大雪山旭岳など日本で一番早く紅葉する場所では、9月の中旬頃には紅葉見物客で賑わいます。
北海道のそのほかの各地では、その年の天候や気温にもよりますが、大体10月の中旬頃から山地や高原、渓谷など各地で紅葉のシーズンが始まります。
今回は、その北海道の中でも札幌市から日帰りで行くことができる温泉と、紅葉が楽しめる観光スポットご紹介します。
本州ではまだ残暑の残っている季節ですが、いち早く北海道で日帰り紅葉を体験してくださいね。
札幌から日帰りする交通機関は?
(バスやJRは不便)
北海道で紅葉や温泉を楽しむなら、一般的にJRやバスを利用する方法を考えるでしょうが、日帰りで戻ることを考えると交通の便が良いとは言えません。
①JRの場合
・・・北海道JRのローカル線は廃止になった路線が多く、紅葉や温泉地へ行く方法はほとんどないからです。
②バスの場合
・・・札幌から日帰りで行ける場所まで、バスで往復するのも難しいと思います。
そのため日帰りで行く場合は、車で行くことをおすすめします。
③自家用車かレンタカーがおすすめ
・・・北海道に住んでいる方は自家用車で回り、観光で北海道へ訪れた方はレンタカーなどを借りると有効的に周れます。
車で日帰りできる範囲はどのくらい?
札幌駅
車で日帰りする場合、どの程度まで行けるのかが心配ですよね。
日帰りできる範囲は、仮に次のように考えます。
(この条件でないと行けないということではありません。)
(日帰り条件)
①日帰りを7:00~17:00(日没前)とします。
・・・明るい時に出発して、暗くなる前に帰ってくるということです。
②行きを3時間、帰りを3時間、自由時間4時間(温泉・紅葉見学)
・・・行きに3時間というとかなり遠くまで行けますが、無理して遠くまで行く必要はありません。
③札幌駅出発とする
北海道の道路は広く直線的なものが多いので、本州などと比較するとかなり遠くまで行けます。
また観光地として紅葉が見られる場所も分散されているので、本州のように紅葉スポットが渋滞するということも少ないと思います。
(直接目的へ行った場合の片道時間)
①定山渓:約40分~1時間5分
②豊平峡温泉:約45分~1時間10分
③支笏湖温泉:約1時間~1時間20分
④洞爺湖温泉:約2時間10分
⑤登別温泉:約1時間30分
札幌駅から近郊の場所が多いですが、これらの場所であれば楽々日帰りできる距離ですね。
行こうと思えば旭岳のロープウエイ山麓駅まで、片道2時間45分で行くことができますが、あまり無理をしない方がよいでしょう。
札幌駅から日帰りの紅葉・温泉のおすすめ場所は?
(定山渓温泉)
札幌南区の玄関と言われ、豊平川沿いの山間部や崖の上にホテルや旅館が立ち並びます。
温泉地を始め、豊平川河畔など至るところで紅葉を観ることができます。
特に温泉街の定山渓大橋からの景色や、二見吊り橋からのかっぱ淵を眺める紅葉は、写真映えする絶景です。
日帰り温泉としては、定山渓ビューホテル(大人1,000円~2,000円)、定山渓万世閣ホテルミリオーネ(大人1,500円)、ホテル鹿の湯(大人1,000円)、湯の花(大人890円)などがあります。
①距離と時間
・・・札幌駅から27.4km、車で片道時間約40分~1時間5分。
②例年の紅葉シーズン
・・・10月上旬~10月中旬、2023年は10月中旬~10月下旬
③住所
公式HP:
(豊平峡温泉)
定山渓温泉から約3km南西に行くと、豊平峡温泉(大人1,000円)があります。
1度に100人が入ることができるという露天風呂と、レストランのインドカレーが人気です。
定山渓温泉から近く、車で5分の短い距離なので、定山渓温泉と豊平峡温泉の両方を周るのも良いし、単独でそれぞれ行くのも良いですね。
さらに約5km南側に豊平峡ダムがあり、ダム入り口から約2kmは一般車両通行禁止ですが、ハイブリット電気バス(大人往復700円)が運行しています。
ダムを取り囲むような紅葉がまさに迫力満点です。
①距離と時間
・・・札幌駅から約29.8km、車で45分~1時間10分。
②例年の紅葉シーズン
・・・10月上旬~10月中旬、2023年は10月中旬~10月下旬
③住所
公式HP:
(支笏湖温泉)
日本で最北の不凍湖で、支笏湖ブルーと呼ばれる世界トップクラスの透明度を誇る支笏湖の湖畔にある温泉です。
札幌から約1時間、新千歳空港からは約30分の場所にあります。
温泉街にはお土産屋さんもあり、湖畔で散歩しながら湖上に写ったナナカマドやイチョウ、カエデなどの紅葉の美しさを楽しんでください。
①距離と時間
・・・札幌駅から49.6km、車で約1時間~1時間20分
②例年の紅葉シーズン
・・・10月中旬~10月下旬、2023年は10月中旬~10月下旬
③住所・・・千歳市支笏湖温泉番外地
公式HP:
(洞爺湖温泉)
世界ジオパークとして認定されている洞爺湖の遊歩道や湖畔を彩る紅葉は素敵です。
また中島の紅葉が湖面に映し出される風景を眺めながら、温泉を楽しむことができます。
日帰り温泉としては、洞爺湖畔亭(大人900円)、ホテルレイクサイドテラス(大人1,000円)などがあります。
①距離と時間
・・・札幌駅から国道230号経由で約104km、車で約2時間、道央自動車道(高速道路)経由で約158km、車で約2時間
②例年の紅葉シーズン
・・・10月中旬~11月上旬、2023年は10月中旬~11月上旬
③住所・・・虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉
公式HP:
(登別温泉)
地獄谷と紅葉
北海道を代表する温泉地の一つで、日本でもトップ10の常連温泉です。
9種類の泉質で毎秒3,000リットルの豊富な温泉量を誇ります。
登別地獄谷は硫黄の匂いが立ち込め、地獄の様相を表していますが、その周りを取り囲む紅葉が絶景です。
①距離と時間
・・・札幌駅から道央自動車道(高速道路)経由で約111km、車で約1時間30分。
②例年の紅葉シーズン
・・・10月中旬~10月下旬、2023年は10月中旬~11月上旬
③住所・・・登別市登別温泉町
公式HP:
(まとめ)
今回紹介した温泉地は、比較的札幌市から日帰りで十分行ける場所を選定しました。
それぞれ紅葉の名所として人気があるので、日帰りでも良いですが、宿泊してじっくりと温泉と紅葉を楽しむのもおすすめです。