オオカモメヅルは、つる性の多年草で他の木に絡んで伸びていきます。
私の好きな花の一つで、野幌森林公園でも何か所か生えている場所があるので、毎年写真を撮っていました。
ガガイモ科だけあって、ガガイモと同じような果実がなります。
花が咲くのは7~9月の夏の時期ですが、花自体はせいぜい5mm程度の大きさです。
- モミジコースのオオカモメヅルが無くなった!
- お手柄!オオカモメヅルを発見!
- オオカモメヅルのそばにキタキツネが・・・何をしている?
- 他の場所でもオオカモメヅルが見つかった!
- 意外と近くにいる黒装束のクマゲラ!
- クマゲラは深い森だけにいるわけではない
- クマゲラは結構長い間、木を突いている
- クラゲらはアリが大好物なのです
モミジコースのオオカモメヅルが無くなった!
(小さい花が咲いています)
花自体がとても小さくて可愛いのですが見つけるのも難しく、写真もマクロでやっと撮れる花です。
なかなかピントが合わないので、写真を撮るのに時間がかかります。
それでもピントが何とか合った時は、嬉しいものですよ。
オオカモメヅルは、モミジコースの北側直線コースの中間くらいの場所にありました。
咲いているのは夏なので、周りの林や通路にツルニンジンが群生していたので、わかりやすい場所でした。
(枯れたのかな?)
毎年楽しみにしていましたが、現在は無くなってしまいました。
つる系なので、誰かが持って行ったとは思えず、ここだったよなと探しても、つるのかけらも見えませんでした。
枯れてしまったのかもしれませんが、近くを通るたびに探すのですが、今もみつかりません。
枯れたにしても、まったく存在のかけらも無いのです。
枯れてもつるは残るはずなのに・・・。
指と比較すると大体の大きさがわかりますよね。
花と同時に果実もなりますが、数は結構多いですね。
このように、花や果実があるので、咲いていた場所を見間違うことは無いのです。
お手柄!オオカモメヅルを発見!
(もう一か所のオオカモメヅル)
よく野幌森林公園関係のブログなどを眺めていると、オオカモメヅルの写真を見かけることがあります。
周りの風景から見て、私が毎年写真を撮っていた場所とは違うようです。
まあ、どこかにはあるのだろうから、そのうち出会えばいいなと思っていました。
すると、奥さんが散策中に通路にはみ出しているのを見て写真を撮ってきたのです。
ばっちりオオカモメヅルでした。
さっそく、場所を確認しに出かけましたよ。自転車に乗って。
上は折って間もない状態のオオカモメヅルです。
あまり花に興味のない方なのでしょう。バキっという感じですね。
オオカモメヅルのそばにキタキツネが・・・何をしている?
(先客がいた!)
そのオオカモメヅルは、大沢口から1.5kmくらいの場所に咲いていました。
しかし、オオカモメヅルが絡んでいる植物は、遊歩道の半分くらいはみ出しているものだから、通行している人がその枝を折ってしまったようです。
でも、オオカモメヅル自体が切られたわけではないので、かろうじてつるは絡んだままでした。
ところが写真を撮ろうと思ったら、先客がいたのです。
なんとキタキツネが、オオカモメヅルの木のそばでぴょんぴょん跳ねて、何かをしていました。
ネズミでも捕っているのか人がそばによっても夢中です。
でも、数分後、「何だ!チミは?」というような顔をして、林の中へ入っていきました。
その後に、やっと写真を撮れたというころでした。
このように公園を散策しているときに、キタキツネやエゾリス、エゾシカなどと出会うことがあります。
そのときは、相手を刺激しないように近寄らず、遠くから眺めていましょう。
そのうち、どこかへ行ってしまいます。
動物の生活に干渉しないようにしましょうね。
他の場所でもオオカモメヅルが見つかった!
