
近頃、職場などにおいて、強い香りによって、周囲の人が不快感や体調不良を感じる「香害」が問題視されるようになっています。
香害は、本人に悪気はなくても、職場内での人間関係や快適な労働環境に、影響を与えることがあります。
そのため、マスク着用や特定の対策グッズなど、様々な対策が注目されています。
今回は、香害の基本的知識、香害を防ぐための対策、マスクなどの香害対策の対象商品についてご紹介します。
香害とは?知っておくべき基本知識と対策

(香害とは何か?)
特定の香りや香水、柔軟剤などの香料によって、周囲の人が頭痛や吐き気などの体調不良や不快を感じることです。
(香害の原因と種類は?)
①原因
・・・香水や柔軟剤以外にも、芳香剤、シャンプー、洗剤、化粧品など、様々な製品に「香料」が含まれています。
香料の種類や量、個人の体質などによって、様々な症状を引き起こします。
②種類
・強い香り
・・・強い香水や香水のような人工的な香り、あるいは芳香剤やデオドラントスプレーなどが原因です。
・食事の匂い
・・・加工食品や強い香りの食べ物を食べた後に、口臭や体臭として他人に影響を及ぼすことがあります。
・タバコの煙
・・・タバコの煙は、喫煙者だけでなく周囲の人々にも影響を及ぼします。
・化学物質
・・・職場や家庭での化学物質の使用(例えば、塗料や清掃用品など)が、他人に不快感や健康被害を引き起こす場合があります。
特に換気の悪い環境では、これらの化学物質が蓄積しやすくなります。
建材や家具、衣類、印刷物、消臭剤、芳香剤などが原因の場合もあります。
(香害の症状は?)
頭痛、吐き気、めまい、吐き気、咳、くしゃみ、息苦しさ、目のかゆみ、皮膚のかぶれ、倦怠感、不快感、集中力の低下などがあります。
症状は個人差があり、軽い不快感から重度の体調不良まであります。
(香害を防ぐための対策とは?)
①香料の使用を控える
・香りの強い香料が含まれている製品の使用を控え、無香料または微香料の製品を選ぶようにしましょう。
・香りの好みや感じ方には個人差があるため、「自分には良い香り」でも、他の人にはつらく感じられる場合があることを意識することが大切です。
②マスクを着用する
・密閉された空間や香害が特に問題となる場合には、マスクの着用が有効。
③換気をこまめに行う
・室内干しをする場合は、定期的に換気扇を回し、窓を開けて換気を行います。
・外出先でも、香害を感じたらマスクの着用や、換気の良い場所へ移動したりします。
④香害を受けた場合は、周囲に理解を求める
・・・無理をせず、香料の使用を控えてもらうよう相談します。
⑤香害対策商品の利用
・・・香害を軽減するための消臭スプレーや香りの中和剤などの商品を活用することも有効です。
これらの商品は、不快な匂いを中和したり、消臭したりすることで、職場や居住空間の環境を改善します。
職場で香害を防ぐための対策とは?

(職場における香害対策とは?)
①香害に関する意識啓発
・「香りで困っている人がいる」ということを職場全体で理解します。
・香害の被害事例や健康被害について職場で周知します。
・香料の使用マナーに関する研修を行います。
②香料の使用制限
・香水や柔軟剤などの強い香料の使用をできるだけ控えます。
・無香料タイプの製品を推奨します。
・香料の使用に関するルールを設けます。
③換気の徹底
・室内の換気をこまめに行い、休憩室や食堂など必要な場所に換気施設を設置します。
・室内に空気清浄機を設置します。
⑤香害相談窓口の設置
・香害を受けている人が安心して相談できる窓口を設置します。
(香害の苦情、どう対応する?)
①苦情を受けた場合は、真摯に受け止める
・苦情の内容を丁寧に真摯に聞き、苦情を受けた人を責めたり、否定したりしてはいけません。
・苦情を聞き、香害を受けている人の気持ちを理解します。
・香害に敏感な従業員がいる場合は、匿名での苦情報告の仕組みを設け、香害を受けている人の意見を尊重します。
②原因を調査する
・どの香りに不快感があるのか、いつどこで被害を受けたか、どのような症状がでているのかを聞きます。
・苦情の内容から、香害の原因となる香料を特定します。
③解決策を検討する
・香害の原因となる香料の使用を控えるか、禁止します。
・香害の原因となっている人に、必要に応じて座席や作業場所を調整したりする方法もあります。
・必要に応じて、医療機関への受診をすすることや、被害者へのサポートを検討します。
④再発防止策を講じる
・香害に関するルールを改訂し、意識啓発活動を強化し、従業員全体に向けて香害対策に関する教育やトレーニングを実施します。
香害は、決して他人事ではありません。
職場全体で香害への意識を高め、香害のない職場環境を作ることが大切です。
マスク選びで香害を防ぐには?

(香害を防ぐマスクの種類は?)
①活性炭フィルター付きマスク
・・・活性炭フィルターは、香料などの有機化合物を吸着する効果があります。
最も効果的なマスクです。
②密着性の高いマスク
・・・マスクと顔の間に隙間が少ないマスクは、香りを侵入させにくいです。
③多重構造のマスク
・・・複数の層で構成されたマスクは、香りをフィルターする効果が高くなります。
④鼻部分にワイヤーが入っているマスク
・・・鼻部分にワイヤーが入っているマスクは、顔にフィットさせやすく、香りを侵入させにくいです。
⑤抗菌・防臭加工マスク
・・・抗菌・防臭加工されたマスクは、雑菌の繁殖を抑制し、臭いを防ぎます。
⑥高性能フィルターマスク
・・・空気中の微粒子や臭気を効果的にブロックするための、高性能なフィルターを搭載したマスクです。
⑦芳香マスク
・・・香りの良い芳香剤を含んでおり、着用者や周囲の人々に心地よい香りを提供するマスクです。
(マスクの選び方と注意点は?)
①フィット感
・・・マスクが顔にしっかりとフィットし、隙間なく装着できることが重要です。
②フィルターの性能
・・・マスクに搭載されているフィルターの性能や、対応する匂いの種類を確認しましょう。
活性炭フィルター、HEPAフィルターなど、香害対策に適したフィルターを選びましょう。
③材質
・・・肌にやさしい柔らかな材質や、通気性の良い素材を選ぶと快適です。
(その他の香害対策商品とは?)
①消臭スプレー
・・・空間や衣類にスプレーすることで、不快な匂いを消臭する効果があります。
②空気清浄機
・・・部屋の空気中の不快な匂いや、微粒子を取り除く効果があります。
③香りの中和剤
・・・不快な匂いを中和するための特殊な香りを含んだ製品です。
まとめ
香害は、自分自身で対策を講じることで防ぐことができます。
マスク選びやその他の香害対策商品を活用し、香害のない快適な生活を目指しましょう。