寒冷地では、冬の暖房として石油ストーブが主流です。
しかし石油ストーブ以外に、夏は涼しく冬は暖房ができるという寒冷地型エアコンを使用する家庭も増えてきました。
そのため、寒冷地に住んでいると、冬のエアコン暖房の使い方が電気代に大きく影響します。
また「暖房をつけっぱなしにすると電気代がすごいことになるのでは?」「室外機が凍結して壊れてしまうかも…」そんな不安をお持ちの方もいらっしゃると思います。
今回は、エアコンをつけっぱなしにしたときの電気代や、室外機の凍結の原因と対策、寒冷地エアコンの節約術などを解説します。
これらの情報を参考に、あなたもこの冬は暖かく、そして経済的な暖房ライフを送りましょう。
寒冷地でエアコンのつけっぱなしは?電気代と快適さのバランスは?
寒冷地でエアコンをつけっぱなしにする運転方法は、一見すると電気代が高くなるイメージがあると思います。
また、エアコンのつけっぱなしと、必要なときにこまめにスイッチを入れる方法と、どちらが電気代がかかるのか気になりますよね。
そのため、電気代と快適さのバランスを考えながら、状況に応じて判断することが大切です。
(エアコンのつけっ放しの電気代は?)
エアコン暖房のつけっぱなしとONOFを繰り返した場合の電気代を比較すると、次のような結果になりました。
・条件
・・・24時間つけっぱなしと、30分に1度エアコンをOF、30分後にONした場合の比較。
・結果
・・・つけっぱなしの方が、ONOFを繰り返すよりも電気代が安い。
ただし、8時間つけたとして1~2円程度の差でした。
この程度の差なので、それほど神経質にならなくてもよいと思います。
(つけっぱなしとONOFくり返しのどちらを選ぶ?)
・1日家にいるときはつけっぱなし。
・1時間以内の外出ならつけっぱなし。
・1時間以上の外出ならOF。
これらのように、状況に合わせてエアコンを使用すると良いでしょう。
(電気代を抑えるポイント)
電気代を抑えるためのポイントには、つぎのものがあります。
・適切な設定温度
・・・設定温度を20~22℃程度に保つことで、過剰なエネルギー消費を抑えつつ快適な室温を維持できます。
高すぎる温度設定は、電力消費を増やすため、注意が必要です。
・自動運転モードの活用
・・・エアコンの自動運転モードを利用することで、必要に応じて効率的に温度を調整し、無駄な電力消費を防ぎます。
・省エネ機能を活用
・・・多くのエアコンには省エネ機能が搭載されており、つけっぱなしにしても無駄なエネルギーを消費しにくい設計になっています。
これらの機能を活用することで、電気代を大幅に削減できる可能性があります。
室外機が凍結するとどうなる?原因と対策とは?
寒冷地では室外機が凍結し、エアコンの運転に支障をきたすことがあります。
また、エアコンの性能低下や故障の原因になるため、適切な対策が必要です。
以下で、室外機の凍結が引き起こす問題と原因、そしてどのような対策を取ればよいのか解説します。
(室外機が凍結するとどうなる?)
・暖房効率の低下
・・・室外機が凍結すると、エアコンの熱交換がうまくいかなくなり、暖房効果が著しく低下します。
室外機は屋外の空気から熱を取り込み、室内に供給する役割を果たしていますが、凍結するとその機能が制限されます。
・霜取り運転の頻度が増加
・・・室外機が凍結すると、自動的に「霜取り運転」が作動し、エアコンの暖房運転が一時的に停止します。
頻繁に霜取り運転が行われると、その間は暖房が効かず、室内の温度が下がるため、快適性が損なわれます。
・機器の故障
・・・凍結が進行すると、室外機内部の部品に負担がかかり、最悪の場合は故障につながることもあります。
特に、圧縮機やファンがダメージを受けると、修理費用が高額になる可能性があります。
・寿命が短くなる
・・・頻繁な凍結は、室外機に負担をかけ、寿命を縮める可能性があります。
(室外機が凍結する原因)
・低温と高湿度
・・・寒冷地では気温が氷点下まで下がり、湿度が高い場合、室外機に霜がつきやすくなります。
特に夜間や早朝は外気温が著しく低くなるため、凍結しやすい環境です。
・運転音が大きくなる
・・・凍結した霜がファンに接触し、異音が発生することがあります。
・通風の妨げ
・・・室外機の周りに雪や障害物があると、風が当たらないため空気の流れが悪くなり、凍結しやすくなります。
また、風通しの悪い場所に設置されていると、熱交換が十分に行われず、凍結の原因になります。
・エアコンの劣化や汚れ
・・・室外機やフィルターが汚れていると、効率が下がり、凍結しやすくなります。
特に古いエアコンでは部品が劣化し、凍結防止機能が正常に作動しないこともあります。
(室外機の凍結対策)
・霜取り運転機能の活用
・・・ほとんどのエアコンには、室外機の霜を自動的に溶かす「霜取り運転」機能が搭載されています。
