日本では3月3日に、女子の健やかな成長を祈るために雛祭りを行ないます。
そして、豪華なものであれば五段~七段飾りなどの雛人形や桃の花、桜や橘を飾り、雛あられや菱餅、白酒などでお祝いして楽しみます。
女子のいる家庭では、年中行事として家族揃って祝う素敵なイベントですよね。
そして綺麗な雛人形は、雛祭りが終わってもしばらく飾っておきたいけど、残念ながら雛人形は早く片付けないといけません。
そこで今回は、雛人形を片付けるために和紙で包む収納方法と、押入れに保管するときの注意事項をご紹介します。
雛人形を早く片付けるのはなぜ?
(雛人形は早く片付けましょう)
雛人形は雛祭りが終わったら、すぐに片づけるということが言われていますが、主に次の理由があるようです。
①お嫁に行き遅れる?
・・・雛人形を雛祭りが終わったらすぐに片づけなければならないのは、雛祭りが終わった後も雛人形を飾っておくとお嫁に行き遅れると言われているからです。
実際にはこの話は俗説であり、お嫁に行ってない人が全て雛人形を片付けなかったという理由ではありません。
②虫食いやカビが心配。
・・・湿気が多くなってくる時期なので、絹製の雛人形に虫食いやカビが生えやすくなるため、早く片付けるという説があります。
③雛人形は春の飾り物。
・・・雛人形は春の節句の飾り物なので、節句が終わるときちんと片付けることという躾の意味があるという説。
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雛人形を片付けるときに用意するものは?
(収納するときに用意する道具は?)
① 手袋(布製)
・・・雛人形の手足や顔に触れることがあるので、触れても手の脂や汚れなどが付かないように手袋を使います。
手袋はなるべく柔らかい布製の手袋を用意しましょう。
②羽はたき
・・・雛人形のホコリを払うときは、羽はたきで人形が傷つかないように丁寧に払うようにします。
特に、顔を傷つけないように優しく払うようにしてください。
③雛人形を包む紙類
・・・雛人形を包む和紙の他に、人形の隙間を埋める紙や布を用意します。
④収納箱
・・・雛人形を入れていた箱が丈夫な箱であれば良いですが、傷があるとか潰れている個所があるなど傷んでいるときは、収納箱(段ボールなど)を新たに用意した方がおすすめです。
⑤防虫剤
・・・匂いが付く防虫剤は避けて、臭いが付かない人形用の防虫剤を使います。
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雛人形を和紙で包んで収納する方法は?
(和紙で包む理由は?)
①薄くて強靭で長持ち
・・・他の紙や洋紙と比較すると、和紙のほうが洋紙よりも線維が長く、薄くても強靭で長持ちするので、雛人形のように細かい細工の人形を包むには最適です。
②湿気にも強い
・・・和紙は湿気に強く、雛人形の型崩れを防ぐことができます。
③他の紙は耐久性が低い
・・・新聞紙やティッシュなどを使用すると安上がりですが、ボロボロになることやシミやくずが、人形に付いてしまうことがあるので、使うときは注意するようにしてください。
(和紙で包んで収納する方法は?)
五段~七段飾りの雛人形を収納する方法です。
雛人形は雛祭りが終わった天気の良い日に収納しましょう。
早く収納することだけを考えて、湿気の多い日に収納してしまうと、雛人形にカビが生えることがあります。
①雛人形のホコリを落とします。
・・・羽はたきで優しく落としてください。
②雛人形の持ち物、道具、調度品など、外せる部分は外して掃除します。
・・・素手で直接触れないように、手袋をはめて掃除してください。
③持ち物、道具、調度品を柔らかい和紙で包みます。
・・・一つずつ優しく包んでください。
④雛人形の顔や手、身体全体を白い柔らかい和紙で包みます。
・・・包むときは髪が乱れないように、優しく包み込むようにします。
⑤雛人形を種類別に箱に入れて、隙間に紙を入れて動かないようにします。
・・・ギュウギュウ詰めにならない程度に隙間を埋めます。
⑥道具や調度品は、雛人形と別な箱で保管します。
・・・別の箱に入れた方が、後で出し入れがわかりやすいです。
⑦全体を和紙で覆うようにして、人形に防虫剤が触れないように入れ収納します。
・・・防虫剤は人形用で、適切な場所に適量入れてください。
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雛人形を押入れに収納するときの注意点は?
(収納場所は押入れが多い)
七段飾りなどの雛人形は収納する箱も多くなるので、一般家庭では押入れに収納することが多いと思います。
ただし押入れでの収納を雑にすると、型崩れすることや湿気によるカビや虫食いが発生して、人形が痛んでしまいます。
そこで押入れに収納するときは、次の注意事項を確認してください。
①収納箱がギューッと圧迫されていないこと。
・・・収納箱がつぶれないように、型崩れしないようにします。
②常日頃湿気が溜まらないか注意します。
・・・湿気が気になったときは、押入れの戸を開けて風通しを良くしてください。
③直射日光が当たらない場所を選びます。
・・・日光が当たる場所と日陰部分の温度差で、カビが生える原意になることがあります。
④雛人形の収納箱の上に重たい物を載せていないこと。
・・・収納箱が潰れて人形が痛まないようにします。
⑤寒暖差が無い場所を選びます。
・・・寒暖差があると、湿気のある所でカビが発生する恐れがあります。
⑥天気の良い日に虫干しします。
・・・カビや虫食いを防ぐため、晴れた日を選んで虫干しして、湿気を閉じ込めないようにすることをおすすめします。
⑦押入れでは、なるべく上段に置きます。
・・・湿気は下の方に溜まるので下段は避けた方が良いです。
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まとめ
雛人形を毎年飾るときは、いつも綺麗な状態で飾りたいものですね。
そのためには、収納するときは湿気や虫食いに注意して、定期的に虫干しをするなど、収納状態を適切に管理することをおすすめします。