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バナナの栄養と健康効果は?妊婦と赤ちゃんや筋トレにおすすめ?

バナナは、手軽に手に入る身近な果物です。

甘くて食べやすく、子どもから大人まで幅広い世代に人気があります。

そのバナナには、炭水化物、カリウム、ビタミン、ミネラルなど、さまざまな栄養素が含まれており、栄養豊富な果物として、さまざまな目的で取り入れられています。

今回は、バナナ1本で摂れる栄養と、風邪やダイエットに効果があるのか、妊婦や赤ちゃんにもおすすめなのか、加熱した場合はどうなるなどを詳しく解説します。

バナナ1本で摂れる栄養は?

(バナナ1本当たりの栄養)

バナナ1本(可食部・生100g)の栄養成分 文科省日本食品標準成分表(八訂)参照

①カロリー 93kcal

・・・生命活動をするのに必要な栄養です。

②タンパク質 1.1g

・・・筋肉や臓器の構成成分として重要ですが、バナナは低タンパク質です。

③脂質 0.2g 

・・・細胞膜や神経組織、核酸等の構成成分です。低脂質なので、食べることによって肥満や糖尿病などのリスクは低いです。

④炭水化物 22.5g

・・・糖質と食物繊維の総称でエネルギー源となりますが、バナナ1本でうどん1/2杯程度の量があります。

カリウム 360mg

・・・神経と筋肉の正常な機能、血圧調整、体内の水分バランスに重要な役割を果たします。

⑥カルシウム 6mg

・・・健康な歯や骨を作り、筋肉の収縮等にも関わります。

マグネシウム 32mg

・・・酵素の正常な働きと、血液循環を正常に保つために必要な栄養素です。

筋肉と神経の機能に重要で、バナナにもわずかに含まれています。

⑧鉄 0.3mg

・・・赤血球中のヘモグロビンの成分となり、酸素の運搬に重要な役割を担っています。

多くの量ではありませんが、バナナは果物の中では高い方です。

⑨β-カロテン 42μg

・・・体内の活性酸素を除去し、免疫力を高めます。

ビタミンB1 0.05mg

・・・糖質がエネルギーに変わるときに必要です。

ビタミンB2 0.04mg

・・・エネルギー代謝、皮膚、粘膜の健康維持に関与します。

⑫ビタミンB6 0.38mg

・・・タンパク質の代謝に必要で、エネルギー産生、アミノ酸への分解・合成に関与します。

葉酸 26μg

・・・赤血球や細胞の新生に必須の栄養成分です。

⑭ビタミンC 16mg 

・・・抗ストレス作用を持つ、副腎皮質ホルモンの合成を促進します。

バナナは、手軽に摂取できる栄養価の高い果物です。

日常生活に取り入れることで、健康維持に役立てることができます。

 バナナは、風邪やダイエットに効果がある 

バナナは、風邪やダイエットに対していくつかのメリットがある食品ですが、それぞれの効果は限定的です。以下に詳しく説明します。

(風邪とダイエットに対する効果)

①風邪に対する効果

・・・バナナにはビタミンCが含まれており、免疫システムをサポートするのに役立つ栄養素の一つです。

また、バナナは消化がしやすく、胃腸の不調や喉のイライラを和らげるのに役立つことがあります。

しかし、薬などのように風邪を完全に治す効果があるわけではないので、風邪の症状の緩和に関わる食品の一部として考えるべきです。

②ダイエットに対する効果

・・・バナナは比較的低カロリーで、食物繊維が豊富です。

食物繊維は満腹感を促進し、過食を防ぐのに役立つため、ダイエット中に食事に含めることができます。

また、バナナは糖質も提供しますが、天然の糖分と食物繊維がバランスよく含まれているため、急激な血糖値の上昇を防ぐのに役立つことがあります。

ただし、ダイエットの成功には食事全体のバランスが重要であり、単一の食品だけでダイエット効果を期待するのは現実的ではありません。

バナナはダイエット計画に組み込むことができる健康的な選択肢の一つとして考えましょう。

バナナの効能は、妊婦や赤ちゃんにおすすめ? 