この機能を有効に使うため、エアコンを定期的にメンテナンスし、故障なく作動する状態を保つことが大切です。
取扱説明書をよく読んで、適切な設定を行いましょう。
・室外機の周りを整理する
・・・室外機の周囲に雪が積もらないように定期的に除雪し、風通しを確保しましょう。
また、室外機の設置場所を見直し、できるだけ風通しの良い場所に設置することも効果的です。
・室外機カバー
・・・室外機専用のカバーを使用することも、凍結防止に役立ちます。
・凍結防止ヒーターの設置
・・・寒冷地用のエアコンには、室外機の凍結を防ぐための凍結防止ヒーターを取り付けることができます。
これは、外気温が極端に低くなった場合でも室外機の温度を一定に保ち、凍結を防ぐ効果があります。
・定期的なメンテナンス
・・・室外機にホコリやゴミが溜まると、熱交換効率が低下し、凍結しやすくなります。
室外機やエアコン全体の定期的なメンテナンスは、凍結の予防に不可欠です。
フィルターや室外機の汚れを除去することで、エアコンが効率的に稼働し、凍結しにくくなります。
・暖房運転開始前の準備
・・・暖房シーズンに入る前に、室外機周りを清掃し、雪や氷を取り除いておくことが大切です。
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寒冷地のエアコン設定温度と電気代の関係!最適な運転方法とは?
寒冷地では、エアコンの設定温度が電気代に大きな影響を与えます。
エアコンの設定温度を少し変えるだけで、電気代を大幅に節約できる可能性があります。
(設定温度と電気代の関係)
・設定温度が高すぎると電気代が増加
・・・一般的に、設定温度を1℃上げるごとに電力消費が約10%増えるとされています。
これは、暖房に必要なエネルギーが、設定温度と室温の差に比例するためです。
寒冷地では特に、外気温との差が大きいため、設定温度が高ければ高いほどエアコンが頑張って部屋を温める必要があり、結果として電気代が跳ね上がります。
・低すぎる温度設定も注意が必要
・・・設定温度を低くしすぎると、電気代が抑えられる反面、室内が十分に暖まらず快適性が損なわれます。
寒冷地では外気温が非常に低いため、設定温度を過度に下げると、エアコンが効率的に動作しなくなることもあります。
また、寒さで体調不良になることもあるので、注意が必要です。
(最適な設定温度は?)
寒冷地での最適なエアコン設定温度は、20〜22℃が一般的に推奨されています。
この温度帯であれば、過剰なエネルギーを消費せず、室内も快適な状態を維持できます。
また、エアコンを常時運転する場合も、この範囲内で運転させると電力消費が抑えられます。
(最適な運転方法)
・自動運転モードを活用
・・・エアコンの自動運転モードを使用することで、室温に応じてエアコンが効率的に作動します。
手動での設定よりも、省エネ効果が期待できるため、寒冷地での電気代削減には効果的です。
・つけっぱなし運転が有効
・・・寒冷地ではエアコンを頻繁にオンオフするよりも、一定の設定温度でつけっぱなしにする方が、エネルギー効率が高く、結果的に電気代が安くなることがあります。
エアコンは起動時に多くの電力を消費するため、連続運転の方が効率的です。
・断熱対策
・・・窓に断熱シートを貼ることや隙間風を防ぐことで、暖房効率が向上し、電気代を節約できます。
・エアコンフィルターや室外機のメンテナンス
・・・エアコンが効率的に動作するためには、定期的なフィルター清掃と室外機のメンテナンスが不可欠です。
フィルターが詰まっているとエアコンの効率が下がり、電力消費が増えます。
また、寒冷地では室外機が凍結することもあるため、霜取り機能をしっかり作動させるために、室外機の周りをきれいに保つことが重要です。
・タイマー設定
・・・人がいない時間帯は、タイマーを使って運転を停止することで、電気代を節約できます。
・断熱性能の向上
・・・室内の断熱性能を高めることも電気代を抑える鍵です。
窓やドアの隙間から冷気が入り込むと、エアコンが余計に稼働し、電気代が上がります。
カーテンや断熱シートを活用することで、冷気の侵入を防ぎ、エアコンの効率を最大化できます。
・サーキュレーターやファンの活用
・・・室内の空気を循環させることで、エアコンの効率を向上させることができます。
暖かい空気が天井付近に溜まってしまうのを防ぎ、均等に部屋全体を暖めることができます。
これにより、エアコンの設定温度を高くする必要がなくなり、電力消費を抑えられます。
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まとめ
寒冷地でのエアコン暖房は、適切な設定と使い方によって、電気代を節約しながら快適な生活を送ることができます。
このブログを参考に、ご自身の住環境に合わせた最適な設定を見つけてみてください。