夏の暑さも落ち着き秋がくると、京都の神社仏閣に様々なタイプの紅葉が始まり、それぞれの場所に紅葉見学の人々が集まり楽しでいます。
その紅葉の名所の中には「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されている「醍醐寺」があります。
今回は、醍醐寺とはどのような寺院か、紅葉の時期はいつか、夜間見学や所要時間はどのくらいかについて解説します。
醍醐寺とは?
(真言宗醍醐派の総本山)
醍醐寺は真言宗醍醐派の総本山で、京都市街の南東の醍醐山に約660ヘクタールもの広さの境内を持つ寺院です。
境内はとても広いですがほとんどが山なので、実際に参拝するのは寺院の周りの境内になります。
公式HP:
(創建・本尊は?)
創建874年、本尊は「薬師如来」で、金堂・五重塔・薬師堂などの国宝や、多くの絵画や彫刻などの重要文化財を含む寺宝は約15万点所蔵しています。
(醍醐の花見で有名)
豊臣秀吉が1598年4月20日に行った盛大な花見で、豊臣秀頼・北政所・淀殿・諸大名・配下の女房女中衆約1300人を集め、秀吉の一世一代の催し物として知られています。
(拝観時間と拝観料は?)
拝観券で見学できるのは、三宝院・霊宝館・伽藍の有料エリアになります。
①拝観時間
・夏季:9:00~17:00(3/1~12/第1日曜日)
・冬期:9:00~16:30(12月/第1日曜日の翌日~2月末日)
②拝観料(2022年10月時点)
(通常期:春期以外)
・三宝院、伽藍・・・大人1,000円、中高校生700円、小学生以下無料
・三宝院御殿特別拝観・・・大人・中高生500円
・霊宝館本館、平成館特別展示・・・大人・中高生500円以上
(春期:3/20~5月GW最終日まで)
・三宝院、伽藍・・・大人1,500円、中高校生1,000円、小学生以下無料
・三宝院御殿特別拝観・・・大人・中高生500円
・霊宝館本館、平成館特別展示・・・大人・中高生500円以上
(上醍醐入山)
醍醐寺の境内のうち山地部分になり、入り口にはかつての女人結界であった「女人堂」が置かれています。
女人堂で入山受付をして山間に入り、薬師堂、清瀧権現拝殿、五大堂、准胝堂跡、如意輪堂、開山堂などを巡ります。
ふもとから2.6kmで所要時間は約1時間の軽登山が楽しめます。
①入山受付
・夏期:9:00~15:00(3/1~12/第1日曜日)
・冬期:9:00~14:00(12/第1日曜日の翌日~2月末日)
②入山料
・(拝観券:三宝院・霊宝館・伽藍)を持っている大人500円
・(拝観券:三宝院・霊宝館・伽藍)を持っている中高生300円
③駐車場・料金
・大型車(約8台):2,000円
・普通車(約100台):1,000円
・バイク、自転車:無料
隔週刊古寺行こう(25) 醍醐寺 2023年 2/21 号 雑誌
醍醐寺の紅葉の時期は?
(紅葉の時期は?)
①醍醐寺を含む京都の紅葉は、11月中旬~12月上旬が見頃
・・・ただし、その年の天候や気象条件によっては、紅葉の時期がずれることがあります。
紅葉で見られるものは、イチョウ、モミジ、ドウダンツツジ、リョウブなどです。
醍醐寺文化財調査百年誌 -「醍醐寺文書聖教」国宝指定への歩み- 単行本
醍醐寺の夜間見学や紅葉の見どころは?
(秋期夜間拝観が決定)
醍醐寺では紅葉時期において、通常の拝観時間以外に夜間拝観時間を設けています。
例年夜間拝観期間は、11月中旬~12月上旬に行っていますが、2022年の正式な紅葉期間が決定しました。
①ライトアップ期間:11月18日(金)~12月4日(日)
③ライトアップ時間:18:00~20:50
・・・受付20:10終了・昼夜完全入替制です。
④拝観料:1,000円(中学生以上)
・・・団体20名以上800円
⑤受付場所:三宝院拝観受付
⑦特別事前予約拝観券予約
・・・17:45から先行して、入場することができる特別拝観券(記念品付き)で、1,300円です。
当日三宝院前受付でも17:00から受付を行っており、拝観券と記念品を渡してもらえます。
(紅葉の見どころ)
①平日
・・・事前予約で早めに拝観する方がいるので、ある程度分散するので弁天堂付近以外はそれほど混雑しません。
②土日祝日
・・・多くの拝観客が訪れるので混雑する場合もありますが、事前予約をして早めに拝観するか、拝観受付終了の少し前の20時頃行くと比較的混雑を避けられます。
③拝観券は早めに購入
・・・拝観券売り場が混雑するので、早めに購入することをおすすめします。
④見どころは?
弁天堂を始め、金堂、五重塔など、日中とは違った夜の姿をライトアップしています。
読経が流れる伽藍を含め、色鮮やかな紅葉と醍醐寺のコントラストが素敵です。
人気のある夜間拝観限定の御朱印も、受け付けていますよ。
境内のフレンチカフェ
三宝院 唐門
弁天堂
(まとめ)
醍醐寺の紅葉は京都の名所の中でも人気があり、できれば日中と夜間の両方の紅葉を楽しんでいただきたいですね。