数多い日本料理の食材の中でも人気が高く、専門料理店も多いのがうなぎです。
それぞれ独自の焼き方や、長い間伝わる秘伝のたれを使い、風味や味を高めて客に提供しています。
よくうなぎ屋の前で匂いだけをかいで、ご飯を食べるという面白シーンがコントなどでありますよね。
その食べ方には、蒲焼、白焼、うな重、うな丼、串焼き、寿司など色々ありますが、高級料理として特別の日や接待の時に食べるのは、うなぎの重箱(うな重)で決まりですよね。
今回は、そのうな重の食べ方マナー、接待の時のマナー、うな重は持って食べるか持たないでたべるかについて解説します。
うな重を接待で食べるときの基本的マナーは?
(基本的マナーに沿った流れは?)
接待の場合は、ゆったりと相手の食べるペースに合わせて、食べるようにしてください。
相手を無視して早く食べてしまうのは厳禁です。相手はせかされているようで、良い気分にはなりません。
さりげなく相手の食べるのを観察して、ワンテンポ送らせて食べます。
①重箱の蓋を開けます
・・・利き手ではない手(右ききなら左手)を重箱に添え、利き手(右ききなら右手)で静かに蓋を開けます。
そして香りを味わってください。
②蓋は重箱の置かれた位置の外側に置きます
・・・うな重はお吸い物と漬物が付き物なので、重箱の置かれる場所は左側か右側になります。
食べる人から見て左側に置かれた場合の蓋は重箱の左側、右側に置かれた場合の蓋は重箱の右側に置くようにします。蓋は仰向けに置きます。
③お吸い物の蓋を開けます
・・・開けた蓋は、お吸い物の置かれた場所の外側に置きます。
これも仰向けに置きます。
④うな重は、右利きは左下、左利きは右下から食べます
・・・いきなり中央から食べるのはNGです。
うなぎとご飯は一緒によそって食べます。崩して食べてはいけません。
⑤半分食べたら、重箱を180度回転させ、残り半分を同じように食べます
・・・半分ずつ同じ食べ方をします。
⑥食べ終わったら蓋をします
・・・蓋の向きを変えて置く、少しずらして置く、普通に戻して置くことでOKです。
蓋を裏返しに置くのは、傷が付くことがあるので、やめましょう。
うなぎ屋で接待するときの準備はどうするの?
(接待の時は事前準備をする)
ビジネスの接待の場合、飲食のサービスによって取引先との信頼関係を作り、商談成立を目的とすることが多いと思います。
でも、接待の場で過剰なセールスや自慢話など、自分の言いたいことだけを言っても相手に良い印象は与えることはできません。
取引先も、接待内容や接待者の人間性を見て、相手会社が商談に対してどのような配慮をしているかを図ることもあります。
そのため、接待者は当日失礼のないように、しっかり事前準備することが成功の秘訣です。
事前準備として、次のことを行いましょう。
①相手がうな重が好物かの確認
・・・重要事項です。相手がうなぎを嫌いだったら最悪です。
②前もって、接待する店の雰囲気を確認
・・・事前に店に行って、味と雰囲気を確認します。
③接待は必ず個室を予約する
・・・周りの目を気にしないで、落ち着いて食事や話を楽しめる場を作ります。
④事前に接待用料理を確認
・・・接待するときと同じ料理を食べるのが良いです。
どんな料理がでるのか確認できます。
⑤当日は、約束時間の少し前から出迎える
・・・お店の人に案内を依頼するときは、接待をするということを事前に伝えておきます。
⑥取引先が席に着いたら、お店に料理を頼む
・・・料理等をお店に頼むときは丁重に頼みます。取引先は接待者がお店にどういう態度をとるのか、見ていることもあります。
横柄な態度でお店に接してはいけません。
接待はお店と接待者の協力で、効果が上がることが多いです。
うな重は持って食べるか、置いて食べるか、どっち?
(うな重は持つ、持たない、どっちがマナー?)
うな重を食べるときのマナーで、重箱を持って食べるか、置いてたべるかで論争になることがあります。結構、悩む人もいるようですね。
結論は、「どちらでもマナー違反にならない」です。
持って食べても、置いたままでもお好きな食べ方を選びましょう。
ただし、次のことに注意してくださいね。
①重箱に口をつけない
・・・持って食べるとき、重箱に直接口を付けて食べないようにする。
②重箱を置いたまま食べるとき
・・・利き手で無い方の手を軽く添えて食べるようにする。
まとめ
うな重を食べるときは、マナーに沿って食べるほうが良いですが、マナーどおり食べるのに集中しすぎて、肝心の接待がおろそかになってはいけません。
あくまで商談がメインなので、じっくり落ち着いて食べましょうね。