
「論文を書くとき、数字は漢数字とアラビア数字のどちらを使うべき?」と悩んでいませんか?
実は、論文における数字の表記には、書き方に応じた厳格なルールがあります。
今回は、卒業論文などの正式な書類で恥をかかないための数字の選び方を徹底解説。
さらに、難しく感じられがちな「縦書きの場合のアラビア数字の配置」についても、具体的なルールをご紹介します。
***目次***
論文はどっちを使う?縦書き・横書きによる数字の使い分けルール

論文における数字の表記は「縦書きなら漢数字、横書きなら算用数字」がルールです。
この記事では、それぞれの数字の特徴と、なぜ使い分けが必要なのかという背景まで分かりやすく解説します。
1. 論文における数字の使い分け基本ルール
論文やレポートを執筆する際は、ページのレイアウト(縦書きか横書きか)に合わせて数字を使い分けます。
| 数字の種類 |
具体例 |
論文での基本的な使い分け |
| 漢数字 |
一、二、三… |
縦書きの論文・文章で使用する |
| 算用数字(アラビア数字) |
1、2、3… |
横書きの論文・文章で使用する |
| ローマ数字 |
Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ… |
日本語の論文本文では原則使用しない(時計の文字盤などを除く) |
① 縦書き論文は「漢数字」が基本
古くから日本語の文章は縦書きが主流であり、小説や古文書、古い戸籍謄本などでは「漢数字」が使われてきました。
そのため、縦書きで論文を執筆する場合は、現在でも漢数字を使用するのが正文(正しい書き方)とされています。
② 横書き論文は「算用数字」が基本
近代以降、英語(アルファベット)や科学技術の導入に伴い、文章を横書きする機会が急増しました。
現代の学術論文やビジネスレポートの多くは横書きで作成されるため、最も視認性の高い「算用数字(アラビア数字)」を使用するのが一般的です。
2. 【なぜ迷う?】現代のメディアで表記が混在している理由
日常の生活の中で、どの数字を使うべきか混乱してしまう原因は、身近なメディアの表記方法にあります。
例えば、多くの人が目にする「新聞」では、紙面の都合や読みやすさを最優先するため、同じ紙面の中に縦書き(漢数字)と横書き(算用数字)が混在しています。
また、Webサイトや雑誌などでも、厳密なルールより「個人の好みや見やすさ」が重視されるケースが少なくありません。
しかし、「個人の好み」が許される一般の文章とは違い、論文では「表記の一貫性とルールへの準拠」が何よりも重視されます。
縦書き論文で算用数字を書く3つのルール

論文を執筆する際は、まず所属機関の「執筆要項(マニュアル)」に従うのが大原則です。
指定がない場合、縦書きの文章で算用数字(1, 2, 3…)を使うときは、以下のルールで表記を統一します。
① 2桁の数字(例:15)
半角数字で2文字を横に並べ、1文字分のスペースに収める(縦中横の形にする)。
② 3桁以上の数字(例:253)
全角数字を使い、上から下へ1文字ずつ縦に並べて書く。
③ 小数点が含まれる数字(例:354.71)
「3」「5」「4」「.」を全角で縦に並べ、小数点以下(71)も基本は1文字ずつ縦に並べる(末尾2桁のみ横並びにすることもある)。
数字のレイアウトを記事全体で一貫させることで、採点者や読者にとって非常に読みやすく、洗練された論文に仕上がります。
論文で漢数字と算用数字をどう使い分けるか?

日本語の表記は「縦書き=漢数字」「横書き=算用数字」が基本です。
これは、明治以降に横書きのアルファベットと共に算用数字が普及した歴史に由来します。
しかし、横書きの論文やレポートであっても、以下のケースでは算用数字(1, 2, 3…)ではなく漢数字(一、二、三…)を使用するのが正しいルールです。
① 慣用句やことわざ(言葉の一部になっている場合)
例:一か八か、三度目の正直、一姫二太郎
② 概数(おおよその数・数量を表す場合)
例:数万円、数百億円
③ 大きな数字(万・億・兆などの単位)
例:7億3,000万(「730,000,000」と書くより視認性を高めるため)
機械的にすべての数字を算用数字にするのではなく、言葉の意味や読みやすさに合わせて適切に使い分けましょう。
まとめ
論文では、数字の取扱いについて明記されているものがあります。
その場合は、明記されているルール通りに書いてください。
明記されていない場合は、一般的なルールに従って読みやすいように数字を統一して書くようにしましょう。