手洗いアルコールは、手指の衛生を保つために非常に重要なアイテムです。
特に、ウイルスや菌の感染を防ぐためには、適切な手洗いと消毒が必要です。
また、手洗いアルコールジェルは、手洗いが難しい場合や、手洗いができない場合などに便利です。
また、外出先でも手指の消毒を簡単に行うことができます。
今回は、手洗いアルコールの作り方と使い方、アルコールジェルの作り方と消毒する順番、消毒効果と注意点について解説します。
手洗いアルコールの作り方と効果的な使い方は?
(手洗いアルコールの作り方)
①用意する材料(濃度80%消毒液を200cc)
・・・消毒用エタノール(無水エタノール濃度99%以上)160cc、精製水:40cc
エタノールは、なるべく濃度の高いものを選び、水よりも精製水を使用する方が、不純物が少ない手洗いアルコールを作ることができます。
水道水が悪いということではなく、精製水は不純物が少ないということです。
手指を洗うアルコールには精製水を混ぜ、キッチンや手すり、物などを消毒する目的であれば水道水を混ぜて使う方法もあります。
②作り方
・・・消毒用エタノール160ccに精製水40ccを加えると8:2の割合(濃度80%)の手洗いアルコールが出来上がりです。
もし、皮膚が弱くて荒れるようであれば、使用するのを中止して、物を消毒するアルコールとして使用するようにしてください。
(効果的な使い方)
手洗いアルコールの使い方は、以下のとおりです。
①スプレータイプの容器を使用
・・・スプレータイプの容器であれば、1プッシュで定量のアルコールを出すことができます。
②アルコール量は3~4ccを手のひらにとる
・・・手のひらに500円玉程度の量になります。
③15秒以上になるよう手に擦り込む
・・・手のひら、指先、指間、親指、手の甲、手首にも擦り込みます。
④擦り込みに15秒持たない場合は追加する
・・・擦り込みにアルコールが足らなくなったら、再度アルコールを追加してください。
⑤アルコールが乾燥するまで擦り込む
・・・乾燥するまで擦り込みますが、乾くのが遅くなるようであれば、清潔なハンドペーパーかテッシュで拭き取ってください。
手洗いアルコールジェルの作り方と消毒する順番は?
(手洗いアルコールジェルの作り方)
①用意する材料(アルコール濃度80%以上:100cc)
・・・消毒用エタノール(濃度99%以上)80cc、精製水14cc、キサンタンガム0.8g、グリセリン4g
キサンタンガムは、化粧品やあんかけのとろみやタレなどの食品に添加されているもので、粘度や食感を向上させるものです。
②作り方
消毒用エタノール80ccに精製水、キサンタンガム、グリセリンを加えて、良くかき混ぜると出来上がりです。
ジェル状になったことを確認して、使用しましょう。
(消毒する順番は?)
基本的に手洗いアルコールジェルで、手を消毒する順番は基本的に手洗いアルコールと同じ順番で良いです。
①手のひらから始める
・・・適量のアルコールジェルを手のひらに取ります。
適量は、手のひら全体に広げることができる量です。
手のひら同士をこすり合わせ、アルコールジェルを均一に広げます。
②手のひらから他の部分へ
・・・手のひら全体、指先、指間、親指、手の甲、手首までしっかりとジェルを塗り込みましょう。
③約20秒擦り合わせる
・・・アルコールジェルが完全に乾くまで、約20秒間手を擦り合わせます。
この時間は、アルコールがしっかりと作用するために必要です。
④乾燥するまで
・・・乾燥するまで擦り込みましょう。
手を乾かすことで、アルコールが残りやすい湿った状態を避けることも重要です。
手洗いアルコールジェルの消毒効果と注意点は?
(消毒効果)
①殺菌・除菌効果
・・・手洗いアルコールジェルは一般的に強力な消毒効果があり、微生物(細菌やウイルス)を殺菌・除菌するのに効果的です。
②感染リスクを減少
・・・主成分であるアルコール(エタノール)が微生物の細胞膜を破壊し、これによって感染のリスクを減少させます。
③速効性
・・・アルコールは速乾性があり、手に塗布した直後から迅速に微生物を除菌します。
この速効性が、急な消毒が必要な状況で有効です。
(注意点)
効果的に使用するためにはいくつかの注意点があります。
①広範囲の微生物への効果
・・・アルコールは広範囲の微生物に対して効果がありますが、一部の特定のウイルスや芽胞形成菌には効果が制限されることがあります。
これらの微生物に対しては、適切な手洗いが重要です。
②手が汚れている場合の手洗い
・・・手が汚れている場合は、アルコールジェルを使用する前に通常の手洗いを行うことが重要です。
アルコールは汚れを取り除くことができず、手の表面に汚れが残ったままでは効果が十分発揮されません。
③適切なアルコール濃度
・・・アルコールジェルの製品には適切なアルコール濃度が指定されています。
通常、70%以上が推奨されます。濃度が低すぎると効果が弱まり、高すぎると蒸発が早くなり、微生物に対する影響が減少する可能性があります。
④十分な量を使用する
・・・適切な量のアルコールジェルを使用することが重要です。
手の全体に均等に広げ、指の間や爪の周りも含めて処理するよう心掛けましょう。
⑤頻繁な使用への注意
・・・アルコールは肌を乾燥させる可能性があるため、頻繁な使用には注意が必要です。
保湿剤を含むアルコールジェルを選ぶか、手洗いと併用することで乾燥を軽減できます。
⑥安全に取り扱う
・・・アルコールは引火性がありますので、取り扱いには十分な注意が必要です。
直射日光や高温を避け、安全に保管してください。
まとめ
手洗いアルコールやジェルは自宅でも作ることができます。
そして、正しい使用方法と注意点を守ることで、効果的な消毒ができます。
ただし、手が荒れるなどや異常を感じた場合は、医療機関や保険機関に相談し、指示に従うことも重要です。