脂漏性皮膚炎は、頭皮や他の皮膚にも発生する炎症性疾患で、不快な臭いや頭皮の過剰な抜け毛などがあり、日常生活に影響を及ぼすこともあります。
赤ちゃんから大人まで幅広い年齢層で発症し、多くの人が悩んでいる病気の一つです。
今回は、脂漏性皮膚炎の原因と症状、治し方改善方法、市販薬でできることなどについて解説します。
脂漏性皮膚炎の原因と症状:頭皮の悩みを徹底解説!
(脂漏性皮膚炎の原因は? )
脂漏性皮膚炎の原因は完全には解明されていませんが、主に以下の3つの要素が関係していると考えられています。
①皮脂分泌過剰
・・・皮脂は本来、皮膚を保護する役割がありますが、男性ホルモンや生活環境の乱れなどで、皮脂分泌量が過剰になると、毛穴を詰まらせて炎症を起こしやすくなります。
②マラセチア菌
・・・頭皮には常在菌であるマラセチア菌がいますが、ストレスや栄養不足などにより、マラセチア菌が増殖しやすくなると考えられています。
マラセチア菌は皮脂を分解して炎症を起こす物質を産生するため、脂漏性皮膚炎の症状を悪化させると考えられています。
③体質・遺伝
・・・脂漏性皮膚炎は、体質や遺伝によっても発症しやすいことが分かっています。
家族に脂漏性皮膚炎の人がいる場合は、発症リスクが高くなります。
(頭皮の脂漏性皮膚炎の症状は?)
頭皮の脂漏性皮膚炎の主な症状は、以下のものがあります。
①ベタつき
・・・皮脂分泌過剰により、頭皮がベタベタと脂っぽくなります。
油っぽい感じのベタ付き感ですね。
②フケ
・・・頭皮の炎症により、フケが大量に出ます。
フケがちょっと多いなと感じたら、要注意ですね。
フケは乾燥しているように見えますが、実際には皮脂が固まったものです。
③かゆみ
・・・頭皮の炎症やかぶれにより、かゆみが出ます。
痒いと頭を掻きむしることが多いと思いますが、あまりガリガリと掻きむしらないでください。
掻きむしると炎症が悪化することがあります。
④赤み
・・・頭皮が赤く炎症します。
自分で見られないことも多いので、他の人に確認してもらうことも大切です。
⑤黄色いかさぶた
・・・炎症がひどい場合は、頭皮に黄色いかさぶたができることがあります。
これらの症状には個人差があり、また季節によって程度が異なります。
(赤ちゃんにも起こる? 脂漏性皮膚炎の症状と特徴とは?)
脂漏性皮膚炎は、赤ちゃんにも起こることがあり、新生児から3ヶ月頃に発症することが多いです。
乳児脂漏性皮膚炎の症状は、以下の通りなので、赤ちゃんがむずがっているときは、症状をよく観察してください。
①頭頂部を中心とした黄色いかさぶた
・・・頭皮全体に広がることもあります。
②軽度のかゆみ
・・・掻きむしると炎症が悪化することがあります。
乳児脂漏性皮膚炎は、多くの場合自然に治癒します。
しかし、症状がひどい場合は、皮膚科を受診する必要があります。
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脂漏性皮膚炎の治し方:シャンプー、薬、保湿で頭皮の改善方法は?
(脂漏性皮膚炎を改善するシャンプーの選び方は?)
脂漏性皮膚炎を改善するシャンプーを選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。
①抗真菌剤配合のシャンプー
・・・脂漏性皮膚炎の原因の一つであるマラセチア菌を殺菌する効果があります。
②低刺激性のシャンプー
・・・皮膚を刺激せず、皮脂汚れをしっかり落とすことができるシャンプーを選びましょう。
これらのシャンプーは、抗真菌剤が配合されており、低刺激性なので、脂漏性皮膚炎に悩む方におすすめです。
③シャンプーの注意点
・シャンプーは、ぬるま湯でよく泡立ててから、頭皮をやさしくマッサージするように洗いましょう。
・爪を立てないように注意し、頭皮を傷つけないようにしましょう。
・シャンプー後は、しっかりと洗い流しましょう。
・毎日シャンプーする必要はありません。
2~3日に1回程度が目安です。
(皮膚科医が処方する薬:塗り薬、飲み薬の種類と効果は?)
