おせち料理の縁起物として親しまれる酢れんこん。
あのシャキシャキとした食感と上品な味わいは、おせちを彩る定番の一品です。
今回は、酢れんこんがなぜおせち料理に選ばれるのか、その意味や由来を解説します。
さらに、初心者でも簡単に作れるレシピから、れんこんの飾り切り、また冷凍保存方法を併せて解説します。
ぜひ参考にして、おせち料理を華やかに彩ってみてください。
おせち料理に欠かせない!酢れんこんの意味と由来とは?
(おせち料理に酢れんこんが選ばれる意味は?)
酢れんこんが、おせち料理に選ばれるのには、古くから伝わる理由があります。
・見通しがきく
・・・れんこんの穴が「将来を見通せる」に通じ、明るい未来への願いが込められています。
・子孫繁栄
・・・種がたくさんできることから、子孫繁栄の象徴とされています。
・清浄な食べ物
・・・蓮の花が仏教で聖なる花とされていることから、れんこんも清浄な食べ物として神様への供え物にされてきました。
これらの意味から、酢れんこんはお正月という新しい年のはじまりにふさわしい、縁起の良い食材として重宝されてきたのです。
(酢れんこんの由来は?)
酢れんこん自体が、いつからおせち料理に使われるようになったかは、諸説ありますが明確ではありません。
日本では、江戸時代頃から酢漬けの保存食が一般的になりました。
酢に漬けることで保存性が高まり、年末年始の忙しい時期に先に作っておけるという点も、酢れんこんがおせち料理に取り入れられた理由の一つです。
(酢れんこんが酢漬けにされる理由は?)
れんこんは空気に触れると黒く変色しやすいという性質があります。
そこで、変色を防ぎ、シャキシャキとした食感を保つために酢に漬けられるようになったのです。
酢に漬けることで、さらに日持ちも良くなり、おせち料理にぴったりの保存食となりました。
えびねの多菜生活 れんこん ギフト 霞ヶ浦れんこん 約4kg レンコン 蓮根 贈答用 国産 茨城県産 土浦
初心者向け酢れんこんの作り方!簡単レシピと美しい飾り切りとは?
(初心者でも簡単!酢れんこんのレシピ)
酢れんこん作りは、思っているよりも簡単にできると思います。
ご家庭にある調味料で、本格的な味わいが楽しめます。
(材料)
・れんこん・・・300g
・酢・・・100ml
・砂糖・・・大さじ5杯
・塩:小さじ1杯
・昆布だし・・・150ml
(作り方)
- れんこんの皮を剥いて、3cmほどの厚さに輪切りにします。
- 切ったれんこんは、酢水(材料とは別:水と酢少々)に入れて沸騰するまで加熱します。
- 茹で上がったら火を止めて、ざるに上げて水気を取ります。
- 鍋に酢、砂糖、塩、昆布だしを入れて、10分ほど煮溶かします。
- 冷めたれんこんを④の酢だれに漬け込み、冷蔵庫で一晩冷やせば完成です。
(酢れんこんの作り方のポイント)
・れんこんは薄めに切ることで、調味液が染み込みやすくなります。
・酢水に浸けておくことで、れんこんの変色を防ぎ、きれいな白さを保つことができます。
・お好みでトウガラシや柚子、紅しょうがを添えると、さらに彩りが豊かになります。
・おせちの酢れんこんだけでなく、筑前煮などに入れても美味しいですよ。
(酢れんこんの切り方とは?)
酢れんこんは、飾り切りをすることで、見た目も華やかになります。
・花形
・・・れんこんの穴の部分を花の形に切り抜きます。
・千切り
・・・細長く千切りにする。
・乱切り
・・・大きめに乱切りにする。
・輪切り
・・・少し斜めに輪切りします。
・切り並べ
・・・薄く切った酢れんこんを少しずらして重ねることで、立体感をだします。
タチバナ食品 薄切り れんこん 水煮 1kg
酢れんこんの冷凍保存方法と美味しさを保つポイントとは?
作りすぎた酢れんこんは、冷凍保存することで、いつでも美味しく食べられます。
(冷凍保存の方法)
・1回食べる量に分ける
・・・冷蔵庫で完全に冷ました酢れんこんを、1回食べる量ごとにラップで包みます。
・密閉容器で保管する
・・・密閉できる保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍庫へ入れます。
密閉できるタッパでも保存できます。
・解凍
・・・解凍する際は、冷蔵庫でゆっくりと解凍するのがおすすめです。
(保存期間)
保存期間は一般的に次の帰還ですが、美味しくいただくにはなるべく早く食べることをおすすめします。
・冷蔵庫
・・・1週間程度。
・冷凍庫
・・・4週間程度。
[冷凍] ライフフーズ れんこんスライス(S) 500gX4個
[冷凍] 大洋エーアンドエフ 業務用 れんこん乱切り 500g×4個
まとめ
酢れんこんは、単に味が美味しいだけでなく、古くからおせち料理として人々に親しまれてきました。
れんこんは様々な意味が込められた食材であり、お正月のおせち料理に酢れんこんを食べることで、新しい年が明るく、実り多いものであるようにと願う、日本人の想いが込められているのです。