ゴールデンウィークなどの連休やお盆・お正月の帰省時期になると、必ず高速道路で渋滞何キロという報道を見ると思います。
そこで渋滞の先はどうなっているのだろう?渋滞はなぜ起こるのだろうと疑問に思いませんか?
また渋滞何キロというのも、どういう意味なのでしょうか。
そして渋滞を避けるために、空いている時間帯を調べるにはどうするとよいのでしょうか。
今回は、高速道路の渋滞はなぜ起きるのか、そのメカニズムと渋滞何キロの意味、渋滞を避ける時間帯の予測方法について説明します。
高速道路を利用するときの参考にしてください。
高速道路の渋滞とは?
(高速道路の渋滞の定義)
NEXCOによると、高速道路の渋滞とは、次の状態を指します。
①時速40km以下で低速走行
・・・例えば東京外環道は20km以下、首都高速20km以下、阪神高速30km、京葉道路は25km以下、一般道は20km以下などです。
時速の定義は、道路管理者や交通管理者によって異なります。
この状態は、渋滞の最も重度な状態で、長時間の停止を伴う場合があります。
②停止・発進を繰り返す
・・・車両が頻繁に停止・発進を繰り返す状態を指します。
渋滞の状態は①より軽度ですが、走行速度の変化によりストレスを感じる場合があります。
③上記①あるいは②の車列が1km以上かつ15分以上継続した状態。
・・・渋滞と定義されるには、車両が一定時間にわたって低速または停止状態が続く必要があります。
15分間以上続く車両の長い列は、深刻な渋滞状態であることを示します。
(高速道路の渋滞原因は?)
大きく分けると次の3つの原因があります。
①交通量集中による渋滞
・・・交通量が道路の容量を超えると発生します。
交通量が道路の処理能力を上回ると、車両が増え続けて道路が混雑し始め、最終的に渋滞状態になってしまいます。
特にラッシュアワーの間は、通勤などにより大量の車両が高速道路に集中するため、この原因による渋滞が頻繁に見られます。
②工事の規制や一時停止による渋滞
・・・工事の通行規制や一時停止などにより発生します。
工事現場周辺では規制により車両の流れが遅くなったり、止まってしまうため、結果として渋滞が発生します。
工事が長期間続く場合は、特に渋滞がひどくなることがあります。
③交通事故による渋滞
・・・高速道路で大きな事故が発生すると、事故処理のため通行が止められます。
事故現場では交通が止まったままになるため、その車両は迂回するか、現場を通過できずに滞留してしまい、周辺の区間では渋滞が発生してしまいます。
大事故の場合は、長時間にわたって渋滞が続くことがあります。
高速道路で渋滞が起きるメカニズムは?
高速道路で工事や事故があった場合、車のスピードを規制することや、停止することがあります。
規制や停止することで、後続車が前の車に追いつき、車列が長くなることで渋滞になる可能性があります。
このように車が詰まって渋滞になるのは、理解できるし当たり前ですよね。
ところが高速道路では、渋滞の先頭はスイスイ車が流れているのに、いつのまにか渋滞になることがあるのです。
(渋滞が起きるメカニズム)
ズバリ!高速道路には、渋滞を引き起こす場所があるのです。
①料金所
・・・ETCが普及する前は、渋滞する一番の原因でした。
料金所で車を一時停止させ、料金を支払うのに20~30秒はかかるので、交通量が多いときはどんどん車列が増えて大渋滞を起こしたものでした。
現在は以前のように渋滞することは少なくなりましたが、ETCを使用していない方もいるので、渋滞が起きないとは限りません。
②上り坂や勾配の変更場所
・・・上り坂でスピードが落ちると、後続車もスピードが落ちてしまいます。
また下り坂から上り坂へ勾配が変化する場所でも、ブレーキを踏むと後続車もブレーキをかけるため、次から次へとブレーキをかけることが連鎖します。
そして徐々に車が詰まり渋滞を引き起こします。
③車線合流部
・・・接続道路からの進入やインターチェンジなどで、速度の違う車が合流するときに本線の車がブレーキをかけることや、スピードを緩めることで、後続車もブレーキ連鎖を起こし渋滞へつながってしまいます。
(ブレーキが連鎖して渋滞へ)
結果として、高速道路の何らかの場所で先頭車がブレーキをかけたときに、後続車にブレーキ連鎖をさせることになり、交通量の多さが加わっていつの間にか渋滞になっているということです。
そして、後方で渋滞を引き起こしていたとしても、先頭車は軽くブレーキを欠けただけなので、何の問題もなくスイスイ進んでいるというわけです。
当然、先頭車を含め先頭方面の方たちは渋滞の原因を作っているという意識はありません。
渋滞何キロの意味はなに?
(渋滞何キロの意味は?)
一般高速道路での「渋滞何キロ」の意味は、渋滞状態になっている車列の長さのことを言います。
(渋滞何キロの通過時間は?)
例えば渋滞20kmの場合、原因が事故であれば事故処理のために通行止めになることが多く、いつ通行できるようになるかは分かりません。
そして渋滞の状態は車の停止がほとんどなので非常に疲れます。
ところが、一般の渋滞は40km以下のスピードか、停止発・発進を繰り返すものなので、のろのろ運転だとしても目的地へ向かって進みます。
そのため、渋滞20kmだったとしても、時速30kmで進ことができれば40分、時速20kmでも1時間で通行できるということなのです。
渋滞40kmという表示を見たらびっくりしますが、実際には2時間で走行できたということもあるのです。
始めから2時間程度はかかると思っていれば、なんとか乗り切れるかもしれませんね。
渋滞を避ける時間帯の予測は?
(渋滞予測情報)
あくまでも渋滞予測ですが、ある程度参考になると思います。
・・・全国の高速道路の渋滞予測をカレンダーから日にちを選択して確認できます。
なお、北海道の高速道路のように渋滞のほとんどないような路線は、予測されません。
公式HP:
まとめ
日本には各地に高速道路がありますが、全部の高速道路が渋滞するわけではありません。
ある程度、渋滞が起きる高速道路は予想できます。
予想したからといって渋滞が無くなることはありませんが、計画的に利用時間を分散することで少しは緩和できると良いですね。