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銀行口座番号共有のリスクを考える:オンライン取引の安全対策は?

以前は日常生活で口座番号を教えるのは、公共料金などの自動引き落としや、商品を購入した時のローンなどがありましたが、それほど多くはありませんでした。

ところが近年、通販やオークション、会員登録、商品の売買などインターネットを利用する取引が多くなり、取引上利用する銀行の口座番号を相手の会社や個人に教えることも増えました。

よくあるのが、相手からの送金の振込先として指定する自分の銀行口座です。

でもインターネット上で、顔の見えない会社や個人に対して、自分の口座番号を教えることに不安を持つ人は多いと思います。

そこで今回は、銀行口座を相手に教えることで発生するリスクと、口座番号を公開することで身元が知られることがないのか、について解説します。

口座番号は教えないとだめなの?

(ネット上では口座番号を教えるのが必定)

ネットでの取引が多く、またネット会員になっている人であれば、かなりの口座番号を教えていると思います。

①会員になるときに教えることがある。

・・・会員登録の場合に口座番号を公開しないと、取引や会員になることができない場合があると、教えるのは当然と割り切っています。

②インターネットで商品売買のとき必要。

・・・インターネットでの売買などで、口座番号を教えるのが必定の場合、教えないと先に進むことができないのが実情です。

ただし商品の売買などで、銀行ではなくクレジットカードや金額の振込、料金の配達時に現金で支払うなどの方法をとっているものもあります。

口座番号を教えると発生するリスクとは?

(口座番号を教えるとリスクが発生するのか?)

インターネットで口座番号を教えることで不安になるのは、教えた口座番号を何か詐欺などに悪用されることや、お金を引き出されるのではないか、ということだと思います。

一般の人は商品の支払いなどに、郵便局や銀行の口座振込を利用していることが多いです。

口座振込は手続きが簡単で、相手もお金を振込やすいし、受取る方もすぐに振込されたことを確認できるからですね。

①口座番号を教えるのは取引上必要。

・・・当たり前ですが振込依頼をするためには、口座番号を教えなければ相手も振込むことはできないので、振込先として銀行などの口座を相手に教えるのは、取引上必要なことです。

②口座を教えても、リスクはほとんど発生しない。

・・・インターネット上で口座番号を教えるのも同じことで、口座番号を教えたからといって発生するリスクはほとんどありません。

それは、銀行などの口座、支店名、名前がわかっても、相手は口座からお金を引き出すことはできないからです。

取引先や相手が信用できる場合は、心配しなくても良いでしょう。

ネットで口座番号を公開した場合のリスクは?

(ネットで口座番号を公開すると?)

①必要以外に口座番号は公開しない

・・・ネットで口座番号を教えるのは、取引先など特定の相手に対してのみであり、あえて他の人にまで公開する必要はありません。

不特定多数に対して、むやみに公開するのは止めましょう。

募金などの集金のために、団体名で口座番号を公開していることはありますが、その団体自体が本物なのか、何かの詐欺なのかはわからないので、マネはしないようにしましょう。

(送り付け融資詐欺

①口座番号を使った詐欺の例

・・・口座番号をネットで公開した場合、次のような出来事がありました。

公開した口座に本人が知らないうちに、ブラック金融会社(闇金)から勝手に口座に振り込まれて、後で「金を融資したので、お金と利子を支払え」という送り付け融資詐欺が発生したことがあります。

知らないうちに振り込まれているとは、怖いですね。

この詐欺は特殊なもので、過去にブラック金融会社を利用した方が、被害を受けていることが多いようです。

②取引相手以外には公開しない

・・・万が一このような被害にあったらなら、現在はこのような詐欺の対策や対応をしてくれる弁護士事務所があるので、すぐに相談することをおすすめします。

口座番号は、取引相手以外に公開しないようにしてください。

口座番号を公開すると、身元を知られることはあるのか?

(口座番号から身元を割り出せる可能性はある)

ある探偵社によると、口座番号がわかると相手の住所を特定することができる可能性があるようです。

可能なのは、住所・氏名・電話番号等・残高などですが、100%できると保証するものではありません。

①住所などの特定が可能な口座。

・・・一般銀行(都銀、地銀、信用金庫、信用組合JAバンク)、ゆうちょ銀行など。

調査できる内容は、探偵事務所と提携している弁護士の弁護士照会によるものと思われます。

②弁護士照会で知られる場合がある。

・・・これらの調査には、探偵社や弁護士への何らかの事件(金銭の支払いや商品欠品のトラブルなど内容による)に関連する調査依頼をしなければなりません。

そのため、単に個人が口座番号を知ったとしても、そこから身元など詳細な情報を調べることはできないそうです。

まとめ

インターネットでの商品取引などは、相手との信用関係が必要です。

そして取引するためには、手続き上口座番号を教えることが必要な場合がほとんどです。

相手からみると、口座番号を教えないような相手とは取引をしたくないと思うかもしれません。

どうしても口座番号を教えることに不安がある人は、インターネット上の取引は行わないで、直接お店で現金取引をすることをおすすめします。