日本ではお正月になると、お年玉を渡すという習慣があります。
目上の者が目下の者に金銭を与えることで、一般的に親が子供に渡すことが多いものです。
貰う子供からみると、親や祖父母、親戚などたくさんの人から貰うと、結構な金額のお小遣いになる楽しい習慣です。
そのお年玉は、ポチ袋に入れて渡すのが多いようですが、金額を書いた方が良いのかなど、ちょっと迷うことが多いようですね。
そこで今回は、お年玉をポチ袋に入れる場合、金額を書いた方が良いのか、またお年玉の金額の目安はどのくらいかについてまとめてみました。
ポチ袋とは?ポチ袋のマナーは?
(ポチ袋とは?)
ポチ袋とは、小さい祝儀袋の総称で、主にお年玉やお小遣いを渡すときに使用します。
ポチ袋のポチの意味は、関西方面の方言で「小さい物、少しだけ、わずかな」などの意味に由来しています。
(ポチ袋の由来)
元々は、旦那が贔屓の芸者や店の人に心付け(チップ)を渡すときに、大げさではなく控えめな気持ちで小さい袋を使ったのが始まりだと言われています。
お金を入れる封筒を小さい物を使うことで、謙虚さを表しているということですね。
(お年玉ポチ袋のマナーは?)
ポチ袋は小さな封筒ですが、お年玉袋として使用するときには、厳格ではないですがマナーはあります。
主なマナーとしては、次のものがあります。
①ポチ袋の表面に相手の名前を書く
・・・表面に相手の名前、裏面には渡す方の名前を入れます。
相手が誰から渡されたのか、わかるようにしておいた方が良いですね。
②キャラクターに文字が重ならないように書く
・・・小さな子供には、ひらがなでわかるように書きましょう。
また、キャラクターには、文字が重ならないように書きます。
③お年玉と書いてないポチ袋には「お年玉」と書く
・・・お年玉と書く場所は、キャラクターや絵になるべく重ならないように書きます。
④中に入れるお札や硬貨はきれいなものを入れる
・・・お年玉は、新年にありがたく貰うものなので、なるべく汚れたお金ではなく綺麗なお金で渡します。
お札の場合は、新札を用意しておいたほうが良いですね。
⑤お札や硬貨の入れ方は?
・・・お札の肖像が内側になるように、左から曲げて、次は右側を曲げるように三つ折りします。
袋から出して開いたときに、肖像が表に見えるような向きで天地が逆さにならないようにいれてください。
効果を入れる場合は、表(絵のある方)を表側にして入れます。
ポチ袋には、金額を書かなくてもマナー違反にはならない?
(ポチ袋には金額を書く?書かない?)
①マナー違反にはならない
・・・正式の祝儀袋や香典などは金額を入れますが、ポチ袋の場合は書かなくてもよいです。
元々が心付けを渡すことから始まったものなので、金額を書かなくてもマナー違反だとか、失礼にはなりません。
②書いても書かなくても、どちらでも良い
・・・ただし、ポチ袋を整理するためや、中に入れる金額を間違えないようにするためなど、金額を入れても問題はありません。
もし、金額を入れるときは、裏面の左右どちらでも構いません。
お年玉の金額の目安は?
(お年玉の金額は決まっていない)
お年玉は渡す方の考えで金額が決まるので、厳密にこの金額を渡すという決まりはありません。
そのため、各ご家庭の都合で金額は異なります。
(各年齢別のお年玉金額の目安は?)
①未就学児:1,000円未満~3,000円未満
・・・1,000円未満(約40%)、1,000円~3,000円未満〈約30%〉、3,000円以上(約30%)
②小学生低学年:1,000円~5,000円未満
・・・1,000円~3,000円未満(約40%)、3,000円~5,000円未満(約35%)、5,000円以上(約15%)
③小学生高学年:3,000円~5,000円未満
・・・1,000円~3,000円未満(約20%)、3,000円~5,000円未満(約50%)が多いですが、5,000円以上(約30%)
④中学生:5,000円~10,000円未満
・・・5,000円未満(約25%)、5,000円~10,000円未満(約60%)、10,000円以上(約16%)
⑤高校生:5,000円~15,000円未満
・・・5,000円~10,000円未満(約45%)と10,000円~15,000円未満(約36%)
⑥大学生:10,000円~15,000円未満、あげなくてもよい
・・・10,000円未満(約15%)、10,000円~15,000円未満(約35%)とお年玉をあげなくてもよい(約46%)
⑦社会人:あげなくてよい
・・・社会人になるとお年玉を渡さないというのが90%くらいです。
(お年玉はいつまで?)
お年玉をいつまで渡すかについては、高校生で約7%、大学生では約46%、社会人では約90%の割合で、渡さなくてもよいのではと考えているようです。
社会人になると、お年玉を貰うというより、渡す立場になることが多いですね。
まとめ
プチ袋でお年玉を渡すときは、年齢によって渡す金額が異なることが多いので、はっきり渡す相手の名前を書いた方が良いですね。
また、金額については書かなくても問題はありませんが、お年玉を整理するときに書いてあった方が良いのかなという程度の話です。
お年玉の目安については、渡す方の経済的な違いもあるし、一概にこの金額だということはありません。
無理をしないで、適正な金額を渡しましょう。