
植物を元気に育てる庭を作るには、最初の「土壌改良」が欠かせません。
「今のままでも育つだろう」とそのまま植えてしまうと、土は徐々に硬く締まり、栄養不足になってしまいます。
後から土を入れ替えるのは重労働だからこそ、植栽前のひと手間が一番の近道です。
そこで今回は、庭づくりに必須の基本資材と、水はけが良すぎる「砂質の庭」をDIYでふかふかの土に変える具体的な手順を分かりやすく解説します。
***目次***
土壌改良の資材は品質に関する表示基準で選ぶ?

(土壌改良とは?)
土壌改良とは、植栽や耕作に向いていない土壌を改良することです。
しかし、土壌改良資材は種類が豊富で、どの資材が適しているのかわかりにくいものです。
そこで、資材の品質に関する表示の基準に注目して選ぶことが大切です。
以下に、土壌改良資材を選ぶ上でのポイントをご紹介します。
①粘土質→砂質土投入
水はけの悪い粘土に対して、排水性に優れた砂質土を投入します。
こうすることで、水はけが改善され、植物が育つ環境が整います。
②砂質土→粘土質の土やピートモスを投入
砂質土には、保水性が足りないため、保水性の高い粘土質の土やピートモスを投入します。
こうすることで、植物が必要とする水分を確保でき、育成環境が整います。
土壌改良資材には、品質の表示基準がある?

(品質の表示基準がある)
土壌改良資材には、地力増進法大1条第1項の規定に基づき、土壌改良資材の品質に関する表示の基準が定められています。
土壌改良資材を製造・販売する業者は、この基準に基づき原料名や用途などを表示しなければなりません。
・参考:農林水産省HP
(表示が必要な土壌改良資材は?)
表示が必要な土壌改良資材は12種類あります。
①泥炭
②バークたい肥
③腐植酸質資材
④木炭
⑤けいそう土焼成粒
⑥ゼオライト
⑦バーミキュライト
⑧パーライト
⑨ベントナイト
⑩VA菌根菌資材
⑪ポリエチレンイミン系資材
⑫ポリビニルアルコール系資材

(表示内容は?)
この土壌改良資材について、次の項目を表示します。
①土壌改良資材の名称
文字のみで表示します。
②土壌改良資材の種類
12種類の名称です。
③表示者
製造業者又は販売業者です。
④正味量
キログラムかリットルで記載します。
⑤原料
(例)木炭は広葉樹の樹皮を炭化したものと表示します。
⑥有機物の含有率等
試験結果に基づいて%で表示します。
⑦用途(主たる効果)
バークたい肥の場合は、土壌の膨張化を目的としています。
⑧施用方法
使用上の注意などを表示します。
⑨保管条件
温度、保管する場所など。
⑩保存期限
保存期限を年月で記載します。
土壌改良をするときは、表示されている品質や内容、施用上注意することなどをしっかり読んでくださいね。
庭の砂質をDIYで改良するには?

砂質の庭は水と肥料が抜けやすく、そのままでは植物がうまく育ちません。
せっかくの庭づくりを失敗させないために、まずは土壌改良で土の質感を整えましょう。
具体的な手順は以下の通りです。
(砂質の土を土壌改良するには?)
①土壌改良材を用意する
土壌改良材とは、保水力アップと栄養分を含む土壌を目指すために使用する材料です。
砂質の土壌を改良する場合には、以下の3つの材料を用意することをおすすめします。
・パーミキュライト
PH中性、多孔質なので軽く、保水性・通気性・保肥性をアップします。
・パーライト
PH中性、人工発泡体ですが保水性・通気性に優れています。
・バークたい肥
窒素分の少ない有機質肥料で植物の栄養となります。
②土壌改良する面を深さ30㎝程度掘り起します
土壌を改良する面を、深さ30㎝程度掘り起します。
このとき、雨の降った次の日など、土が柔らかくなったときが掘りやすいでしょう。
③土壌改良材を散布・すき込む
用意した土壌改良材を、以下の量を目安に散布します。
・パーミキュライト
1㎡当たり約2リットル
・パーライト
1㎡当たり約2リットル
・バークたい肥
1㎡当たり3kg
④散布量を確認
土の混ざり具合を見ながら、散布量を調整してください。
⑤数日間放置する
土壌改良材を散布した面を、数日間放置します。
状態が落ち着いてきたら、植栽を始めましょう。
まとめ
土壌は、場所によってその状態が異なるため、散布する土壌改良材の量も異なります。
そのため、ある程度感覚に任せて散布量を決めることもできます。
また、土壌改良は、真剣に考えずに楽しみながら取り組むことができます。以上を参考に、庭の土壌改良に挑戦してみてください。