
家の引っ越しに伴い、仏壇の扱いに悩む方は少なくありません。
「一般の荷物と同じように運んでいいの?」「処分する場合はどうすればいい?」といった疑問が浮かぶのではないでしょうか。
本記事では、仏壇を引っ越しさせる際の重要ステップや注意点に加え、仏壇・位牌を処分する方法と費用相場を分かりやすく解説します。
滅多にない仏壇の引っ越しだからこそ、正しい知識を身につけてスムーズに進めましょう。
***目次***
仏壇の引っ越しが「一般の家具」と違う理由

仏壇は単なる家具ではなく、ご先祖様や仏様を祀る「家の中のお寺」のような神聖な場所です。
そのため、移動させる前には魂を抜くなどの正しい儀式(供養)を行う必要があります。
仏壇を引っ越すときの4つの手順
1.閉眼供養(魂抜き)の依頼
引越しの1ヶ月前を目安に、菩提寺(お寺)へ連絡してスケジュールを調整します。遠方の場合は、近くの同宗派のお寺に相談も可能です。
2.閉眼供養の実施
引越し前に住職に読経してもらい、仏壇の魂を一時的に抜きます。これにより、通常の荷物として運搬できるようになります。
3.引越し先への運搬(3つの方法)
・自分で運ぶ
小型で軽量な仏壇向き(※位牌や御本尊は自分で手持ち運搬が基本)。
・引越し業者に依頼
一般の荷物と一緒に安全に運んでもらう。
・仏壇店に依頼
専門知識を持ったプロに任せるため最も安心。
4.開眼供養(魂入れ)の実施
新居に仏壇を設置した後、再び住職を招いて魂を戻す供養を行い、元のようにお祀りを再開します。
仏壇・位牌を処分する前の「必須マナー」

仏壇や位牌を処分する際は、事前に「閉眼供養(魂抜き)」が行われているか必ず確認しましょう。
開眼供養をしている(または不明な)場合
必ず菩提寺(お寺)などに依頼し、閉眼供養を行って「魂が宿っていない状態」にします。
一度も開眼供養をしていない場合
事前の供養は不要で、そのまま処分が可能です。
処分直前のチェックポイント
仏壇を引き渡す前に、引き出しの中に「過去帳」や「現金・重要書類」が残っていないか必ず最終確認を行ってください。
仏壇・位牌の主な処分先(5つの方法)
1.お寺(菩提寺)に依頼する
閉眼供養からお焚き上げ(処分)まで一括で引き受けてくれる場合があります。
※ 環境問題等で対応できないお寺もあるため要事前確認。
2.仏具店に依頼する
多くの仏具店で処分サービスを行っています。
新しい仏壇への買い替え時はもちろん、処分のみを受け付けてくれる店舗もあります。
3.専門のお焚き上げ業者に依頼する
仏具や遺品を専門に供養・処分する業者です。
自宅まで引き取りに来てくれるため、大型の仏壇でも安心です。
4.自治体の「粗大ゴミ」として出す
閉眼供養を済ませた仏壇は、法律上は自治体のゴミ回収に出せます。
ただし、自治体によって可否やルールが異なるため必ず事前確認が必要です。
5.自分で解体して「燃えるゴミ」に出す
自分で細かく解体し、指定のゴミ袋に入れて出す方法です。
費用を最も抑えられますが、心理的な抵抗感や解体の手間を考慮する必要があります。
仏壇・位牌の処分費用相場一覧

仏壇や位牌の処分費用は、依頼先や仏壇の大きさによって異なります。
主な処分先と費用の目安は以下の通りです。
| 依頼先 |
費用の目安 |
備考・注意点 |
| ① お寺(菩提寺) |
1.5万円 〜 3.5万円 |
お布施(1万〜3万円)+お車代(約5千円)。お焚き上げ料が含まれる場合もあります。 |
| ② 仏具店 |
1万円 〜 3万円 |
仏壇のサイズや運送距離によって変動します。買い替え時は割引になることも。 |
| ③ お焚き上げ業者 |
2万円 〜 3万円 |
サイズや地域で変わるため、事前の見積もりがおすすめです。 |
| ④ 自治体のゴミ回収 |
500円 〜 2,000円 |
費用を最も抑えられますが、自治体によって回収不可の場合もあります。 |
各処分先を利用するときのアドバイス
・お寺に依頼する場合
お布施の金額に決まりはないため、迷ったら事前に「皆さんどれくらい包まれていますか?」と確認しておくと安心です。
・仏具店や専門業者に依頼する場合
仏壇が大型(間口が広い、重いなど)の場合は、引き取り時の人件費や運送費が上乗せされることがあるため、必ず事前に見積もりを取りましょう。
・自治体のゴミ回収を利用する場合
事前に必ずお住まいの市区町村のホームページ等で「仏壇の回収が可能か」を確認してください。
まとめ
仏壇の引っ越しや処分は一般の家具とは異なり、お寺への「閉眼供養(魂抜き)」の依頼など、特有の手順やマナーが必要です。
滅多にない機会だからこそ、正しい知識を持って進めることで、トラブルを防ぎ安心して新生活を迎えることができます。
ぜひ本記事を参考に、一つひとつ丁寧に進めてみてください。