バナナは、妊婦や赤ちゃんにとっておすすめの食材と言える一般的なフルーツです。

以下に、バナナが妊婦と赤ちゃんにおすすめの理由について説明します。

(妊婦におすすめの理由)

葉酸の源

・・・バナナには葉酸が豊富に含まれています。

葉酸は胎児の神経管の発育に重要であり、妊婦にとって必要不可欠な栄養素です。

②消化がしやすい

・・・妊娠中、胃腸の不調が起こることがありますが、バナナは消化がしやすく、食べやすい食品の一つです。

食べ過ぎには注意が必要ですが、1日1~2本であれば問題はないと言われています。

つわりや、妊婦の胃の不調を緩和するのに役立つことがあります。

カリウムの補給

・・・バナナには、豊富なカリウムが含まれています。

カリウムは筋肉や神経の正常な機能に必要で、体内の水分バランスを調整する役割も果たします。

(赤ちゃんにおすすめの理由)

①容易に消化

・・・赤ちゃんが固形食品に移行する際に、バナナは非常に消化しやすく、喉を傷つけずに食べられる優れた選択肢です。

10か月頃からすり潰して与えることで、赤ちゃんの離乳食への導入に適しています。

②栄養価が高い

・・・バナナはビタミンC、ビタミンB6、食物繊維、カリウムなどの栄養素があります。

これらの栄養素は、赤ちゃんの成長と発育に役立つ要素です。

③甘みがある

・・・赤ちゃんは一般的に甘い味付けを好むことが多いため、バナナの自然な甘さは赤ちゃんにとって魅力的です。

ただし、妊婦や赤ちゃんに食事を導入する際には、個々の健康状態やアレルギーに留意する必要があります。

妊婦や赤ちゃんの食事に関する具体的なアドバイスや制限がある場合は、医師や小児科医と相談することが重要です。

バナナは加熱すると栄養効果はどうなる?

バナナを加熱すると、一部の栄養素は変化し、一部は失われることがあります。

以下に、バナナの主要な栄養素に対する加熱処理の影響について説明します。

(加熱処理したあとの影響は?)

①ビタミンCの減少

・・・高温での加熱処理(煮るなど)は、ビタミンCの分解を引き起こすことがあります。

このため、加熱されたバナナは生のバナナよりもビタミンCの含有量が減少する可能性があります。
②食物繊維の一部が損失

・・・加熱処理により、バナナ中の一部の食物繊維が壊れ、水分を吸収する性質が変わることがあります。

ただし、主要な食物繊維は依然として残るので、それほど影響はないと言われています。

③カロリーと炭水化物の変化は限定的

・・・カロリーや炭水化物の含有量は、加熱による大幅な変化は経験しません。

バナナの主要なエネルギー源である炭水化物は、加熱に対して比較的安定しています。

カリウムの一部が損失

・・・カリウムは、加熱によって一部が溶け出すことがあります。

しかし、これは一般的に重大な問題ではありません。

バナナを加熱すると、一部の栄養素が失われるか変化する可能性がありますが、それでもバナナは加熱前と比べても同じような栄養価の食品です。

特にビタミンCを多く摂りたい場合は、生のバナナを選択するか、加熱による栄養損失を最小限に抑える調理方法を選ぶことができます。

しかし、バナナの主要な栄養素の多くは加熱に対して比較的安定しているため、バナナを料理に組み込んでも、大幅に栄養が変化することはありません。

まとめ

バナナは果物の中では、栄養豊富なイメージがありますが、実際の栄養量については、特別多いわけではありません。

ただし、栄養のバランスについては豊富だと思われるので、あくまでも食生活の栄養補給や、妊婦さんや赤ちゃんにはおすすめの果物です。

風邪予防やダイエットには、絶対的な効果はないので、過信はしない方が良いでしょう。