脂漏性皮膚炎の症状がひどい場合は、皮膚科医から薬を処方されることがあります。
①塗り薬
・抗真菌薬・・・マラセチア菌を殺菌する効果があります。
・ステロイド薬・・・炎症を抑える効果があります。
・カルタジン・・・かゆみ止め効果があります。
②飲み薬
・抗真菌薬・・・ マラセチア菌を殺菌する効果があります。
・ビタミンB群・・・皮脂分泌を抑制する効果があります。
③薬の注意点
・医師の指示に従って、正しく服用しましょう。
・副作用が出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。
(赤ちゃんにも使える! 脂漏性皮膚炎の症状を和らげる方法とは?)
赤ちゃんにも起こる乳児脂漏性皮膚炎は、多くの場合、自然に治癒します。
しかし、症状がひどい場合は、以下の方法で症状を和らげることができます。
①ベビーオイルで頭皮をマッサージする
・・・ベビーオイルで頭皮をマッサージすることで、痂皮を柔らかくすることができます。
②ぬるま湯で頭皮を洗う
・・・ぬるま湯で頭皮を洗い、痂皮を洗い流します。
③シャンプーは控える
・・・シャンプーは、頭皮を乾燥させる可能性があるため、控えましょう。
シャンプーは使用しない方が良いでしょう。
(注意点)
・痂皮を無理に剥がさないようにしましょう。
・皮膚が赤くなったり、炎症が悪化したりした場合は、医師に相談しましょう。
・赤ちゃんに薬を使用する場合は、必ず医師に相談しましょう。
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脂漏性皮膚炎に悩むあなたへ!市販薬でできることと他役立つ情報は?
(脂漏性皮膚炎に効果的な市販薬の選び方は?)
脂漏性皮膚炎には、様々な種類の市販薬があります。
以下のようなポイントに注意して選びましょう。
①有効成分:
・・・脂漏性皮膚炎の治療には、ステロイドを配合した薬と抗真菌外用薬が基本の治療薬と言われています。
②剤型
・・・塗り薬、シャンプー、ローションなど、様々な剤型があります。
使用する場合は、自分の好みに合わせて選びましょう。
③使用目的
・・・ 症状に合わせて、皮脂分泌を抑える薬、抗菌作用のある薬、炎症を抑える薬などを選びましょう。
④肌質:
・・・敏感肌の方は、低刺激性の薬を選びましょう。
皮膚に異常が感じられる場合は、すぐに使用を中止しましょう。
(市販薬の使い方)
・使用説明書をよく読んでから、用法・用量を守って使用しましょう。
・症状が改善しない場合は、医師に相談しましょう。
(脂漏性皮膚炎の食事療法:悪化させる食べ物は?)
脂漏性皮膚炎は、食生活によって悪化する可能性があります。
以下のような食べ物は控えましょう。
①糖質
②脂質
・・・糖質や脂質の過剰摂取は、皮脂分泌を増加させると考えられています。
③アルコール
・・・アルコールは、皮脂分泌を増加させ、炎症を悪化させる可能性があります。
④辛いもの
・・・辛いものは、皮脂分泌を増加させ、かゆみを悪化させる可能性があります。
(おすすめの食事)
・野菜や果物、魚介類などの、食物繊維やビタミンを多く含む食品を積極的に摂取しましょう。
・水分を十分に摂取しましょう。
・栄養が偏らないように、規則正しい食生活を心がけましょう。
(脂漏性皮膚炎のストレス対策とは?)
ストレスは、脂漏性皮膚炎を悪化させる可能性があります。
以下のようなストレス対策を心がけましょう。
①十分な睡眠
・・・睡眠不足は、ストレスの原因になります。
なるべく、夜更かしはしないようにしましょう。
②適度な運動
・・・軽い運動は、ストレス解消効果があります。
気分転換になるような運動でも良いです。
③趣味やリラックスできる時間を持つ
・・・好きなことをすることで、ストレスを解消しましょう。
リラックスすることが大切です。
④必要であれば、専門家に相談する
・・・ストレスが強い場合は、カウンセリングなどの専門的な助けを求めるのも良いでしょう。
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まとめ
頭皮の脂漏性皮膚炎は、ベタつき、フケ、かゆみ、赤み、炎症などの症状が現れます。
赤ちゃんにも起こる乳児脂漏性皮膚炎は、頭皮に黄色いかさぶたができるのが特徴です。
脂漏性皮膚炎は、適切なケアで改善することができます。
症状に悩んでいる方は、皮膚科を受診して相談しましょう。