ほとんどの卒園式では、挨拶する人に保護者会会長が含まれるのが定番です。
その保護者会会長を初めて任されたという方は、経験がないのでどのようなお祝いの挨拶がよいのか悩むこともあると思います。
今回は、そのように初めて保護者会会長として卒園式の挨拶をする場合、お祝いの挨拶のポイント、挨拶するときの注意点、保護者会会長にふさわしい挨拶の例文をご紹介します。
卒園式の挨拶に悩んでいる方は、是非参考にしてくださいね。
保護者会会長による卒園式の挨拶のポイントは?
卒園式で保護者会会長が挨拶で伝えるのは、お祝いとお礼を述べるというのがポイントです。
(誰に対するお祝い?)
①卒園する園児に対するお祝い。
・・・卒園式の主役は園児達です。
②園児の保護者(親など)に対するお祝い。
・・・園児以外にも、園児の親に対しての祝いでもあります。
(誰に対するお礼?)
保護者会は園児側なので、保護者以外の方々にお礼(感謝)の言葉を述べることが大事です。
①保護者会には、協力に対するお礼。
・・・親の集まりの保護者会に対しても、今までの協力に対してのお礼を言います。
②園長先生を始め、先生や職員に対するお礼。
・・・園児たちを教育、見守り、指導を行ってきた先生・職員にお礼を言います。
③来賓の方々へのお礼。
・・・卒園式に来てくれた来賓の方へ、感謝のお礼を述べます。
(挨拶の基本構成と流れは?)
①挨拶の始まり
②出席者(園児・保護者)へのお祝い・お礼
③園と先生、職員へのお礼
④来賓者へのお礼
⑤在園中のエピソードや思い出など。
⑥今後の園児の歩み
⑦結びの挨拶
保護者会会長による卒園式の挨拶、注意することは?
(挨拶での注意点)
保護者会会長の挨拶など、多くの挨拶を行った経験のある人であれば、内容や構成をしっかり行うことができると思います。
しかし、挨拶が初めてだという方は、良い挨拶をしようと張り切りすぎて、自己中心的な挨拶になることもあるので注意が必要です。
①原稿を作る
・・・前もって原稿を作成し、内容を保護者会や知人、先生などに確認してもらいましょう。
②感動させよう、受けを狙おうとしない
・・・自己陶酔型の会長に多いですが、難しい言葉を使い長文の挨拶をする人もいます。本人が思うほど、挨拶で感動する人はいません。
③挨拶はコンパクトにする
・・・園児も保護者も長い挨拶は、すぐ飽きてしまいます。園児自体は話の内容もよく理解できません。
④言葉ははっきり、大きな声で
・・・挨拶の練習をしましょう。聞く人のことを考えて、聞きやすい挨拶をします。
⑤感謝の意は、相手の方を見る
・・・できれば、感謝の意を示すときは、相手の方を見て感謝の気持ちを伝えてください。
⑥多少間違っても気にしない
・・・慣れない人が間違うことはよくあります。
少しぐらいの間違いは愛嬌だと思って気にしないようにしましょう。
保護者会会長の卒園式挨拶(例文)
基本的な流れによる例文(内容は短めにしています)です。参考にしてくださいね。
①今年は平年よりも雪が多い年でしたが、卒園式に合わせて雪解けも進み、春らしい季節になってきました。
・・・前段の言葉ですが、天候のことなどを言うことが多いです。
②本日卒園する皆さん、卒園おめでとうございます。保護者の皆様もおめでとうございます。
・・・卒業園児と保護者へ対してのお祝いです。
③本日は卒園する子供達のために、このように盛大な卒園式を準備していただいた園長先生を始めとする先生方、職員の方、出席していただいた来賓の方には、心よりお礼申し上げます。
・・・この時点で、挨拶の目的を果たしたようなものです。落ち着いて続けましょう。
④入園したときは心細く思えた子供達が、園内での日常生活や遠足、運動会、クリスマス会などの行事を経てお友達がたくさんでき、今では笑顔を見せて元気にしている姿を見て、保護者としてとても嬉しいことです。
・・・入園したときと卒園するときの比較や行事など、個人的ではなくみんなが共有できる話題を述べます。
⑤これもひとえに、園長先生や子供達に関わっていただいた先生方が毎日楽しく、優しく、時には厳しく子供達を導いてくれたおかげだと感謝しております。
・・・再度先生方に感謝の言葉を伝えましょう。
⑥(エピソードや思い出などを挨拶中盤に入れてもよいです)
⑦子供達は、今後それぞれ新しい道を歩んでいきますが、この園での生活経験を生かして、正しい道へ進むことを信じています。
・・・今後の子供達の歩みに対する想いを述べます。
⑧最後になりましたが、諸先生や来賓の皆様、本日御列席くださいました皆様の、ご健勝とご多幸をお祈りいたしまして、お礼の言葉とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。
令和○年3月○日 保護者会会長 ○○
と結んで完了です。
まとめ
初めての保護者会会長の卒園式の挨拶といっても、特別な挨拶をするわけではないし、周りの人の受け狙いをすることでもありません。
しっかり、原稿を読み込んで、はっきりとした発音で挨拶をすることで、良い挨拶になると思います。