
日頃の感謝を伝えるお中元とお歳暮。地域によって贈る時期に違いはありますが、共通して大切なのが「届いた際のお礼状」です。
特にビジネスシーンでは、迅速かつ丁寧な対応が今後の関係性を左右します。
そこで今回は、ビジネス相手からお中元・お歳暮をいただいた際のお礼状(ハガキ・手紙)の書き方や、そのまま使える例文、意外と迷いがちな宛名のマナーを分かりやすく解説します。
***目次***
お中元・お歳暮のお礼状マナーと文章の基本構成

身内であれば電話やメールで済ませるお礼も、ビジネス相手や目上の人の場合は「お礼状」を送るのが正式なマナーです。
品物が届いたら、遅くても3日以内に投函できるよう準備しましょう。
もし遅れてしまった場合は、一言お詫びを添えれば問題ありません。
お礼状の文章は、以下の5つのステップを意識するとスムーズに書けます。
① 頭語(とうご)
「拝啓」など、手紙の始まりを告げる挨拶。
② 時候の挨拶
季節に応じた言葉(時期に合わせて選びます)。
③ お礼の本文
品物をいただいたことへの感謝を、丁寧な言葉で伝えます。
④ 相手の健康を気遣う言葉
相手(個人・企業)の体調や繁栄を願う結びの言葉。
⑤ 結語(けつご)
「敬具」など、頭語とセットで手紙を締めくくる言葉。
この流れをマスターしておけば、どんな相手にも失礼のないお礼状が書けるようになります。
お中元・お歳暮で使えるビジネスお礼状の例文

お中元(夏)とお歳暮(冬)のお礼状は、「時候の挨拶(季節の言葉)」を変えるだけでどちらにも使い回せます。
例文1:標準的で丁寧な文面(拝啓・敬具)
最もオーソドックスで、どんな取引先にも安心して使える文面です。
「拝啓 【時候の挨拶】
貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、このたびは結構なお品を頂戴いたしまして、誠にありがとうございました。
いつもながらの格別のご厚誼(こうぎ)、深く感謝申し上げます。
末筆ではございますが、貴社のますますのご繁栄と、社員ご一同様のご健勝をお祈り申し上げます。
敬具」
季節による使い分けのポイント
・お中元(7月〜8月)
「盛夏の候(せいかのこう)」など
・お歳暮(12月)
「師走の候(しわすのこう)」など
例文2:より深い感謝を伝える文面(拝呈・敬白)
日頃から特にお世話になっている主要な取引先へ、より丁寧な印象を与えたい場合におすすめです。
「拝呈 【時候の挨拶】
貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、深謝申し上げます。
さて、このたびはお心づくしの品をいただき、誠にありがとうございました。
季節の変わり目ですので、皆様どうぞご自愛ください。貴社のご発展と皆様のご健康をお祈り申し上げます。 まずは略儀ながら書中をもちましてお礼申し上げます。
敬白」
お礼状を会社に送る場合の「宛名・差出人」の正しい書き方

お礼状をビジネス相手に送る際、最も間違いやすいのが「宛名(名入れ)」のマナーです。
品物が「誰から届いたか」によって書き方が変わるため、以下のルールに合わせて正しく書き分けましょう。
1. 相手の宛名の書き方(パターン別)
送り先が「会社や部署」なら御中、「個人」なら様をつけるのが基本です。
| 届いた品物の送り主 |
ハガキ・封筒への宛名の書き方 |
| 会社名のみ |
株式会社〇〇 御中 |
| 部署名のみ |
株式会社〇〇 〇〇部 御中 |
| 社長・役職者名 |
株式会社〇〇 代表取締役 〇〇 〇〇 様 |
| 部署の責任者名 |
株式会社〇〇 〇〇部 部長 〇〇 〇〇 様 |
・ビジネスの注意ポイント
「〇〇部長様」のように、役職名に直接「様」をつけるのは二重敬称になりマナー違反です。
「役職名 + 氏名 + 様」の順番で書くのが正しいルールです。
2. 差出人(自分)の書き方
お礼状の本文(結語)のあとには、日付と自分の会社名・氏名を記載します。
【記載例】
令和〇年〇月〇日(または「〇月吉日」)
〒000-0000 東京都〇〇区〇〇1-2-3
〇〇株式会社
代表取締役 〇〇 〇〇
まとめ
お礼状は、単なる手続きではなく「日頃の感謝」と「今後もよろしくお願いいたします」という気持ちを伝える大切なコミュニケーションツールです。
ぜひ今回の例文やマナーを参考に、相手に好印象を与える素敵なお礼状を作成してみてくださいね。