桜はヨーロッパ、アメリカ、カナダ、中国、日本などの北半球の国に多く見られます。
特に日本の文化には馴染みの深い樹木として、鑑賞用に多くの品種が作られてきました。
また毎年3月になると、桜の開花宣言や桜の木の下での花見の話題が増えてきます。
近頃は新型コロナの対策で、花見客は激減しましたが、桜の名所では散策しながら桜見学をしている人は相変わらず多いようです。
この桜の満開から散るまでの期間や、桜の種類、また桜を使った名言の意味をご紹介します。
【目次】
日本の桜の種類と開花時期は?
(桜の種類)
日本の桜の種類は、主に次のものがあります。
全国各地の園芸品種では、約600種類あるといわれていますが、その中から一部をご紹介します。
・ソメイヨシノ(染井吉野)・・・日本の桜の約8割がこの桜です。開花期は3月上旬~4月下旬。開花するときは淡紅色ですが、満開になるときは白っぽくなります。
・ヤマザクラ(山桜)・・・ほとんどが野生の桜で原種の一つです。葉芽と花が同時期に開きます。桜の中でも大木になることがあり、寿命も長くなります。花色は白色~淡紅色。開花期は4月頃。
・ヨウコウ(陽光)・・・病害虫に強く環境適応能力が高く、公園などによく植えられます。花色は紅紫色。開花期は4月上旬。
・エドヒガン(江戸彼岸)・・・ヤマザクラとともに長寿の桜で、樹齢2000年を超えると言われる神代桜が有名です。花色は白色~淡紅色。開花期は3月下旬~4月頃。
・マメザクラ(豆桜)・・・日本固有種で野生種の一つ。樹高は4m程度。花色は白色~淡紅色。開花期は3月下旬~5月上旬。
・ミヤマザクラ(深山桜)・・・別名シロザクラで、幹高は5mから10m。花色は白色。開花期は5月~6月上旬。径1.5~2cmの小さい花が咲きます。
・オオシマザクラ(大島桜)・・・野生種の一つで樹高は20mを超える高木です。花色は白色。開花期は4月上旬。
満開から散るまでの期間は?
日本での桜の開花予想で有名なのは、国土交通省気象庁の発表です。
(2022年桜の開花情報)
気象庁HP: https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/sakura_kaika.html
当然、日本各地開花予想日は異なりますが、全国各地のお花見スポットの桜の開花や満開予想をしているので、毎年楽しみにしている人は多いですよね。
その開花宣言ですが、日本で最も多いソメイヨシノ(一部別の桜)という、日本産の園芸品種の特定の株(標本木)を目視して開花を判断します。
(開花日と満開日とは)
・開花・・・標本木の枝から5~6輪の花が咲いた日。
・満開・・・咲きそろったときの約80%以上が咲いた状態。いわゆる八分咲きで、全部が同時に咲いていなくてもよいのです。
桜は開花してから1週間程度で満開状態になり、満開から散る期間も1週間程度です。
桜を使った名言の意味を教えて?
桜を言葉に使った名言が残されていますが、その中からピックアップしたものをご紹介します。
桜の花言葉・・・桜は日本の国花であり、「精神美」「優美な女性」「純潔」「高貴」など品格を表す花言葉が素敵です。
桜は満開になると豪華で優雅な姿を見せますが、いつまでも咲いているわけではなく、やがて散っていくという寂しさから、色々な名言が生まれています。
・桜散る・・・受験に失敗したとき。他にも何かに失敗したときにも使われます。
・桜咲く・・・受験に合格したとき。他にも何かに成功したときにも使われます。
(名言集)
・散る桜 残る桜も 散る桜・・・曹洞宗の良寛和尚の辞世の句です。「今どんなに美しく綺麗に咲いている桜もいつかは必ず散る。そのことを心得ておくこと」という意味です。
・世の中は三日見ぬ間の桜かな・・・俳人大島蓼太「桜の花は咲いてから短期間で散ってしまうように、世の中の移り変わりも激しい」ということを表しています。
・桜は散るのが始まり・・・「花が散ったから終わりではない。散った後から次の開花を目指して力を蓄えている」という意味です。失敗したとしても、その時から次のため準備をすることが大事です。
・桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿・・・「桜はいい加減に切るとすぐ腐ってしまう。梅は適当に切らないと枝が絡むので切った方が良い」という意味で、物事は行うことが悪いことと、良いことがあるということですね。そこをしっかり判断しないといけないのです。