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車椅子の電車料金は割引になる?介助依頼には予約が必要?

車椅子利用者(特に障害者の方)がJR電車を利用する際には、健常者の方とは異なる利用方法があります。

まず車椅子利用者の方は、健常者の場合よりも割引価格で電車に乗ることができます。

また、介助者が介助を必要とする場合には、駅員に介助を依頼することができます。

今回は、車椅子利用者のJR電車割引情報、介助依頼の流れ、また電車に乗るときには予約が必要なのかについて説明します。

車椅子利用者のJR電車料金割引について

(身体が不自由な方の割引制度)

この制度は身体障がい者または知的障がい者の方が、ある条件のもとに割引になる制度です。

そのため、車椅子利用者が全て対象というものではありません。

(割引になる条件)

①身体障がい者手帳や療育手帳の交付を受けている。

・・・いずれも、旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄に第1級又は第2種の記載が必要です。

これらの証明書は、市町村役場や保健福祉センターなどで交付されます。

②上記の手帳を必ず持っていること。

・・・割引乗車券を使用するときは、必ず手帳が必要です。

③手帳の持ち主が乳幼児の場合、同伴介護者は割引になります。

・・・その際、乳幼児分の乗車券は必要なく、介護者の割引乗車券だけで良いです。

④手帳が第2種の記載の場合、同伴の保護者割引はありません。

(普通乗車券の割引)

①一人で乗車する際は、片道100kmを超える場合対象。

・・・一人で乗車する際は、片道100km以内の割引はありません。

②第1種の場合、介護者も割引。

・・・介護者がいる場合は、片道100km以内でも割引。

③第2種の場合、介護者の割引は無し。

(定期乗車券の割引)

①第1種及び12歳未満の第2種で介護者が同伴の場合発売します。

・・・乗車距離に関係なく購入できます。

②一人で乗車する場合は、使用できません。

・・・介護者同伴が条件なので、定期券を持っていても一人では利用できません。

③小児の定期乗車券は割引になりません。

・・・小児本人ではなく、同伴の介護者が割引乗車券を購入できます。

④介護者には、通勤定期乗車券を発売。

・・・介護者が通学定期乗車券の資格者であっても、通勤定期になります。

⑤本人が高校生・中学生・小学生の場合は、大人通学定期運賃(大学生用)の半額になります。

(普通回数乗車券、普通急行券の割引)

①第1種で介護者がいる場合に割引。

・・・距離に関係なく、本人と介護者が購入できます。

②第2種は、本人も介護者も割引は無し。
特急券(指定席・自由席)、グリーン券、寝台券は割引無し。

(購入方法)

①手帳を呈示して、窓口で乗車券類を購入します。

・・・手帳のコピーの呈示は不可です。

②片道100km以内の普通乗車券は、本人と介護者の2人分を自動券売機で「小児用乗車券」を購入できます。

・・・この小児用乗車券は、割引乗車券の代用で、必ず係員のいる改札口を通るようにしてください。この時手帳を呈示してください。

③割引対象が小児・乳幼児の場合は、自動券売機では購入できません。

・・・窓口で手帳を呈示して、購入してください。

④手帳を持っている本人と同伴する介護者の乗車券は、どう同一区間のみです。

車椅子利用者が電車に乗るときは、介助を依頼した方が良いのか?

(車椅子で電車に乗るとき介助者は必要か?)

車椅子で電車に乗る場合、介助者が必要かどうかは状況によって異なります。

①介助者が必要な場合

・・・構造上通路に段差があるとか、電車とホームが離れているような場合は、介助が必要です。

また、電車の乗降や、乗車ホームへのルートなどが複雑な場合、一人で乗降するのが不安な場合は、駅員に介助を依頼したほうが良いでしょう。

ただし、全ての駅で駅員が介助できるのかは、事前に確認が必要です。

②介助が不要な場合

・・・バリアフリーが行き届いて通路も広く、エレベーターもある駅や、車椅子利用者が自力で乗降できる場合は、介助が必要ないかもしれません。

車椅子利用者が電車に乗るときは、介助の予約が必要なのか?

(必ずしも予約が必要ではない)

①車椅子利用者が自分で乗降できる。

・・・バリアフリーが行き届いていて、車椅子利用者も自分で電車に乗降できる場合は、必ずしも予約は必要ありません。

②介護者が同伴している。

・・・介護者が同伴している場合で、駅員の介助が必要ない場合は、依頼する必要はありません。

(介助が必要な場合の予約)

③当日に介助に対応できない駅もある。

・・・駅員が極端に少ない駅や、混雑時、何らかの理由で介助できないこともあるので、前もって駅員に車椅子で乗降したいことを伝えた方が良いです。

④全ての駅で介助できるわけではない。

・・・すぐに駅員が介助できない場合もあるので、事前に相談することで駅員の手配をしてくれることがあります。そのため事前に予約または依頼をすることをおすすめします。

⑤窓口で相談する。

・・・障がい者割引を適用したい場合に、窓口で購入するときに駅員に相談するのも良いでしょう。

まとめ

車椅子利用者が、全て割引や介助の対象となるわけではありません。

あくまでも、車椅子使用というよりも障がい区分による適用になります。

そのため、車椅子利用者の電車の乗降については、事前に駅員に相談することをおすすめします。

また、乗車するときも時間に余裕を持って行くことも併せておすすめします。