菜の花（なのはな）は、ブロッコリー、キャベツ、カブ、カリフラワーなどと同じ、アブラナ科の植物の一種で、春に黄色い花を咲かせる野菜です。
一般的には、「菜の花」と言えば、花芽の状態で収穫して食べられる「菜の花」という意味で使われます。
日本では春の風物詩として、また和食の彩りとしても親しまれています。
また、油揚げや豆腐などと一緒に煮たり、サラダにしたり、天ぷらにしたりと、調理法も多岐にわたります。
今回は、菜の花が食べられる旬はいつか、毒があるという話は本当か、開いた花はどうするのかについて、解説します。
菜の花が食べられる旬の時期はいつか？
（菜の花は、春の訪れを告げる）
一般的に菜の花は春から初夏にかけての4月～5月頃に咲き、面積の大きい畑なら目をみはるほどの美しさです。
その時期になると菜の花を利用した料理が、食卓を彩るアクセントとして登場します。
しかし、それらの料理には花の部分が付いていないことが多いので、人によっては花部分は食べられないのかなと思う人もいると思います。
①一番の旬は、花芽の状態。
･･･花芽の状態とは、花を咲かせる前の小さくて固いつぼみの状態です。
ブロッコリーなどの野菜では、栄養価がたかい部位として知られています。
その時の菜の花は、葉と茎も柔らかい状態で切口も瑞々しく、新鮮な食感が喜ばれています。
この状態の頃には、定番のおひたしや天ぷらの具材として調理されることが多く、その味は非常に美味と言われています。
春の日本料理として、食卓に上がることが多いです。
②開花してしまうと、苦くなる。
･･･開花すると苦みが出てきて、それまでの食感も変わってくると言われています。
少しぐらいの苦みなら平気だという人であれば、てんぷらにすると苦みが弱まり食べることができます。
③苦いのが好物の人はいる。
･･･苦いものは身体に良いと思っている人もおり、あえて苦みを味わうのも個人の好みです。
どちらかというと、ピーマンやゴーヤなども少し苦い味がするので、これらの野菜が好きな人であれば春野菜の苦みは平気だと思います。
でも苦いのが苦手な人にまで食べることはおすすめしません。
あくまでも、個人の好みの問題です。
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菜の花には、毒が含まれているのか？噂の真相は？
①菜の花には毒は含まれていません。
･･･菜の花には、一般的には毒性はありません。
菜の花は、ブロッコリーやカリフラワー、キャベツなどと同じアブラナ科の植物であり、食べられる野菜の一種です。
ただし、菜の花に限らず、野菜や植物の中には、稀に人に有害な成分を含むものがあります。
例えば、セリ科の植物であるシソやウイキョウなどは、稀に光毒性が起こることがあります。
しかし、菜の花については、一般的に安全に食べることができます。
ただし、栽培に使用された農薬や肥料の問題がある場合もありますので、購入する際には、安全で信頼できる生産者や店舗から購入するように注意しましょう。
②苦みを毒と間違った認識か？
･･･菜の花には毒は含まれていませんが、苦味を生じる「植物性アルカロイド」と呼ばれる成分が含まれています。
この成分は、体内の老廃物を外に出す解毒作用や、腎臓機能の向上に効果があると言われています。
苦味があることや、食べ過ぎなどによりお腹を壊すことがあるため、毒があるのではという誤った認識につながったのではないかと思われます。
③日本の春を告げる菜の花。
･･･菜の花は日本の春を代表する花として親しまれており、春の訪れを告げる初花として庭先や道端に咲くのを楽しみにする人も多いです。
菜の花は江戸時代からの歴史があり、江戸時代の人々は菜の花を煮て食べるのを楽しんでいました。
現代でも春には、菜の花餅や菜の花ご飯、菜の花汁などのメニューが登場します。
菜の花は、ビタミンやミネラルが豊富で栄養価が高く、体に良い野菜です。
特に花びらの美しさと、淡い苦味の味わいが癖になるのが特徴です。
④菜の花の美しさと美味しさを楽しみましょう。
･･･菜の花は花言葉で「楽しい気持ち」を表すとされ、その明るいイエローの花びらが春の訪れを告げ、人々の心を和ませてくれます。
毒があるという誤った認識を払拭し、花びらの美しさと美味しさを再認識することが大切です。
菜の花が開花した後はどうする？
菜の花は春の訪れを告げる咲き誇る花として知られています。
日本の各地で春になると菜の花畑が広がり、その美しい黄色い花が風に揺れる光景は圧巻です。
①旬の時期としては遅い。
･･･全てを食用とすることができ、昔から日本人の食生活に欠かせない存在です。
柔らかいときに収穫するのがポイントです。
②花と花以外を分ける。
･･･開花した後に花を摘みときは、指で花の蕾ごと摘み、花と花以外とに分けます。
③花以外は食用に。
･･･花以外の柔らかい部分はおひたしや胡麻和え、ドレッシングなどで苦みを抑えます。
④花は食用か切り花か。
･･･分けた花は、炒めものや天ぷらなどの具材にしても美味しいですよ。
また無理に食用としないで、花はそのままで切り花として部屋を飾るのも綺麗です。
淡い黄色で優美で、その姿は空気を清々しくしてくれます。
まとめ
菜の花は野菜の花でありながら、春の訪れを告げる花として人々に親しまれています。
また、日本料理や中華料理、欧米料理など様々な料理に利用されています。
毒はないので、安心して食べてくださいね。