上の写真は、2022年の夏のオオカモメヅルです、
今年は枝が折れていない植物に、元気に絡みついていました。これなら通路にはみ出ないし無くならないと思います。
(新しく見つけた場所)
今まで何で気づかなかったのだろうと言う場所に、オオカモメヅルが咲いていました。
数多く通っている遊歩道で、それもすぐ手で触れるくらいの位置に咲いていたのです。
場所は大沢コース途中に大きい案内看板がある交差点から、志文別線へ50mくらい進んだ遊歩道際です。
すぐわかると思いますので、ぜひ観察してください。
でもツルを切ったり、盗ったりするのは厳禁ですよ。
意外と近くにいる黒装束のクマゲラ!
クマゲラは日本のキツツキでは最大種で、全長が50㎝前後あります。
ハシブトガラスより一回り小さくて細い感じでしょうか。
黒い体と頭のてっぺんが赤いのが特徴で、森の中でも意外と目立つ鳥です。
なんとなく、クマゲラは神聖な鳥で、森林の奥深くに住んでいて、コーンという木を突く響きが遠くから聞こえるようなイメージがありました。
多くの人もそのようなイメージを持っていると思います。
ところが、野幌森林公園では意外と身近なところにいる鳥で、運が良ければ1日に何回も出会うことがあるのです。
クマゲラは深い森だけにいるわけではない
(家のそばにクマゲラがいた!)
野幌森林公園の中でも、比較的多くクマゲラを見かけるエリアがあります。
桂コース、四季美コース、瑞穂連絡線、モミジコースは、クマゲラの食痕も多く、実際に見かけることも多いです。運が良ければですが。
我が家も森にとても近いので、クマゲラの「キョーン、キョーン」と鳴く声が聞こえる時があります。
その日もキョーンという声が聞こえたので、とことこ森に近づく(家から歩いで10秒で森です)と、なんと道路から5m位の見えるところにクマゲラがいるじゃないですか。
慌てて、家に戻りカメラを持って来ました。
するとまだ逃げもしないで、木をコンコン突いていました。
自宅から大沢口まで野幌森林公園の縁を歩いていくのですが、意外と姿を見たり声が聞こえたりします。
クマゲラは結構長い間、木を突いている
(長い時は20分くらい突いています)
いつもではないにしろ、クマゲラは同じ木を長い間突いていることが多いです。
そのため、長時間にわたり写真を撮ることができます。
最初は珍しくて、写真をバンバン撮りますが、いつまでも同じことをしているので、そのうちこちらの方が飽きてくるのが多いですね。
結構、野幌森林公園のなかで出会っているので、今では5分程度写真を撮ったら「またね」と言って別れています。
その後でもクマゲラは、コンコン穴を掘り続けています。
雄雌の2羽が飛んでいることもあり、1羽が飛ぶともう1羽がつられて飛んで行きます。
クラゲらはアリが大好物なのです
(クマゲラの舌は長い!)
クマゲラの木を突く音は、特別大きくありません。
アカゲラが木を突く音とそれほど、変わらない大きさですね。
でも、アカゲラはコンコンと木を突く音が短いですが、クマゲラはしばらくの間「コンコンコンコン」と突いています。
目星をつけた木にいるアリや昆虫を食べるのに夢中で、長時間突いているのです。
よく見ると、クマゲラの舌は細長くてミョーンと伸びるようなイメージですね。
一生懸命舌でアリを食べているようです。
そして、キョーンとよく鳴くので、近くにいるのがわかります。
よく鳴くので、アイヌの間ではヒグマの居場所を教えることや、道案内をしてくれる神と崇められていたそうです。
でも、眺めていると勝手に鳴いてどっかへ飛んで行くことも多いですよ。
(クマゲラの首はどうなってるの?)
上の写真もそうですが、クマゲラを見ていると、時々妙な角度に首を曲げて食事をしています。
他の鳥も首は柔らかいですが、クマゲラは大きくて身体が黒いので、変な恰好をしているとすぐにわかります。苦しくはないのでしょうか。
シマエナガは可愛いけど、スピードが速くて写真を撮るのは難しいです。
野幌森林公園では、じっとしている時のエゾフクロウと、姿を現した時のクマゲラが写真を撮りやすいです。
そして夏以外の季節が、黒い姿がはっきり見えてシャッターチャンスですね。