初詣は、新年になって初めて参拝することです。
どこへ参拝するかというと、お寺よりも神社の方へ参拝するというイメージが強いような気がしますよね。
でもテレビで参拝の様子を見ていると、神社だけではなく、有名なお寺にも参拝客が大勢行っているシーンをよく見かけます。
その参拝の様子を見て気になるのは、初詣に行くにはお寺と神社のどっちへ行くのが正式なんだろうということです。
今回は、初詣はお寺と神社どっちの方へ行くのが正式なのか、お寺と神社の両方へ参拝するのはNGなのか?除夜の鐘はどこへ行くと聞けるのかについてお答えします
初詣にはお寺と神社どっちへ行くのが正しいのか?
(どちらへ行っても良い)
結論を言うと、年が明けてから初めてお寺や神社へ行くことを「初詣」と言うので、お寺と神社のどっちへ行っても構わないのです。
元々日本人は神道と仏教の両方を信仰しているのが一般的であり、お寺や神社へ参拝することについて、区別することや気にすることはほとんどありません。
(初詣のランキング)
初詣の参拝者については、それぞれの神社仏閣で実際に初詣客数を正確に集計する機関はありません。
また、神社やお寺の発表する人数に対しても、正確な人数なのかを確認できません。
そのため、それぞれの神社仏閣の推定人数によるものや、警察発表(これも根拠がはっきりしません)などでランキングをすることになりますが、あくまでも参考ということで理解してくださいね。
第1位:明治神宮(東京・神社)約318万人
・・・祭神は明治天皇、昭憲皇太后で、初詣数全国1位を続けています。
公式HP:明治神宮
第2位:成田山新勝寺(千葉・お寺)約311万人
・・・真言宗智山派の大本山の一つです。明治神宮に次ぐ初詣数全国2位ですが、お寺では第1位です。一般的には成田山と呼ばれることの多いお寺です。
第3位:川崎大師(神奈川・お寺)約308万人
・・・真言宗智山派の大本山の一つです。川崎大師は通称で、平間寺が正式名で、御本尊は弘法大師です。
公式HP:
第4位:浅草寺(東京・お寺)約293万人
・・・東京都内最古のお寺で、全国有数の観光地でもあります。浅草観音の名前でも親しまれています。
公式HP:
第5位:伏見稲荷大社(京都・神社)約277万人
・・・お稲荷さんで親しまれている、全国約30,000社あると言われる稲荷神社の総本社です。
公式HP:
このように、お寺や神社それぞれに初詣客が訪れています。
お寺と神社の参拝の仕方は?
お寺と神社では参拝の仕方が異なるので、覚えておきましょう。
(お寺の参拝)
仏像を祀り、仏教の出家者が居住して修業をしています。
①お参りするときは、軽く礼をしてから静かにお賽銭を入れます。
②合掌(手を合わせます)してお祈りします。
③もう1度礼をします。手はパンパンと打たないでください。これで終わりです。
(神社の参拝)
神道の神、産土神、偉人などを祀り、祭祀を行う施設で神主がいます。
①鳥居の前で礼をして、神様の通り道である中央を避けて端をくぐります。
②手水舎に寄り手を洗います。
③神殿前で軽く礼をしてから鈴を鳴らします。
④静かにお賽銭を入れます。
⑤二礼二拍手一礼(2回お辞儀して、2回柏手で手を打ち、最後に1回お辞儀)をします。これで終わりです。
初詣には、お寺と神社の両方行くと後利益倍増になる?
(回数と場所に制限はない)
初詣では、お寺や神社で一年の感謝や新年の無事、平安、目標達成などをお祈りします。
初詣は、正月の三が日や新年の最初の参拝のことを言いますが、回数や行く場所などの規定はまったくありません。
(後利益は薄まらない)
地方によっては、三が日の間に複数の神社を参拝する「三社参り」という風習があるように、複数のお寺や神社へ行くことを薦めることもあります。
また、ほとんどのお寺や神社は参拝すると、恋愛、金運上昇、商売繁盛、家庭円満、健康、厄除け、安産、学問などのご利益があると言われています。
ご利益は複数参拝することで薄まることはなく、ご利益が重複することでさらに効果が上がるという考えもあります。
お寺や神社へどんどん参拝して、さらに運気アップを目指しましょう。
除夜の鐘を聞きながらの初詣は、お寺と神社のどっち?
(除夜の鐘はお寺で聞く)
①除夜の鐘はお寺へ行くこと
・・・除夜の鐘は、仏教において年末年始に行う年中行事です。
大晦日(12月31日)の深夜0時を挟んでお寺の梵鐘を108回撞きます。
仏教の行事なので、神道の神社では除夜の鐘という行事はありません。
そのため、除夜の鐘を聴きたい場合は、梵鐘を備えてあるお寺へ行かなければなりません。
②除夜の鐘を撞くかどうか確認する
・・・除夜の鐘を聴きながら初詣をしたいときは、お寺へ行きましょう。
ただし、お寺によっては騒音対策などで、除夜の鐘を撞かないこともあるので、行きたいお寺のホームページなどで除夜の鐘を撞くかどうか確認することをおすすめします。
まとめ
初詣は地元の神社へ行って昨一年間の無事の感謝を伝え、改めて新年の無事をお祈りしましょう。
また、初詣の順番は決まっているわけではないので、近くのお寺に参拝後に神社に行くことも良いですね。