白杖は、視覚障害者が周囲の状況を把握し、安全に移動するための重要なツールです。
歩行だけでなく、段差や障害物の検知、周囲の人への存在アピールなど、さまざまな役割を果たします。
近年では、「白杖ガール」と呼ばれる視覚障害の女性たちが、白杖をファッションアイテムとして取り入れるなど、白杖に対するイメージも変化しつつあります。
今回は、白杖の種類と選び方、使い方とマナー、白杖に便利なグッズなどをご紹介します。
- 白杖ガールが教える!白杖の種類と選び方とは?
- (白杖とは)
- (白杖の種類)
- (白杖の選び方)
- 白杖の使い方と、知っておきたいマナーとは?
- 赤いテープの意味から折りたたみなど、白杖に便利なグッズとは?
- まとめ
白杖ガールが教える!白杖の種類と選び方とは?
(白杖とは)
白杖は、視覚障害者が歩行時に使用する道具で、周囲の障害物や地形の感知、移動の安全確保、そして他の人とのコミュニケーションを支援するための道具です。
全盲の方だけではなく、弱視、視野障害、低視力などの視覚障害のある方が、歩行するときに使用する白い杖のことで、読み方は「はくじょう」と読みます。
ラブコメの「ヤンキー君と白杖ガール」で、主人公の女子高生が使用していることで、一般の方にも知られるようになりました。
(白杖の種類)
白杖には、大きく分けて3種類あります。
①直杖式
・・・最も一般的な白杖で、継ぎ目が無い1本の杖です。
丈夫で耐久性があり、歩行時の障害物検知や周囲への存在アピールに適しています。
②折り畳み式
・・・折り畳むことができる白杖で、バッグなどに収納でき持ち運びに便利です。
ただし、耐久性や障害物検知では、直杖式に劣ります。
③スライド式
・・・伸縮させて持ち運べるタイプで、バッグなどに収納することができます。
ただし、折り畳み式と同様で、耐久性や障害物検知では直杖式に劣ります。
(白杖の選び方)
白杖を選ぶ際には、以下のポイントを参考にしましょう。
①用途
・・・白杖は、歩行用、バランス補助用、存在アピール用など、用途によって種類が異なります。自分の用途に合った白杖を選びましょう。
②長さ
・・・白杖の長さは、身長や歩幅に合わせて選ぶ必要があります。
一般的には、身長から40~45cm引いた長さが目安となります。
③素材
・・・白杖は、アルミ製、カーボン製、グラスファイバー製など、さまざまな素材があります。
それぞれ素材によって重量や耐久性が異なるので、自分の好みに合わせて選びましょう。
軽量な物が使いやすいと言われています。
④グリップ
・・・白杖のグリップは、しっかりと握りやすい形状のものを選ぶと良いでしょう。
⑤実際に手に取って試す
・・・実際に手に取って試して、自分に合った白杖を選ぶことをおすすめします。
⑥赤いテープ貼り
・・・横断歩道の白い部分や雪道でも目立つように、白杖の先端部分を20㎝程度赤いテープを張っている物や、赤い塗装をしているものもあります。
⑦白杖の色
・・・道路交通法では、白色または黄色の杖を持つことが義務付けられていますが、一般的には白色で夜間でもわかりやすくするため、反射テープなど光反射材付きとなっています。
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白杖の使い方と、知っておきたいマナーとは?
白杖は、視覚障害者が周囲の状況を把握し、安全に移動するための重要なツールです。
白杖を正しく使用し、周囲の人も白杖ユーザーへの理解を深めることで、共生社会を実現することができます。
(白杖の使い方)
白杖の使い方には、以下のポイントがあります。
①持ち方
・・・白杖は、手のひらで握るように持ちます。
グリップ部分を握ると、より安定して使用することができます。
②使い方
・・・白杖を体の前方約30cmの位置で地面に軽く触れながら歩きます。
段差や障害物に当たったら、白杖を上げて回避します。
③周囲の状況確認
・・・白杖は、視覚だけでなく聴覚も活用して、周囲の状況を把握する必要があります。
車の音や人の声などに注意しましょう。
(白杖ユーザーへの声かけ)
白杖ユーザーを見かけたら、以下の点に注意して声かけをしましょう。
①声かけ
・・・白杖を持っている人が、困っている様子で声をかけるときは、静かに近づき声かけをしましょう。
声かけをするときは、優しく肩に触るか、軽く肩をたたきます。
いきなり肩を強く叩いたり、腕をつかむことは相手が驚いてしまうので避けてください。
②手助けが必要なのか尋ねる
・・・どこに行きたいのか、どのような手助けが必要なのかを尋ねます。
「何かお手伝いしましょうか?」「段差がありますよ」「向こうへ渡りますか?」「赤信号なので危ないですよ」「階段がありますよ」など状況に合わせて、声かけをしてください。
③白杖に触らない
・・・白杖に突然触ることや、無理やり手を貸したりすることは避けましょう。
④断られた場合
・・・断られた場合は、無理強いせず、そっとしておきましょう。
(白杖ユーザーへの配慮)
白杖ユーザーとの日常生活において、以下の点に配慮しましょう。
①通行を妨げない
・・・白杖を触わることや、通行の邪魔をすることはしないようにしましょう。
②誘導施設をふさがない
・・・歩行者専用道路や点字ブロックをふさがないようにしましょう。
③優先席を譲る
・・・公共交通機関を利用する際は、優先席を譲りましょう。
④持つ手を高く上げたら
・・・視覚障害者の方が、白杖を持つ手を高く上げたら、周囲に助けを求める合図です。
駆け付けた事情を聞いて、何らかの手助けをしてください。
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赤いテープの意味から折りたたみなど、白杖に便利なグッズとは?
(白杖を使うときに便利なグッズ)
白杖に便利なグッズにはさまざまなものがあります。
以下に、赤いテープの意味から折りたたみなど、白杖に役立つアイテムをいくつか紹介します。
①赤いテープ
・・・白杖に赤いテープを取り付けることで、視覚障害者が周囲の人々に自身の視覚障害を知らせることができます。
②反射テープ
・・・夜間や暗い場所での歩行時に視認性を高めるために、白杖に反射テープを取り付けることができます。
反射テープは、光を反射して周囲の人々に白杖の存在を目立たせ、安全な歩行を支援します。
③音の出る装置
・・・白杖には、周囲の障害物を感知すると音を発する装置を取り付けることができます。
この装置は周囲の人々に注意を喚起し、視覚障害者の安全な歩行を支援します。
④手袋やグリップ
・・・白杖を持つ際には手袋やグリップを使用することで、握りやすさや快適性を向上させることができます。
特に長時間の歩行や持ち運び時には、手袋やグリップが手首や手の疲労を軽減します。
これらのアイテムは、白杖を使っている視覚障害者が安全かつ快適に歩行するためのサポートとして役立ちます。
自身のニーズや歩行環境に合わせて適切なアイテムを選択し、白杖の利用をより効果的に活用しましょう。
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