車椅子を使用する方は、室内での生活に加え屋外への外出も欠かせません。
外出時には、多くの方が自分に合った車椅子を使用することが多いです。
しかし、屋外で車椅子を使用すると、車椅子のタイヤが汚れてしまうことがあり、そして、タイヤが汚れたままで室内へ入ると、床が汚れてしまいます。
また、車椅子を使用する方のなかには、自分でタイヤを拭くことができないことが多いため、家族や介護者の方に拭いてもらうことがあります。
今回は屋外から帰ってきたときの、車椅子タイヤの拭き方について説明します。
車椅子が室内と屋外兼用の場合タイヤ拭きが必要!
(タイヤは屋外で汚れることがある)
車椅子を室内と屋外で兼用して使っていると、屋外の色々な場所を通り、また踏んでしまうので車椅子のタイヤは汚れてしまいます。
また西洋と同じように靴を履いたまま生活している場所や室内ならいいですが、日本の多くの家屋や室内は土足状態で生活していないので、タイヤが汚れた状態で室内へ入ってしまうことは、とても清潔な状態とは言えません。
これに加え、車椅子を屋外で使用する際は、より多くの汚れがタイヤに付着する可能性があります。
タイヤが汚れる原因には、次のものがあります。
①道路の粉塵、土などの汚れ、泥水
・・・路上の車両や歩行者の移動によって舞い上がり、タイヤに付着することで汚れを引き起こします。
また、水しぶきや泥水がタイヤに付着して汚れることもあります。
②動物のフン
・・・路上で自由に動き回る動物たちや、ペットの一部が排泄をすることで発生します。
③捨てタバコ
・・・喫煙者がタバコを捨てると、その周りにタバコの灰や吸殻が散乱してしまいます。
これらがタイヤに付着すると、汚れてしまいます。
④砂塵
・・・風によって砂塵が舞い上がり、路面や車両に付着することで発生します。
⑤何らかの汚物
・・・これは路上に散乱するゴミや、工事現場などから飛び散る土砂などがあります。
これらの汚れは、タイヤに悪影響を与えるだけでなく、見た目も悪く、室内に入れてしまうと清潔さが損なわれます。
(地面の汚れの把握は難しい)
自走式や介助者が押す車椅子では、地面の汚れまでを把握するのは難しいと思います。
もし動物のフンなどの汚れ物を踏んでしまったら、汚れと臭いでショックですよね。
そのため屋外から帰宅したときには、室内へ入る前にタイヤ拭きをして、汚れを落とす必要があるのです。
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車椅子のタイヤはどこで拭く?玄関?
(タイヤを拭く場所は屋外または玄関?)
タイヤ拭きをするのは室内を汚さないことですから、汚れを落とすのはその手前で行うことになります。
①タイヤを拭く場所は玄関か屋外
・・・室内の手前と言うのは、玄関か屋外ということになります。
この車椅子タイヤの汚れを拭くのができないとか、拭いてくれる人がいない場合は、室内用と外出用の車椅子2台を用意する方法もあります。
車椅子タイヤの拭き方や使用するアイテムは?
車椅子タイヤを使用する本人が拭くのは難しいので、家族や介助者が行うのが一般的です。
自分でタイヤを拭ける方は、自分で行うこともできます。
単純な拭き方は?
①雑巾で拭く
・・・単純で基本的な方法です。雑巾は洗うことで繰り返し使えますが、汚れがひどい場合はそのまま捨てることになります。
雑巾以外に、ペットの手足を拭くためのウェットティッシュを使う方法もあります。
②ブラシと水で洗う
・・・これも基本的な方法です。バケツなどに水を入れて、車の洗車ブラシでタイヤを洗います。
洗った後は雑巾や古タオルで水を拭き取ります。
タオルを敷いた上に車椅子を置きタイヤを一回りさせて水を拭き取ることもできます。
(アイテムを使用した拭き方は?)
①メンテナンスローラーを使用
・・・玄関など使いやすい場所にメンテナンスローラーを置きます。
外出から帰ってきたらメンテナンスローラーの上に車椅子ごと乗ってください。
後輪のタイヤを空回りさせることができるので、両タイヤをくるくる回して洗剤を浸み込ませた布巾で拭きましょう。
ローラーはそのままでは脱出できないので、他の人に押してもらうか、自分で体重移動して反動で脱出してくださいね。
②車椅子スタンドを使用
・・・車椅子をスタンドに乗せてタイヤを浮き上がらせます。
タイヤを空回りさせながら、洗剤を浸み込ませたタオルや布巾などで拭いてください。
車椅子使用者本人がスタンドに車椅子を載せるのは難しいので、家族や介助者に行ってもらいましょう。
③タイヤカバーを使用
・・・室内に入る前に装着することで、タイヤの汚れを持ち込みません。
カバーは汚れてきたら洗うことができます。
カーペットや畳は大丈夫ですが、フローリング床では滑る可能性もあるので注意してください。
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まとめ
車椅子タイヤを拭くときは、自分で行うか、家族や介助者が行うかなど、家庭環境によって吹く方法が変わってきます。
それぞれ自分の環境に合わせた方法で、タイヤ拭きを行いましょう。