近年は健康志向が高まり、今まで食べられていた食材の他に、健康に役立つという食材も多く紹介され注目を集めています。
例えば、白米に玄米、麦、雑穀などの高機能穀類を加えるものが、健康食材として人気ですが、高機能穀類の中でも「もち麦」が、ちょっとしたブームを迎えています。
もち麦は白米をはるかに上回る栄養を含んでおり、健康食として美肌やダイエット効果があると期待されています。
今回は、もち麦が含んでいる栄養効果や、美肌・ダイエットを目指すためのもち麦の炊き方についてご紹介します。
もち麦はどんな味?どんな栄養効果があるの?
(どんな食感なの?)
①もち麦とは
・・・もち麦は、白米と同じように「うるち性」と「もち性」がある大麦の中でも、とくに粘り気の強いもち性の大麦の総称です。
②「もちもち」「プチプチ」
・・・もち米と近い食感と味わいが好まれ、麦ご飯として食されていますが、白米に混ぜて食べることや100%もち麦だけを食べることもあります。
もち麦は現在多くの種類が販売されていますが、Amazonで売れ筋ランキング1位の「アイリスオーヤマもち麦」と一般の白米と比較してみましょう。
(白米の主な栄養成分量)
・白米(水稲めし)うるち米(文科省食品成分データ参照)100g当たり
エネルギー168kcal、たんぱく質2.5g、脂質0.3g、炭水化物37.1g、食物繊維1.5g、食塩相当量0g
(もち麦の主な栄養成分量)
・もち麦
エネルギー333kcal、たんぱく質7.8g、脂質2.3g、炭水化物75.9g、糖質64.0g、食物繊維11.9g、食塩相当量0g、水溶性植物繊維7.7g
(白米ともち麦を比較すると)
白米よりももち麦の栄養は、数倍上というのがわかります。
エネルギー 約2倍
タンパク質 約3倍
脂質 約8倍
炭水化物 約2倍
食物繊維 約8倍
(もち麦の栄養効果は?)
比較した栄養成分には次のような働きがあります。
①たんぱく質
・・・筋肉や血液、臓器、髪、爪などの構成成分として重要で、酵素・抗体・ホルモンの原料になります。
②脂質
・・・核酸、細胞膜や神経組織の構成成分として重要で、効率の良いエネルギー源です。
③炭水化物
・・・糖質は即効性のあるエネルギー源になります。
④食物繊維
・・・排便をスムーズにして、体内の有害物質を排出します。
これらの栄養素が多いと次のような健康効果が期待できます。
・消化系内蔵の調子を整える
・血中コレステロールの低下、メタボ予防
・美肌効果、ダイエット
・糖尿病予防
アイリスオーヤマ もち麦 国産 2kg チャック付き 大容量 もち麦ごはん
SKファーム つがる もち麦 美仁 青森県産 はねうまもち 国産100% 雑穀(5kg)
美肌やダイエットに、もち麦は効果があるの?
(もち麦と他の方法を組み合わせる)
現在の日本人の健康状態を考えると、食物繊維が不足気味で腸内環境が悪化することが多く、便秘に悩んでいる方が非常に多いと言われています。
便秘になると排泄されない老廃物が発酵してしまい、有害物質の発生を促してしまいます。
そのため体調が乱れて、ニキビや吹き出物を発生させる可能性が大きくなります。
こうした原因を無くするためには、バランスの取れた食生活とともに生活習慣の見直しや健康管理をすることが大切です。
その点もち麦は、便秘や腸内環境を整える食物繊維を中心として、三大栄養素も豊富に含まれていることから食生活の改善にはふさわしい食材と言えます。
また、実際に朝の一食を白米からもち麦に替える代替食事などに、ダイエットを成功させている方は増えてきました。
もち麦だけで食生活が全てうまくいくことは難しいかもしれませんが、もち麦を取り入れた食事と適切なスポーツ、健全な睡眠等を組み合わせることは、美肌効果やダイエット効果を増加させるためには間違ってはいません。
はくばく 国産もち麦 800g 【チャック付き・吸水時間不要】
美肌効果を引き出すもち麦の炊き方は?
(もち麦10割の炊き方)
材料(2人前):もち麦300g、水600cc
炊き方は同じなので、人数が多い場合はもち麦と水の比率は1:2で炊いてくださいね。
①もち麦を炊飯器に入れて、600ccの水を加えます。軽く混ぜます。
②白米モードで普通炊きすると、出来上がりです。
(もち麦3割の炊き方)
もち麦の独特の味が苦手という人は、もち麦を3割程度にすると食べやすくなります。
材料(2~3人前):もち麦130g、白米2合(300g)、水は2合の目盛り+260cc(もち麦の2倍の水量)
①研いだ白米を炊飯器に入れて、2合の目盛りまで水を加えます。
②もち麦は洗わないで、そのまま白米の上に乗せ、水260ccを加えます。
③白米モードで普通に炊いて出来上がりです。
はくばく SMILEGRAINS もち麦 800g × 3袋
まとめ
もち麦のような高機能穀類が栄養豊富で人気ですが、もち麦を食べさえすれば美肌やダイエットが成功するわけではありません。
あくまで、もち麦は効果を上げるための手段の一つなので、妄信しないようにしてくださいね。
もち麦使用を含めた食事改善の他にも、生活習慣の見直しや適切な睡眠、運動を行って健康管理をすることが、美肌やダイエットへの近道です。