サイドに何カ所か咲いている場所がありましたが、毎年楽しみにしていた一番大きな株が盗まれてしまいました。
現在は、運が良ければ左右の側溝のそばに数株確認できるかもしれないです。
高さ30㎝~のくびれ状の切り込みの入った大きな葉が特徴です。
花が落ちてしばらくすると直径1㎝ほどの果実がなります。
たまに会うとびっくりする動物!
野幌森林公園は、野鳥や花以外にも色々な動物と出会うことがあるので面白いですね。
散策していて出会うことが多いのは、エゾリスやキタキツネ、ヘビです。
そのほかでは、めったに出会うことはないのですが、テンやタヌキ、エゾシカ、アライグマなどが住んでいます。
珍しい動物と出会っても、カメラを持っていないとか、カメラを持っていてもシャッターチャンスを逃してしまうことがほとんどで、証拠写真が無いのが残念です。
でもたまには出会ったときに、なんとか写真が撮れたものもあります。
とりあえず、少しずつでも出会った動物たちをご紹介したいと思います。
エゾシカと出会った!
(桂コースのエゾシカ)
これは、2021年8月20日に会った桂コースのエゾシカです。
いつも通りに野幌森林公園の中を自転車で、花の写真を撮って周りました。
そろそろ花の写真はいいかなと思い、桂コースを通って帰ろうとしたところ、前方で何かが動いているのが見えました。
よく見ると、3頭のエゾシカでした。
<エゾシカの方も、こっちを見ていました。>
エゾシカは、普段メスの鹿同士で2~3匹のグループを作り生活していると言います。
今回も、ばっちり2匹のメスと子供のエゾシカの群れです。
100mほど遠くにいましたが、自慢のニコン光学83倍のカメラでバッチリ撮れました。
前へ進んで草を食べている横を、こんにちわと言って通り過ぎようかなと思いましたが、こちらの方をチラチラ見ながら、モグモグと草を食べ近づいてきたので、ちょっと怖くなり逆方向へ戻りました。
奈良公園の鹿なら小さくて可愛いけど、エゾシカはちょっと大型でそばで見ると怖いですよ。
下の写真では、バッチリ2頭のエゾシカが子供のエゾシカをガードしていました。
<何だ、ちみは!って顔をしていました>
(基線のエゾシカ)
基線を自転車で通った時に、草わらに何か黒い大きな物体が見えたので、何だろうとも持って自転車から降りました。
すると、その黒い物体がスッと立ち上がり姿を見せました。
なんと、その物体はオスのエゾシカでした。びっくり!
<オスなので、角がすごく立派でした。>
こちらはオスなので、結構大きかったです。
立ち上がってこちらの方をチラチラ見ながら、林の方へ向かい樹木の皮を食べていました。
身体もゴツイし、角も大きい。ただ見つめるだけですね。
ちょっと怖いなと思うと、なおさらエゾシカの体はでかく見えてしまいます。
<わしは、森の王じゃ!とでも言いたそうな>
エゾノウサギと出会った!
(瑞穂の池園地のエゾノウサギ)
瑞穂の池にウサギがいるという話を嫁さんから聞いて、次の日に瑞穂の池に行ってみました。
昨日いても、今日もいるということはないか。と思い四阿で休んでいると、なんとドンピシャで法面のところにエゾノウサギがいて、草をモリモリ食べていました。
でも小柄な可愛いウサギを想像していたら、なんと出会ったのは意外にゴツイウサギで、猫より一回り大きいぐらいの印象です。
<なんか、ふっくらというより、ごつごつした感じです。>
瑞穂園地には、瑞穂の池の草原と法面の下の2ヵ所四阿がありますが、今回エゾノウサギを見たのは法面下の四阿からでした。
法面の草の中にいたのですが、動かないので最初は猫かなと思ってみていたら、エゾノウサギが日向ぼっこをしていたようでした。
このときのエゾノウサギは落ち着いた様子で、逃げる素振りもなく、のっそりと動いて草をモグモグ食べていました。
<結構、筋肉質なのだ!>
(記念塔連絡線のエゾノウサギ)
記念塔連絡線では、遊歩道にちょこんと座っているエゾノウサギと出会いました。
こちらのエゾノウサギは、瑞穂園地のウサギと比較すると、かなり小型です。
猫と同じくらいか、猫より小さいかなという大きさです。
草わらから現れて、遊歩道を横断してまた反対側の草わらへ行ってしまいました。
(ふれあいコース草原のエゾノウサギ)
ふれあいコースには、ちょっと草原っぽい場所があります。
このコースは樹木が少なく、陽当たりのよい遊歩道があるので、お気に入りのコースです。
特に冬は、スノーシューを履いて歩くことが多いですね。
そんなふれあいコースですが、たまたま草原のところでボーッと眺めていると、何か2つの物体がピョンコピョンコ弾んでいました。
思わずカメラを構えて、パシャっと撮って拡大してみたらエゾノウサギでした。
たぶん夫婦かなと思いますが、仲良く並んでいましたよ。
<夫婦、兄弟、友達、親子、他人?>
カラスヘビの言い伝えとは?
(カラスヘビは実在した!)
カラスヘビについて、よく聞く話はこのような話でした。
・カラスヘビは体が真っ黒いヘビだ。
・ジャンプしながら追ってくる凶暴なヘビだ。
・見たらそっと逃げないと危険だ。
私も幼い時に、周りにそのように聞かされていましたが、見たことがありませんでした。
そのため、実はカラスヘビなんていないのでは。
暗いところにいたヘビが黒く見えたとか、焦げ茶色を黒と言っていたのでは。
とだんだん思うようになりました。
大人になって、色々な情報を知ることができるようになって、たまたま「カラスヘビ」を検索したところ、どうもカラスヘビは実在するらしいということがわかりました。
そして「へーっ、カラスヘビって実在するのだ。」と思ったものでした。
北海道で見かけるカラスヘビは、ほとんどがシマヘビの皮膚が変異して黒くなったものだそうです。
そんなカラスヘビのことなど、忘れていたころ、野幌森林公園を歩いているとヘビがいたので、何気なく写真を撮ってみると、色がちょっと黒かったのです。
「あれっ、カラスヘビ?」と思うような黒いヘビでした。
びくびくしながら見ていましたが、ジャンプしながら追っかけては来ませんでした。
何事もなかったように、ニョロニョロと去っていきましたよ。
でも、カラスヘビがシマヘビだったとしても、大人しいへびとは限らないそうです。
個体によっては、攻撃するヘビもいるみたいです。
ヘビを見かけたら、刺激しないように少し離れて、いなくなるのを待ったほうがよいですよ。
<カラスヘビだけど、カラスじゃないから、飛ばないよ>
まとめ
公園の中で動物と出会うのは楽しいけど、中にはあまり会いたくない動物もいます。