日常生活で、キッチンやバスルームの鏡、蛇口、ガラスなどの表面に水垢や白い汚れが付着することはよくあります。
これらの不快な汚れを効果的に落とす方法について知っておくことは、清潔で美しい環境を維持するために重要です。
今回は、水垢ができる原因と場所、水垢の落とし方、水垢落としの際のクエン酸と重曹の使い分けについて解説します。
水垢落としは比較的簡単にできるので、蛇口や鏡をピカピカにしてみましょう。
水垢ができる原因は?白い汚れはどこにできる?
(水垢とは?)
水垢とは、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が、水滴が蒸発した際に水蒸気となって空気中に飛散し、再び水滴となって付着して固まったものです。
水垢は、主に硬水・軟水と呼ばれる水質に関連して発生します。
(水道水の硬度)
①硬水
・・・水中に多くのミネラル、特にカルシウムとマグネシウムイオンを含む水のことを指します。
カルシウムやマグネシウムの含有量が、100mg/L以上。
②軟水
・・・カルシウムやマグネシウムの含有量が、100mg/L未満。
ヨーロッパなどの水は硬水、日本の水道はほとんどが軟水と言われています。
(水垢の原因は?)
以下は水垢ができる主な原因です
①水道水の成分
・・・日本は軟水がほとんどで、硬水と比較するとカルシウムやマグネシウムの含有量が少ないですが、それでも水道水のカルシウムとマグネシウムイオンが水道設備や表面に付着し、水垢を形成します。
②水滴の蒸発
・・・水道水が鏡やガラスの表面に付着してから蒸発すると、その中に含まれるミネラルが残り、水垢が形成されます。
(白い汚れの発生場所)
白い汚れは、水垢の一種であり、特に鏡やガラス表面に見られることが多いです。
時間が経過すると、乾燥・結晶化してしまい、どんどん蓄積して白い汚れになります。
以下は白い汚れが発生する主な場所です:
①鏡
・・・鏡は水滴が付着しやすく、これらの水滴が蒸発すると、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが鏡の表面に白い汚れとして残ります。
②ガラス
・・・同様に、ガラス表面でも水垢や白い汚れが発生することがあります。
これは、特にシャワーガラスや窓ガラスによく見られます。
③蛇口や水道金具
・・・水垢が水道金具や蛇口に付着することも一般的です。
特にシンク周りや浴室の蛇口でよく見られます。
水垢の落とし方まとめ!鏡や蛇口の白い汚れを落とすには?
鏡や蛇口の白い汚れ、つまり水垢を落とすための効果的な方法をまとめます。
以下は、水垢を取り除くための一般的な方法です。
(水垢を落とすには?)
①商業用の水垢除去剤を使用する
・・・市販の水垢除去剤も効果的なので、指示に従って使用し注意を払ってください。
特に水垢が頑固な場合に役立ちます。
②レモンジュースを試す
・・・レモンジュースに含まれる酸も、水垢を溶かすのに役立ちます。
レモンジュースを水で薄め、水垢のある部分に塗布します。
柔らかくなった水垢をこすり洗いし、水で洗い流します。
③適切な道具を使用する
・・・メラニンスポンジ、布、歯ブラシなどの適切な掃除道具を使用して、水垢を優しくこすり洗いします。
ただし、表面を傷つけないように注意が必要です。
④予防措置を講じる
・・・水垢の予防には、蛇口やガラスなどを使った後に表面を拭く習慣などが役立ちます。
水垢は頑固な汚れの一つですが、上記の方法を試すことで効果的に取り除くことができます。
ただし、使用する表面に応じて、掃除方法を選択し、注意を払うことが重要です。
水垢落としで、クエン酸と重曹の使い分けとは?
水垢を落とすためにクエン酸と重曹を使用する場合、それぞれの特性に応じて使い分けることができます。
(クエン酸の使用)
①クエン酸は酸性の性質を持つ
・・・主にカルシウムとマグネシウムの水垢に効果的です。
水垢を溶かす効果があり、研磨効果はありません。
②クエン酸は水垢を柔らかくし溶かす
・・・特に、シャワーヘッドや蛇口などの金属表面に発生した水垢に対して効果的です。
クエン酸は、酸性のため、繊細な表面(大理石や天然石など)には使用しない方が良いです。
(重曹の使用)
①重曹は炭酸塩の性質を持つ
・・・酸性のクエン酸とは異なり、中性からアルカリ性の性質を持っています。
重曹は、カルシウムとマグネシウムの水垢に対してはクエン酸ほど効果的ではありませんが、比較的穏やかな掃除剤として使用できます。
②重曹は研磨効果がある
重曹は、溶かすというよりも水垢をこすり落とす研磨剤として、水垢落としに使用します。
(使い分けの一般ルール)
①クエン酸は酸性の水垢
具体的な状況に応じて選択し、適切な掃除方法を使用することが重要です。
また、どちらの掃除剤を使用する場合も、適切な換気を確保し、使用手順に従って安全に取り扱うことを忘れないでください。
まとめ
水道水に含まれているカルシウムやマグネシウムは、取り除くことはできないので、放置していると頑固な汚れとしてこびり付いてしまいます。